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「長澤まさみって素晴らしい!」魅力爆発、最高の出演映画(2)完璧な”悪役”。不適な笑みに背筋が凍る…

  • 2024.4.19
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長澤まさみの魅力が堪能できる邦画の良作5選をセレクト。コメディから感動大作まで、数々の名作に出演している長澤まさみ。自然体の演技はもちろん、世間に衝撃を与えた悪役など、演技の振り幅に圧倒される。デビューしたての懐かしいものから、最新作まで、彼女の魅力が存分に詰まった作品をご紹介する。今回は第2回。

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『すばらしき世界』(2021)
監督:西川美和
脚本:西川美和
原案:佐木隆三『身分帳』
出演者:役所広司 仲野太賀 長澤まさみ

【作品内容】

殺人を犯し13年の刑期を終えた三上(役所広司)は、周りに助けられながら自立を目指していた。母を探す三上に、若手ディレクター・津乃田(仲野太賀)とやり手のプロデューサーの吉澤(長澤まさみ)が感動ドキュメンタリーに仕立て上げようと近づいてくる。

『ゆれる』の西川美和監督が、初めての小説原案の作品を手掛ける。直木賞作家・佐木隆三が実在の人物をモデルにした小説「身分帳」を原案に、舞台を35年後の現代に置き換え、人生の大半を裏社会と刑務所で過ごした男の再出発の日々を描く。

【注目ポイント】

今作品の長澤まさみは、若手ディレクター・津乃田に、出所した三上を番組のネタにしようと計画する凄腕プロデューサー・吉澤を演じる。懸命に生きていく三上を追って、少しずつ彼の人間性に惹かれていく津乃田とは対照的に、吉澤は撮れ高のために手段を選ばない。おもしろい映像が撮れたことで不敵な笑みを浮かべる姿には、思わず背筋が凍る。

その冷酷さと、仕事に対して強い信念を併せ持ち、共感する部分も多々ある。ヒール役として、懸命に社会を生きる三上をうまく引き立てている。自信たっぷりの表情と堂々たる佇まいから、仕事ができる人物像を深く印象付けている。津乃田に啖呵を切るシーンは気迫があり、見ごたえ抜群だ。

自然体の優しいイメージとのギャップを味わえる作品となっている。

 

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