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【大手町】皇居三の丸尚蔵館 開館記念展「皇室のみやび-受け継ぐ美-」第3期 近世の御所を飾った品々

  • 2024.4.19

京都御所伝来の「御在来(ございらい)」近世の御所や宮家を飾った品々

皇居三の丸尚蔵館では開館記念展「皇室のみやび-受け継ぐ美-」[2023年11月3日(金・祝)~2024年6月23日(日)]が開催中です。

第3期「近世の御所を飾った品々」[2024年3月12日(火)~5月12日(日)]では、国宝・藤原定家《更級日記》や、伝狩野永徳《源氏物語図屏風》、円山応挙《源氏四季図屏風》などの名品が登場。

京都御所伝来の「御在来(ございらい)」と称される品々や、宮家などに大切に受け継がれてきた品々に出会える展覧会です。

※展示室内は原則撮影禁止です。「撮影OK」マークのついている作品は、個人利用にかぎって撮影可能です。撮影には注意事項をご確認の上、展示室内の指示に従い撮影してください。

 

出典:リビング東京Web

皇居三の丸尚蔵館 開館記念展「皇室のみやび-受け継ぐ美-」第3期「近世の御所を飾った品々」

皇居三の丸尚蔵館(こうきょさんのまるしょうぞうかん)とは

上皇陛下と香淳皇后(こうじゅんこうごう)により、皇室に代々受け継がれ、平成元年(1989)に国に寄贈された美術品の保存と研究、公開を目的に創設された三の丸尚蔵館。

「三の丸尚蔵館」として皇居東御苑(こうきょひがしぎょえん)に開館したのは、平成5年(1993)11月のことです。

令和5年(2023)10月、宮内庁から独立行政法人国立文化財機構へ管理・運営が移管され、同年(2023)11月3日に「皇居三の丸尚蔵館」の名称で一部開館しました。 全館開館は、令和8年(2026)の予定です。

京都御所伝来「御在来(ございらい)」の品々

《菊花散蒔絵厨子棚(きっかちらしまきえずしだな)》《菊花散蒔絵黒棚(きっかちらしまきえくろだな)》

近世の婚礼調度に含まれる厨子棚と黒棚の形を伝える《菊花散蒔絵厨子棚》と《菊花散蒔絵黒棚》。

梨子地の(なしじ)の上に、金銀の蒔絵(まきえ)で散らした菊花の意匠。扉の銀製の金具も菊の花枝に形作られ、宮中ゆかりの品であること示しているそうです。京都御所に伝来した「御在来」の品です。

 

出典:リビング東京Web

《菊花散蒔絵厨子棚》、《菊花散蒔絵黒棚》 江戸時代(18~19世紀) 皇居三の丸尚蔵館収蔵 前期展示:3月12日(火)~4月7日(日)

《箏 銘 團乱旋(とらでん)》

会場には箏や龍笛、笙など宮中雅楽の楽器が展示されていました。 京都御所に伝来した「御在来」の《箏 銘 團乱旋(とらでん)》。「團乱旋」とは伝承が途絶えた雅楽の古い曲名だそうです。

筝の両端には、装飾として鉄刀木(たがやさん)が貼られ、貝に彫刻した牡丹に戯れる二頭の獅子が象嵌されています。

御所伝来の箏には『源氏物語』「若紫 上・下」光源氏の邸宅・六条の院の女楽の場面がイメージされます。

 

出典:リビング東京Web

《箏 銘 團乱旋》 室町時代(16世紀) 皇居三の丸尚蔵館収蔵 前期展示:3月12日(火)~4月7日(日)

 

出典:リビング東京Web

開館記念展「皇室のみやび-受け継ぐ美-」第3期 近世の御所を飾った品々 展示風景 皇居三の丸尚蔵館

京狩野の絵師・狩野永岳(かのうえいがく)《散手貴徳図衝立(さんじゅきとくずついたて)》

19世紀の京都の狩野派の絵師・狩野永岳が描いた《散手貴徳図衝立》(左側手前)。 赤い装束で舞う舞楽「散手(さんじゅ)」と、緑の装束の舞楽「貴徳(きとく)」の舞姿を両面に描いた衝立。華やかな舞姿です。

 

出典:リビング東京Web

左側手前、《散手貴徳図衝立》 狩野永岳 江戸時代(19世紀) 皇居三の丸尚蔵館収蔵 前期展示:3月12日(火)~4月7日(日)

旧桂宮家(きゅうかつらのみやけ)伝来《源氏物語図屏風(げんじものがたりずびょうぶ)》

『源氏物語』を題材に描かれた《源氏物語図屏風(げんじものがたりずびょうぶ)》(伝 狩野永徳(かのうえいとく))。

たなびく金雲に区切られた中に物語の場面が雅やかに描かれています。左隻の季節は春でしょうか。満開の桜の下に紫の上と光源氏の姿が。 八条宮智仁親王(はちじょうのみやとしひとしんのう)を祖とする旧桂宮家に伝来した作品。画面に引手跡があり、もとは親王邸の襖絵だったと考えられています。

 

出典:リビング東京Web

《源氏物語図屏風》 伝 狩野永徳 桃山時代(16~17世紀) 皇居三の丸尚蔵館収蔵 前期展示:3月12日(火)~4月7日(日)

国宝《更級日記(さらしなにっき)》

国宝《更級日記》。小倉百人一首で知られる歌人で貴族の藤原定家(ふじわらのさだいえ)が『更級日記』を書写した古写本だそうです。 後水尾上皇の仙洞御所に伝来。後西天皇の御遺物にも含まれた禁裏御所伝来の品と考えられています。 奥書には、定家所持本の紛失により再度書写したとの記載があるそうです。肥痩のある漢字と仮名文字で、筆のかすれもなく、止めや払いの墨は黒々としており、ゆったりした筆運びに見えました。

 

出典:リビング東京Web

国宝《更級日記》 藤原定家 鎌倉時代(13世紀) 皇居三の丸尚蔵館収蔵 半期丁替

皇室のみやびを受け継ぐ美の宝庫、皇居三の丸尚蔵館

皇居三の丸尚蔵館、第3期「近代の御所を飾った品々」は5月12日(日)まで。 歴代の天皇や皇族は、学問や芸術への深い造詣があり、常に心を寄せられ、熱心に保護にも取り組まれて来ました。

各時代の様々な作品が集まり、大切に受け継がれて形作られて来た皇室のみやびな美の宝庫、皇居三の丸尚蔵館。 是非お出かけください。※日時指定制です。

〇皇居三の丸尚蔵館 URL:https://shozokan.nich.go.jp/ 住所:〒100-0001 東京都千代田区千代田1-8 皇居東御苑内 TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル) 開館時間:9:30 ~ 17:00 ※最終入館は16:30まで 休館日:月曜日(ただし4月29日(月・祝)と5月6日(振休)月曜が祝日または休日の場合は開館し、その翌平日休館) ※展示替え期間・その他諸事情により臨時に休館する場合があります

〇交通アクセス: 大手門(入門してから約100メートル)地下鉄各線の大手町駅(C13a出口)から徒歩約5分、JR東京駅(丸の内北口)から徒歩約15分 大手門以外からの入門※月曜日・金曜日閉門。その他皇居東御苑の公開日時に準ずる。 平川門 地下鉄東西線竹橋駅(1a出口)から徒歩約10分 北桔橋門 地下鉄東西線竹橋駅(1a出口)から徒歩約15分

〇開館記念展「皇室のみやび-受け継ぐ美-」第3期:「近世の御所を飾った品々」 会場:皇居三の丸尚蔵館 展示室1、2 会期:2024年3月12日(火)~5月12日(日)※前期:2024年3月12日(火)~4月7日(日)、後期:2024年4月9日(火)~5月12日(日)※会期中、一部展示替えあり 第1期:「三の丸尚蔵館の国宝」 2023年11月3日(金・祝)~12月24日(日)※終了 第2期:「近代皇室を彩る技と美」2024年1月4日(木)~3月3日(日)※終了 第3期:「近世の御所を飾った品々」2024年3月12日(火)~5月12日(日)開催中 第4期:「三の丸尚蔵館の名品」2024年5月21日(火)~6月23日(日) ※日時指定制です。 入場料:一般 1,000 円、大学生 500 円 ※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は、無料*要日時指定*入館の際に年齢が確認できる証明書(生徒手帳、運転免許証、マイナンバーカードなど)の提示が必要です。 ※障がい者手帳をお持ちの方、およびその介護者各1名無料*入館の際に障がい者手帳等の提示が必要です。 ※「図録(みやび展)付きチケット」 2,500円

※展示室内は原則撮影禁止です。 ・「撮影OK」マークのついている作品は、個人利用にかぎって撮影ができます。 (フラッシュ禁止、また、撮影の際は他のお客様にもご配慮いただき、長時間場所を占有しないようにご注意ください) ※動画、パノラマ撮影はご遠慮ください *詳しくはホームページでご確認ください。

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