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【『光る君へ』の世界】モテる女性の特徴は現代とあまり変わらない? 「十二単」だけじゃない平安貴族の女性ファッションも紹介!

  • 2024.4.21

紫式部が主人公の大河ドラマ『光る君へ』により、彼女が生きた平安時代への注目が高まっています! 今回は、平安時代の女性について。代名詞の十二単やその他の服装、当時の美人の条件についてご紹介!


モテる女性は現代と変わらない? 美人の条件は、髪が美しく色白で小柄!

紫式部は、『紫式部日記』にこまごまと美人の条件を記しています。それによると、まずは髪が美しく長いこと、顔立ちが整っていること、どちらかといえば小柄であること、色白であること、そして腕が長いことが、当時の典型的な美女の条件でした。現代の美人の条件と通じる部分もありますが、異なる部分も多いようです。

髪は黒々と美しく、身長を超えて長いと美人とされる。艶がなく縮れているのは不美人とされた。

顔は額が突き出ておらず、目もとは涼しげ、鼻は小さめ、顔立ちは豊下[おもふく](しもぶくれ)で、口は小さめで引き締まっているのがよいとされる。絵では貴人は引目鉤鼻[ひきめかぎばな]で描かれる。

手が細くて白く、腕が長いことも美人の条件として重要だった。

体型

小柄で色白、ややぽっちゃり型の体形の女性が美人とされ、大柄な女性は好まれなかった。

十二単だけじゃない! 日本の意匠を取り入れた平安中期の主な装束

平安時代初期には、奈良時代と同じような唐風[とうふう]の装束でしたが、9世紀後半に遣唐使が廃止される前後から、唐風に日本独自の工夫や意匠を取り入れた装束が生み出されてゆきました。貴族の女性が朝廷で着用する裳唐衣[もからぎぬ](いわゆる十二単[じゅうにひとえ])、日常生活の場で着る小袿[こうちぎ]などがありました。

裳唐衣

貴族女性の正装で、近世以降に十二単と呼ばれるようになりました。

小袿

女房装束の略装。裳唐衣から唐衣と裳を省いて小袿(上着)を着た。


吉田裕子監修「紫式部と源氏物語見るだけノート」

平安時代と源氏物語の基礎知識が見るだけでサクッとわかる!

古典文学の最高峰である『源氏物語』の長大なストーリーと劇中人物や平安貴族たちの生活をわかりやすくイラスト図解。『源氏物語』作者の紫式部と彼女を取り巻く宮中模様が描かれているNHK大河ドラマ『光る君へ』の理解も深まる、2024年必携の一冊です。


監修=吉田裕子 イラスト=木村 誠 ※GLOW2024年4月号より

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