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プログラミングの習い事だけじゃない!実はお家でできるSTEAM教育3選

  • 2024.4.22
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20年後には今ある仕事の約半数以上がなくなるかもしれない、という話を聞いたことはありますか?今まで人間の手でやってきた仕事が、効率性や正確性で人間の能力を上回るAIやロボットが開発され、それらに取って代わられる可能性がある、という話です。そこでAI社会に順応したIT人材を育てていくための教育方針としてSTEAM教育が推進されるようになりました。

STEAM教育とは?

「STEAM教育」という言葉は聞いたことはありますか?日本での認知度はまだまだ低く、認知度20%以下とも言われていますが、アメリカではSTEAM教育の前身であるSTEM教育が国家戦略に位置づけられるなど、非常に重要視されています。そもそもSTEAMとは「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Art(芸術・教養)」「Mathematics(数学)」の5つの単語の頭文字を組み合わせた教育概念です。AIやロボットというと理系のイメージが強いですが、AIやロボットを作る技術だけでなく、今後はArt(芸術・教養)の部分、すなわちAIに役割を与える力や感性を養い、教科の枠を超えて”自ら課題を見つけて、自ら考え、解決に導く”人材を育成しようという教育です。と聞くと、なんだか難しそう、理系の人材が必要とされているということ?とイメージされる方も多いかもしれません。しかしSTEAM教育は理系文系の教科の枠を超えて、答えのないジャンルに自由な発想で物事に取り組む力が必要だと考える教育です。決してAIに打ち勝つ人材を育成しようとしているわけではなく、AIと共存できる、つまりAIと人を結びつける人材がこれからは求められると言われています。AIと人を結びつける人とは、AIにこんな仕事をしてもらったらどうだろうか? こんな役割をになってもらえそう、などと柔軟に自由な発想で問題解決にむけて考えられる人です。

日本におけるSTEAM教育

日本では2020年度から小学校の授業で「プログラミング」が必修化、高校では2022年度から「情報Ⅰ」の授業が必修科目として新設されました。このことからSTEAM教育と聞くと「プログラミング」をイメージする方が多いかもしれません。また「プログラミングなんて難しそうで教えられない」と思う親御さんも多いようで、「プログラミング」などの習い事もとても増えたように思います。しかしプログラミング含め、STEAM教育は実は難しい者ではなく、家庭でも十分に必要な能力を養うことができると感じています。今回は身近なことからできる家庭でのSTEAM教育を3つご紹介します。

家庭でできるSTEAM教育①料理

料理

一番身近なSTEAM教育は「料理」です。最近は「台所育児」など子どもと一緒に料理等をすることの効果や重要性を目にすることが増えました。知育の観点からも料理は効果的ですが、STEAM教育の観点からも優れていると思います。なぜなら料理は科学や数学に通づる部分が多いからです。加熱によって変化する色や見た目、匂いを五感をフルに使って養われる観察力。切る、茹でる、炒めるなどレシピ通りに遂行する計画力。大さじや計量カップなどを使い実際に量をはかることで養われる量的感覚。「これぐらい入れたらどうなるだろう」等、少し先を想像する力。理想の味や見た目に近づけるためには、どこを工夫しどこを改善すべきなのかを考えながら取り組む料理は、まさにプログラミングと並ぶSTEAM教育の代表的な取り組みの一つです。

家庭でできるSTEAM教育②自然体験

自然体験

次に紹介する家庭でできるSTEAM教育は自然体験です。自然体験といってもたくさんありますが、目標もゴールもルールもない自然の中での遊び、特にキャンプは子供たちの感性を引き出すのにピッタリです。自然の植物や虫などの生き物などへの好奇心。水や土の感触を五感を使って観察する力。周りにあるものを使って遊びを考える力。普段の公園遊びはもちろん、雨の日の散歩や休日のキャンプなど非日常の体験もまた子供の感性や好奇心を存分に引き出してくれるはずです。特に自然のなかで子どもが作り出す遊びや制作物は、大人が想像もできないようなものも多く、大人も一緒になって遊べるのが楽しいですよね。

家庭でできるSTEAM教育③おうち実験

おうち実験

最後の家庭でできるSTEAM教育はおうち実験です。私たちの身の回りは科学の現象であふれています。そのことを再認識するのにぴったりなのがおうち実験です。実験というと難しい薬品を使うイメージがあるかもしれませんが、家にあるもので簡単にできます。例えば掃除に使う重曹にお酢を混ぜると二酸化炭素が発生します。どのぐらいの量を混ぜたらどれぐらい泡が発生するか予想する力泡の量や色・形・温度など五感を使って観察する力次こうしたらどうなるだろう?と仮説を立てる力筋道を立てて物事を考える論理的思考力など多くの能力が養われます。「二つの物質を混ぜると別の物質ができる」「混ぜる分量を変えると反応も変化する」など、なんで?の好奇心が次から次へと溢れるおうち実験は、子供の興味や関心の幅を広げるのにピッタリの取り組みです。ぜひおうちでできるSTEAM教育からトライしてみてくださいね♪

【Profile】いわママ(@iwamama_ikuji)

 (1499850)

3歳男の子のママ。大学院卒業後、公立高校の化学の教員として勤務。 夫の県外転勤に帯同し、退職。 2022年6月からインスタグラムでおうち実験を中心とした理系知育について発信中。 2023年3月〜都内で幼児向けの実験教室を開催。 現在はフリーランスとして、Webスクールの講師など務めている。 資格 中学校・高校教員免許(理科) JAKC認定キッズコーチングアドバイザー

Instagram:いわママ(@iwamama_ikuji)

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