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【丸山隆平インタビュー】三浦大輔との初タッグで挑む新境地!“ろくでなし感”を役柄に投影

  • 2024.4.17
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アーティストとしてはもちろん、俳優としてもドラマ、映画、舞台で活躍する丸山隆平さん。演劇界の異才、三浦大輔さんと初タッグを組む新作舞台『ハザカイキ』にかける思いを聞いた。

profile:丸山隆平
まるやま・りゅうへい 1983年11月26日生まれ、京都府出身。アイドルグループ、SUPER EIGHTではベースを担当。俳優としても、ドラマ、映画、舞台などで幅広く活躍。

三浦作品はろくでなしたちの 必死にもがく姿が魅力的

丸山さんの最新作『ハザカイキ』は、『娼年』や『そして僕は途方に暮れる』など、演劇界、映画界で活躍する異才、三浦大輔さんと初タッグを組む意欲作だ。

「三浦さんの戯曲の魅力は、出てくる登場人物がみんなろくでなしというところですね。ろくでなしたちが、現代という森の中で必死にもがいて、自分の中で小さな革命を起こそうとしています。その世界の中のキャストに入れるのは、光栄ですし、入れるなんて思ってもなかったので、今回のオファーは、とても光栄でうれしかったです」

本作の舞台は、芸能界。マスコミとタレントという特殊な関係の中で、時代に振り回されながら葛藤し続ける人々の姿が描かれる。

「台本めっちゃおもろいです。すごくエンタメにも富んでいますし、主人公だけではなく、いわゆる群像劇で、それぞれの登場人物が自分の中のろくでもない部分をどう打開していこうとするのか、最後まで逃げ切るのか。そういった部分がどの人物にもしっかりと描かれているので、世代問わず、楽しんでもらえると思いますし、実際楽しめる舞台にしたいです」

今までの三浦作品はどの作品も主人公が“菅原裕一”という名前で、みんな揃いも揃ってダメ男という設定。

「今回演じる菅原がどういう人物かというのは、これから台本をなぞりながら三浦さんと作り上げていくんですけど、共感できる部分はきっとあると思います。自分の中に菅原と共通するものがあれば、広げていきたいです。あとは、三浦さんの中にあるろくでなし感とかも探りながら(笑)、役の中に投影できればと思います。つかみどころのない人物ではあるんですけど、人ってみんなそうだと思うんですよね。自分のことでさえも定義できないと思うので、その曖昧な部分を表現に落とし込めたら、この演劇は成功すると思います」

舞台は座長一人だけでなく みんなで作り上げていくもの

共演は勝地涼さん、恒松祐里さん、さとうほなみさん、風間杜夫さんなど実力派が勢揃い。丸山さんはどんな座長でありたい?

「おいしい差し入れで、みなさんの胃袋や気持ちを癒やしたいと思ってます。お肉や有名な甘いお菓子、滋養強壮に効くケミカルが入っていない栄養ドリンクなどを思い浮かべています。舞台は座長が頑張れば成立するものではなく、みんなで作るものなんですよね。僕は一座を自分が背負って何かをするなんてできないというか、空回りしてしまうタイプ。一度グループでリーダーをやった時に痛い目を見ているので、二度としまいと思っています(笑)。みんなで助けあって、役を研磨していく中で、こいつだったら座長を任せられるなって、思ってもらえたらいいな」


information
Bunkamura Production 2024『ハザカイキ』 芸能記者・菅原裕一が、国民的人気タレント・橋本香、人気アーティスト・加藤勇の熱愛疑惑を担当する。真相を探る中で、香の父で人気俳優だった橋本浩二らを巻き込んで展開される複雑な人間模様を描く。3月31日から4月22日まで東京・THEATER MILANO-Za、4月27日から5月6日まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。

Photograph=Yuhki Yamamoto Styling=Kazuaki Kugimiya Hair & Make-up=Chisato Kou Text=Miku Sugishima

※InRed2024年4月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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