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復活祭から始まる春のビストロ料理を愉しむ。

  • 2024.4.18
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イエス・キリストの復活祭をお祝いする行事Pâquesパックを迎えると、長い冬を耐えてきたパリにもやっと春が来た! と嬉しくなります。

パティスリーやショコラティエのウインドウには、この時期一斉に鶏や卵のチョコが並ぶのですが、なぜパックに卵かというと、ヒナが卵の殻を破って誕生するように、キリストも殻を破って死から復活したという"生命の始まりや復活の象徴"の意味があるそうです。

復活というと思い浮かべるのは、このノートルダム寺院。常に多くのパリジャンや観光客が工事の進捗を温かいまなざしで見守っています。尖塔の先に掲げられた黄金の風見鶏は、火災の翌日焼け落ちた瓦礫の中から奇跡的に発見されて復活。落胆していた人々に明るいニュースをもたらしました。

ノートルダムの横に飾られているのは、この大きな復活劇を担う若き職人たちの写真。大工、石工、鳶職、ステンドグラス、壁画や彫像の修復師など、歴史的な大事業に奮闘しているのは、国内外から集結した数千人の職人達。近くにやってきて、寺院を見上げるたびに"英知"という言葉が浮かび静かに感動しています。

春めいてきたサンルイ島セーヌの橋の上では、ジャズに耳を傾ける人々の輪ができています。

横のカフェでは川べりに広げられたテーブルで、行きかう船や水辺の様子を愉しむ人達が。

さらにセーヌ沿いを北に歩くと、シテ島の花市場には春の花が揃って見事なこと。

川を渡ってシテ島の先端を見ると、早春の寒中にパリで一番乗りに芽吹くと言われている、しだれ柳が風になびいています。

マルシェには春野菜が出て来て賑やかになってきました。

今日ご紹介するのはパックの卵にちなんで、ウフマヨと呼ばれるカフェやビストロの定番の前菜をアレンジしたもの。私の周りでは、マヨネーズは自分で作るという人がほとんどですが、カフェやビストロでも茹で卵の上に自家製のマヨネーズがたっぷりとかけられて出てきます。

これは、マヨネーズよりも軽く豆乳とオリーブオイルを使って、ツナを加えてみました。アペリティフや週末のブランチにも是非どうぞ!

ウフ・マヨネーズœufs mayonnaise

《材料4人分》A卵4個ツナ缶小1/2個パセリやハーブ少々

B塩・コショウ少々オリーブオイル大さじ2豆乳大さじ3マスタード小さじ1レモン汁(又は酢)小さじ1

①固ゆで卵を作る:沸騰した湯から12分ほど茹でて水に入れ、冷めたら殻をむいて縦に2等分に切る。

②黄身を取り出して、1個分を網目のザルにスプーンで押し付けて裏漉しして取っておく。残りをボールに入れてフォークで潰しながらBの材料を入れて滑らかになるまでよく混ぜる。味見をして塩コショウで調える。

③油を切ったツナをほぐしたものを小さじ1くらいすくって卵の白身の中心にのせる。その上に②の黄身を混ぜたものをかけてから、裏漉しした黄身を振りかける。パセリやハーブを散らして出来上がり。

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