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一度離婚した相手と「再婚」どう思う?浮気がやめられない元夫、別居婚だった元夫と復縁した40〜50代女性たちの“実話”

  • 2024.4.20
離婚した相手との「再婚」…あなたはどう思う?
離婚した相手との「再婚」…あなたはどう思う?

俳優の阿部サダヲさんが主演を務めた、2024年1月期の連続ドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS系)。劇中、俳優の山城新伍さんと、妻で俳優の花園ひろみさんについて「一度離婚した後、再び結婚し、また離婚した」という話をするシーンがありました。

離婚した相手とまた再婚するケースは、少ない例にはなりますが存在します。再度入籍はせずとも、また一緒に暮らし始めるという二人もいます。

なぜ大変な思いをして離婚したにもかかわらず、また再婚するのでしょうか。そこにはさまざまな理由がありました。筆者が運営する「恋人・夫婦仲相談所」に寄せられた実話です。

「浮気がやめられない宣言」した夫と離婚、とはいえ怒りが和らぐと…

聡子さん(48歳、仮名)は夫の隆司さん(50歳、同)と、38歳のときに離婚しました。理由は、隆司さんの女癖の悪さ。昔の地元友達やスナックの店員との、度重なる浮気です。

二人の間には小学生の娘と息子がいましたが、浮気発覚のたびに、聡子さんは精神状態が不安定になっていました。このままだと子どもたちに悪影響があると思い、「浮気をやめられないのなら離婚する」と告げると、夫は「離婚したくないけど、浮気はやめられない気性なんだ…」とトンデモ発言。

開き直った夫とは離婚するしかありません。子どもたちは聡子さんが引き取りました。離婚後1年ほど、元夫に子どもたちだけが会う状態でした。

その後、自分自身にも好きな人ができるなどしているうちに気持ちが落ち着いて、元夫への怒りが和らいでいったそうです。やがて、子どもの学校行事へ一緒に行ったり、休みの日に出かけたりするように。

そんなとき、隆司さんから「再婚する」と告げられます。

聡子さんは少なからず気持ちが揺れました。まだ小学生だった子どもたちがショックを受けないようにと、再婚のことは内緒に。隆司さんは再婚後も、聡子さんや子どもたちと定期的に会い、良好な関係を続けました。

そして2年がたった頃、隆司さんから「離婚することにした」と告げられます。妻が聡子さんたちと会うことを嫌がり、「これ以上会い続けるなら離婚したい」と言われたといいます。子どもができないことも要因だったとか。

2度目の離婚をした隆司さんは落ち込んでいました。聡子さんは、そんな元夫を放っておくことができず、相談に乗ったり、気晴らしに二人で飲みに出かけたりするように。

そんなある日、隆司さんは泣きながら聡子さんに謝り、「再び結婚してほしい」と告げます。子どものことを顧みず、君を傷つけて本当にバカだった、と。聡子さんの方は離婚後、何人かとお付き合いしたものの、誰とも長続きしていません。

やっぱり一緒にいて安心できるのは隆司さんなのだと、聡子さんは再婚を決意。二人は今、中学生と高校生になった子どもたちと4人で、けんかしながらも平穏に暮らしています。

病気を機に再婚を決意

典子さん(53歳、仮名)と豊さん(55歳、同)は20代で結婚。お互いに転勤が多かったので、最初から別居婚を選び、子どもも持ちませんでした。

結婚はしているけれど気ままな一人暮らしもできていた30代半ば、典子さんは転勤した土地で好きな人ができます。正直に豊さんに打ち明けると、「じゃあ離婚しよう」とあっさり離婚。別居婚だったため、そのハードルは低かったそうです。

典子さんはその人とお付き合いしましたが結婚には至らず、2年ほどで破局。付き合っている間も豊さんとは連絡を取り、何かと相談していたそうです。

そんな二人の関係に変化が生まれたのは、典子さんが46歳のとき。乳がんを患ったことがきっかけです。

「まさか自分が、と絶句しました。私は一人っ子で、両親は高齢で頼れない。手術後の身の回りのことなど、一人でどうしようと途方に暮れていたときに、豊が『手伝う』と言ってくれたんです。ずっと兄妹のような、親友のような関係が続いていて、どん底にいたときに親身になってくれた豊に逆プロポーズしました」

当時、二人とも東京で勤務していたので、初めて同居生活をスタートさせました。40代後半からの二人暮らし。しかも典子さんの体調は万全ではありません。でも、それがよかったのだと言います。

「昔の私なら、嫌なことは嫌だと絶対に譲らなかったと思います。それが年を重ねて、病気にもなって、いろんなことが見えてきて。夫婦って頼り合いで成長するんだなと。この年齢でまた豊と結婚できたことを、本当に幸せに思います」

二組のご夫婦ともに、再婚して幸せな結婚生活を送っています。一度離婚して、お互いの嫌な部分も知った上での覚悟の再婚をした夫婦と、年齢を重ね、さまざまなつらい経験をした上で再婚を決心した夫婦――。

同じ人との再婚が、全てうまくいくとは限りません。山城新伍さんのように、再び離婚することだってあり得ます。どんな結果も受け入れるマインドで前に進む勇気があれば、何度でも新しいライフスタイルを手に入れることができます。そのときは過去の反省があるので、自分も相手も大人になっているでしょう。

「雨降って地固まる」という言葉は、結婚式のスピーチではなく、“再婚式”にこそふさわしい言葉だと感じています。

「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美

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