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「サウナブーム」なぜ終わらない?過去5年で人気上昇⇒高止まり…現代人を魅了するワケ【サ活】

  • 2024.4.21
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「そろそろブーム終焉?」と思いきや

根強く長いサウナ人気……一体なぜ?
根強く長いサウナ人気……一体なぜ?

“サウナブーム”と言われてはや数年。サウナを題材にした漫画やドラマ、また専門のテレビ番組が組まれるなど、その露出は以前と比べものにならないほど増えました。とはいえ「さすがにそろそろ下火だろう」と、人気の度合いに高をくくっている人もいるのではないでしょうか?

ワードごとの人気度の推移を調べられる「Googleトレンド」で「サウナ」と検索すると、上昇傾向が見られ始めるのはコロナ禍直前の2019年夏頃。新型コロナの感染拡大により2020年春に一度落ち込みますが、同年秋以降は一貫して右肩上がりを続け、2024年春現在も高止まりを見せています。

もはやサウナはいっときのブームの域を超えて、幅広く支持される趣味、もしくは日常になじむライフスタイルの一つとしての地位を確立したと言えるのではないでしょうか。

それでは、なぜそれほどまで多くのファンを獲得することに成功したのか。あらためて、サウナに通う習慣「サ活」の魅力について探ります。

よく聞く「整う」…何のこっちゃ

サウナ界隈(かいわい)で最頻出のワードと言えば、やはり「整(ととの)う」。心身に良さそうな雰囲気は漂うものの、サウナを体験したことのない人には何のこっちゃよく分かりません。

「整う」とは、サウナ・水風呂・外気浴(休憩)というサイクルで、外気浴の際に体感するディープリラックス状態のこと。体を緊張した状態にする交感神経と、落ち着かせる副交感神経のバランスが関係していると言われています。

人によって「マラソンのランナーズハイみたいな状態」「頭が真っ白になる」「脳がさえわたる」など感じ方はさまざま。この感覚にハマり、“サウナー”になる人が多くいます。

ちなみに、サウナの種類は、大きく分けて「ドライサウナ」と「ウェットサウナ」の二つがあります。ミストサウナやスチームサウナなどのウェットサウナは、ドライサウナに比べて、温度は低く、湿度が高いので、サウナ初心者におすすめです。

「サウナに入ったときの息苦しさが苦手」「汗をかくまで長く入っていられなかった」とサ活を断念してしまった人は、ドライサウナに入っていた可能性もあります。ウェットサウナであれば、ドライよりもハマれたかもしれません。

ただ、一般的な銭湯や温泉施設ではドライサウナが多いので、事前に近くのサウナがどのような種類なのか調べておくと安心です。

サウナーを引き付ける“メリット”5つ

サウナを愛する人、サウナー。サウナを楽しむ趣味、サ活
サウナを愛する人、サウナー。サウナを楽しむ趣味、サ活

先述した「整う」はぜひサウナで経験してみたい感覚ですが、サウナ初心者の場合はこれにこだわらずとも、うれしい“メリット”がさまざま期待できます。

・美肌

たっぷりと汗をかくことで、毛穴の汚れや余分な皮脂が排出されます。また、血行が促進されることで肌代謝もアップ。乾燥しないウェットサウナは、パサつきがちな髪にも優しい環境。

・ダイエット

汗をかいて体重を落とすということではありません。むしろサウナに入るときは水やスポーツドリンクなど水分をしっかり取る必要があります。しかし、汗と一緒に体の老廃物を排出することで、むくみ解消が期待できます。

・血行促進

体温が上がることで血管が拡張し、全身の血流が良くなるとされています。それにより筋肉が弛緩(しかん)し、肩こりなどが緩和されることもあります。

・リラックス

サウナ内は基本的におしゃべり禁止がマナーです。もちろんスマホも持ち込めません。手元のデバイスから解放されて静かな空間でただゆっくりと時がたつのを待つだけの時間は、現代では想像以上に貴重。脳も心もスッキリします。

このデジタルデトックスも、現代ならではのサウナの魅力と言えます。

・ほどよい疲労感で安眠も

軽く運動したあとのような心地良い疲労感が、その日の寝付きの良さにつながります。サウナと水風呂を繰り返すことで、睡眠ホルモンを作る物質「セロトニン」が分泌されるとも言われています。

うれしいメリット番外編2つ…春は最適シーズンか

・サ友ができるかも?

サウナに通うことで、友達ができたという人も少なくありません。さらに、友達と一緒に行くことで“サ友割引”が受けられる面白いサービスを提供している施設もあります。

・サ飯がおいしい

温泉施設やスパなどでは、サ活を楽しんだあとの「サ飯」をお目当てにしている人もいます。他では食べられないメニューを見つけたり季節ごとのイベントメニューを楽しんだりすることも、サウナの楽しみを格上げしてくれます。

春は出会いが増える季節です。少しでも印象良く見られたいと自分磨きに励む女性も多いのでしょう。美肌やダイエットの効果が期待できるサ活は、この季節に始めるのにうってつけ。暖かい気候のおかげで、施設から出たときに「寒っ!」となることもありません。

サウナの入り方…水風呂が苦手な場合はどうすれば?

水風呂は寒くて入れない……そんな人におすすめの“代替方法”も
水風呂は寒くて入れない……そんな人におすすめの“代替方法”も

「サウナの入り方」に特に決まりはありませんが、一般的に推奨されている手順は次の通りです。

(1)サウナ 5~10分(2)水風呂 30秒~2分(3)外気浴(休憩)5~10分(4)上記を2~3回繰り返す

ただ慣れていない人が無理をすると、かえって体を壊すこともあります。不調を感じる前に退室しましょう。また、水風呂がどうしても苦手という人は、足元に冷たいシャワーを当てたり、休憩だけしたりというサイクルも問題ありません。

そして、脱水予防のために水分補給だけは必ず心掛けてください。あとは負担に感じない範囲でサウナを楽しめばOKです。

忘れてはいけない「サ活マナー」2つもチェック

楽しくサ活をする上で気を付けなければならないことが二つあります。

一つ目は、体調が万全のときに入ること。飲酒後や食後にサウナに入るのは控えましょう。また、ヒートショックの危険性があるため、心臓や血管に持病を持つ人や妊娠している人なども危険です。

二つ目はマナーを守ることです。

・体を洗ってからサウナ室に入る・タオルやサウナマットを敷いてから座る・タオルで場所取りをしない・サウナ室ではおしゃべりをしない・水風呂は汗を洗い流してから入る

など。自分がされたら嫌なことはしない、を頭に入れておきましょう。

何かと肌や心がゆらぎやすい春。サウナで自分磨きに励みつつ、スッキリと気持ちもリセットしてみませんか。

(渡邊倫子)

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