アメリカーノとシュガードーナッツで始める朝：ヨシダコーヒー 参宮橋【ファージーの特等席 vol.18】

コーヒー好きなシロクマのファージーは、今日もどこかでカフェタイムを満喫中。お気に入りのお店はいくつもあって、それぞれに好きなスペース（特等席）とメニューがあるらしい。中でもとっておきのお店を毎月1軒ずつご紹介。この特等席ですてきな時間をすごしてみてはいかが？

 

今月の特等席：〈yoshida coffee sangubashi〉

気分が乗らないときこそ、少し早起きをして、元気がもらえるコーヒー屋さんに行ってみよう。オープンから約1年、東京・参宮橋で暮らす人々の憩いの場となった〈yoshida coffee sangubashi（ヨシダコーヒー 参宮橋）〉は、朝8時の開店から列ができることもしばしば。店主の吉田 佳照さんがコーヒー豆の選定・焙煎から淹れる工程はもちろん、お店に並ぶ数々のお菓子類も手づくりしているというから驚く。美味しさの追求をしつつも、最も大切にしているのは接客で、購入されたドリンクやフードとともに「おはよう、いってらっしゃい」「元気？ おつかれさま」という気持ちや言葉を届けることを欠かさない。平日の夕方前に「コーヒーのおじさん！」と、店前を通る小学生たちが吉田さんに手を振る光景も日常で、とにかくフレンドリーなお店なのです。「コーヒーもお菓子も美味しいし、何より吉田さんに会いたくて足を運んじゃう」とファージー。

 

カフェタイムに、ヨシダコーヒー 参宮橋で楽しみたいメニュー

・アメリカーノ ¥550（豆は「ハウスブレンド」でオーダー）

・シュガードーナッツ ¥350

ブラジル、コロンビア、エチオピアの豆をブレンドした「ハウスブレンド」で、ホットの「アメリカーノ」をオーダー。バランスのよい味わいで、フレーバーの余韻もいい。見た目も香りも濃厚ながら、喉越しは不思議とすっきりしていて、目覚めの1杯としてもおすすめ。コーヒー豆は購入することもできるので、気に入ったらおうちでもどうぞ。定番人気の「シュガードーナツ」は、子どもも大人もみんなが楽しめるシンプルで飽きのこない味。外側“カリッ”と中身“ふわっ”の食感も吉田さんのこだわり。

 

ファージーのコーヒーメモ

豆の煎り具合：浅煎り 中煎り ✔︎中深煎り 深煎り

味のバランス良し：★★★★

飲んだ後の余韻良し：★★★★

シュガードーナツとの相性：★★★★★

 

ファージー’s VIEW

a.スペインの雑誌『SOLO』マガジンのポスター、全50枚中の44番がここに。 b.カウンターに立って街の様子を眺め、店前を通る人々に声をかけたり手を振ったりする吉田さん。 c.お店を彩る植物への水やりには、チャーミングな黒猫の水差しを愛用。 d.シャキッとリフレッシュしたいときにおすすめの「コーヒー レモネード」（¥700）。 e.定番人気の「カフェ ラテ」（¥600）は、ミルクチョコレートのような風味が印象的。 f.スツールはお店のオリジナルで、宮城・蔵王の職人さんが仕立てたもの。

 

ヨシダコーヒー 参宮橋

住所：東京都渋谷区代々木4-21-12

営業時間：8:00～18:00 / 土日祝 8:00～17:00

不定休 ※休業日はお店のInstagramのプロフィール欄を要確認

Instagram：@yoshida.coffee.sangubashi

 

ファージーのショップカードコレクション

お店のロゴは、吉田さんの手描きによるデザイン

 

WHO IS ファージー？

“ファージー”は、FUDGEの20周年を記念して生まれた公式キャラクター。おっとりしているけれど好奇心旺盛なシロクマ。熱々のコーヒーが大好き（でも猫舌）で、カフェのテラス席愛好家。近頃は“芸術の秋”ということで、都内の美術館やギャラリーにしばしば足を運んでいるそう。作者は、漫画家のウィスット・ポンニミットさん（通称・タムくん）。

 

 

illustration_Wisut Ponnimit
photograph_Daisuke Taniguchi
edit & text_Ryoko Suzuki
design_Nakamura Hiroe

 

FUDGE vol.245 2023年12月号より