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【春の熱中症対策】“暑熱順化”実践は約4割、水分摂取は多くが「不十分」傾向か

  • 2024.4.17

アクエリアスが熱中症対策に関する実態調査を実施

熱中症対策に関する実態調査を実施
熱中症対策に関する実態調査を実施

「アクエリアス」が、熱中症対策に関する実態調査を行い、その結果を発表しました。調査は、2024年3月4日(月)~3月5日(火)の期間、全国の15~89歳の男女1200人(男女各600人ずつ)を対象に、インターネット上で行われました。

熱中症の準備はいつからする?

図9:熱中症対策の準備を始める時期
図9:熱中症対策の準備を始める時期

熱中症は5月ぐらいから意識する人が増え始めますが、実際に対策の準備を始める時期も「5月」(17%)からと早期化しています。

また、対策を始めるきっかけを聞くと、「実際に暑いと感じはじめたとき」(52.2%)が多く、近年の猛暑化が熱中症対策の早期化の要因となっていることがうかがえます

猛暑が予想される2024年の夏、暑くなる前の熱中症対策について聞くと、35.7%が「とても重要だと感じる」、53.1%が「やや重要だと感じる」と答え、約9割が暑くなる前の熱中症対策が重要だと答えています。

暑くなる前の対策を聞くと、「エアコン・扇風機などを用意したり、点検・掃除をする」(49.7%)が最も多く、次いで「熱中症対策に良いと言われる衣類やグッズを買っておく」(25%)でした

熱中症の対策として、暑さに慣れる暑熱順化が有効とされています。下記の対策の中では、「軽い運動や筋トレをしておく」(19.5%)、「湯船につかるようにする」(16.5%)、「早い時期からクーラーをつけない」(14.3%)、「サウナで汗をかく練習をする」(3.9%)の4つが該当しますが、ひとつでも暑熱順化を行っていた人は全体の39%でした。

行いたい熱中症対策TOP3

図12-1:行いたい熱中症対策/図12-2:独自の熱中症対策
図12-1:行いたい熱中症対策/図12-2:独自の熱中症対策

熱中症にならないよう行いたい対策を聞くと、「水をこまめに飲む」(76.2%)が最も高く、約8割が行いたいと答えました。次いで、「夏は冷房をつける」(54.8%)、「なるべく日陰にいる」(43.8%)、「食事の際に水分を摂る」(40.8%)などが上位に挙げられました。

また、独自の熱中症対策を聞くと、「白い服を着る」(山口県・19歳男性)、「保冷剤を首筋に巻いて出勤する」(神奈川県・44歳女性)など、さまざまな工夫が寄せられました。

水分は十分に摂取できているか?

図13:普段の水分摂取状況
図13:普段の水分摂取状況

熱中症対策で行いたいことの1位は「水をこまめに飲む」でしたが、普段からどのような水分摂取をしているかを聞きました。すると、全体の44.3%が「一日の中であまり水分を摂取しない時がある」、37.6%が「あまり意識的に水分を摂っていない」と答えました。どちらも10代は半数を超え、若い年代ほど、水分摂取を意識しない傾向が見られました。

半数以上が「水分は摂れている」と回答も、実際は…

では実際にどれくらいの水分量を摂取しているのか、1日の水分摂取量を聞きました。すると、全体平均で1.17リットル/日となり、最も多いのは30代男性で1.44リットル/日、最も少ないのは10代女性で0.97リットル/日でした。10代女性と20代女性(0.99リットル/日)は、1日の水分摂取量が1リットル未満と少なくなっています

次に、人が1日に摂取すべき水分量を自分が摂れているかと聞くと、13.7%が「必要量以上に摂れている」、39.8%が「必要量くらいは摂れている」と答え、全体の半数強が「必要量は摂れている」(53.4%)と思っています。

健康な成人が1日に必要な水分摂取量は体重1kgあたり30ml~40mlが目安となり、体重50kgの人は約1.7リットル、70kgでは約2.4リットルの水分が必要となります。10代・20代女性の1日の水分摂取量は1リットルにも満たないことから、必要摂取量に足りていないことが容易に伺えます。

この必要量を提示し、実際に必要量がとれているかと聞くと、29.3%が「全然足りていない」、34.9%が「少し足りていない」とえ、全体の64.2%が「必要量に足りていない」ことがわかりました。

(LASISA編集部)

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