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候補地が白紙に戻った鹿児島の新スタジアム…鹿児島市長が語った「最後の候補地」の行方

  • 2024.4.21
候補地が白紙に戻った鹿児島の新スタジアム…鹿児島市長が語った「最後の候補地」の行方
候補地が白紙に戻った鹿児島の新スタジアム…鹿児島市長が語った「最後の候補地」の行方

Text by 奥崎覚(編集部)

鹿児島市を中心に進められている鹿児島ユナイテッドFCの新スタジアムに関する議論。

これまでいくつもの候補地が浮上したが、鹿児島県との調整不足などもあり難航。昨年急浮上した市中心部の本港区エリア、北埠頭での整備も今年2月に断念された。

候補地の選定が白紙に戻った状態だが、今季J2に昇格した鹿児島ユナイテッドは、新スタジアム整備を前提にJ2およびJ1クラブライセンスを交付されており、今年も6月30日が提出期限のクラブライセンス申請が迫ってきている。

そうしたなか、3月27日に行われた下鶴隆央鹿児島市長の定例会見では、サッカースタジアム整備に関する質問が相次いだ。

この中で下鶴市長は、就任以来目指してきた本港区エリアなど「市中心部」でのスタジアム整備に関して、これまでの経緯を踏まえ、交通利便性の高さを前提にしつつ、早期の整備に向けて候補地の範囲を広げていく可能性を示した。

「候補地の選定については、これから県・市それぞれが考える諸条件を踏まえて進めていくことになろうかと思います。その中で、鹿児島市としては、これまでのスタジアム整備検討の経緯を踏まえ、中心市街地に人の流れを作り出すことができる…Jリーグが掲げる『理想のスタジアム』の中にある【交通利便性が高い】といったところを市としては要検討の1つとして考えております」

「候補地の選定にあたっては、さまざまな条件、要素を考慮する必要がございます。面積であったり、土地利用規制であったり、周辺環境への影響であったり。その中で、鹿児島市としては、まちづくりの考え方、これまでの整備検討の経緯、そのきっかけなどを踏まえ、中心市街地へ人の流れを作ることができる、交通利便性に優れている、そういったところを掲げております。しかし今回、候補地の選定にあたっては、スタジアム整備の時間軸を早めるため、早い段階から県と市、相互が連携協議をしながら進めていくということを(2月に塩田康一知事と)合意しております。その中で、お互いが条件を持ち寄って考えていくことになります」

「中心市街地の活性化、人の流れを作り出す、そして交通利便性が高い。こういった基本的な考え方に変わりはないです」と語る下鶴市長。スタジアム整備実現のため、早い段階から市と県が協力していく姿勢を強調したが、一方で「具体的な協議方法やスケジュール、何をやっていくのかを今、事務レベルで協議している段階」と、候補地選定のスケジュールなどは未定であることを明かした。

先日、市議会の特別委員会では、「これが最後の候補地になる」という発言があったという。

これに関して市長の考えを尋ねられると「今回、知事と私が直接話し合いをしまして、早期整備に向けた取り組みを加速するということを合意しております。しっかりと県と市、そして民間も含めた『オール鹿児島』で、これまで以上に連携を深めながらスタジアムの早期実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。この点につきましては先日、サッカー協会とラグビー協会からも市や県のほうに早期整備を求める要望書が提出されたところです。皆さまの思いをしっかりと捉えながら、早期整備に向けて取り組んでまいりたいと考えております」と答えている。

いまだ先行きの見えない鹿児島のスタジアム整備だが、今年は、夏に鹿児島県知事選、年末に鹿児島市長選が控えている。そうした状況の中で、なんとか整備の道筋が見えてくる年となることを期待したい。

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