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「もう辞めるって言おう…」娘の体調不良で早退・欠勤続き…退職するか悩んでいた私を救った人物は!?

  • 2024.4.18
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夫の転勤に同行し、引っ越し翌月の5月から、1歳3カ月でこども園に入園することになった娘。誰1人知り合いがいない環境で、異業種フルタイムでパート勤務することになった私は、本当に働き続けられるのだろうかという不安な気持ちでいっぱいでした。娘は園児の中で1番月齢が小さかったこともあり、働くという決断で本当によかったのか、無理をせずに専業主婦でいればよかったのではないかと、悩んでいたのです。

案の定、子どもは泣き叫び、熱を出す

朝こども園につくと、娘は大号泣。泣き続ける娘を保育士さんに託し、出勤する毎日が始まりました。働き続けていくと、「熱が出た」とこども園から呼び出されることもしばしば。やっと子どもの熱が下がったと思ったら、また別の病気をもらってくることも……。高い壁が私の前に何度も立ちはだかります。

上司に謝り、早退や欠勤を繰り返す日が続き、私の心が疲弊していくのがわかりました。出勤前には「もうダメだ……今日こそ、仕事辞めますって伝えよう……」と思い悩む日々が続きました。

「転勤族で、子どもが1歳なの!?」

いつもは夕方から勤務の方がたまたま日勤になり、私と一緒のシフトになったときのこと。「本当にすごい、よく働こうって決断できたね。大丈夫よ、ここにいる人はみんな通ってきた道だから、子どもが熱を出したら堂々と帰ったらいいのよ」と開口一番にそう言われ、私は驚いてしまいました。

また、子どもが毎朝こども園に送っていくと泣いてばかりいることをポロッと口にしたところ、「子どもが泣くって? 大丈夫よ、半年も経てば慣れて園で過ごす時間が楽しくて仕方なくなっているから」と笑顔で言ってくれたのです。

過去の自分と重なって見えるわ

さらに、「心配していたのよ。子どもが熱を出すと、不安な気持ちになるでしょ。私もそうだったから、どうしても伝えたかったのよ。辞めようなんて思わなくて大丈夫だからね、他のみんなで仕事はカバーするから。今日、あなたと話せてよかったわ」と続けてくれました。

私の環境が劇的に変化したわけではもちろんありません。ですが、温かい言葉をかけていただいたことでもう少しだけ頑張ってみようと、そして職場への感謝の気持ちを忘れず歯を食いしばって食らいつこう、と思えたのです。

半年ほど経ち、いつものように娘のお迎えにいったときのこと。娘は、対象年齢が2歳からのパズルを、瞬く間に組み立てていました。「1時間ほどずっとパズルに集中していましたよ」と保育士さんが笑顔で教えてくれたのです。もう、娘の顔に涙はありません。先輩ママの言葉通り、あきらめずに働いてよかったと思った体験でした。


著者:西垣かおり

7歳女児のママ。元転勤族の妻で、子どもは1人だが、3度の保活経験あり。縁もゆかりもない街で戸惑いながらも、初めての子育てを楽しんだエピソード中心に執筆中。


監修者・著者:助産師 松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。


イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター こちょれーと

ベビーカレンダー編集部

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