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「年収1,000万円で生活苦」あなたの金銭感覚は大丈夫ですか?

  • 2024.4.17

「年収1,000万円だけど毎月生活が苦しい」

こういう人、実際少なくありません。

仕事を頑張って年収1,000万円を達成した途端、金銭感覚がおかしくなって、散財し気づいたら生活苦だった、というケースがあるようです。

今回は、年収1,000万だけど生活苦に陥る理由や、年収1,000万円だと実際いくら使えるのか、政治経済ジャーナリストの筆者が解説します。

■年収1,000万円なのに生活が苦しい理由「金銭感覚の欠如」

年収990万円のときは無駄遣いをせず、節約家だった人が、年収1,000万円になったとたんに浪費家になるケースがあります。

「年収1,000万円」を目標に仕事を頑張ってきて、達成した途端、気が緩んでしまうのでしょう。

「もう年収1,000万円になったから大丈夫」そんな風に財布のひもをゆるめて散財するうちに金銭感覚がおかしくなってしまうのです。

逆に、年収400万円でも、正しい金銭感覚を維持できる人は、生活苦に陥ることがありません。

■年収1,000万円って実際いくら使える?

年収1,000万円の人は年間1,000万円をまるまる使えるわけではありません。

1,000万円の手取り額は720万円です。

「年収」という言葉を使う場合、それは給料の「額面金額」を指すことが多く、手取り額はもっと少なくなります。税金や社会保険料などが差し引かれるからです。

年齢や居住地などのさまざまな条件によって差し引かれる金額は異なりますが、たとえば東京都に住んでいる年収1,000万円の40歳の人の場合、以下のような項目・金額が差し引かれます。

<差し引かれる項目>
所得税:約810,000円
住民税:約630,000円
健康保険:約500,000円
厚生年金:約710,000円
雇用保険:約60,000円
介護保険:約90,000円

これらを差し引くと、手取り額は約720万円になります。

■先取り貯金と投資で備えよう

年収1,000万円を達成するにはそれなりの努力が必要。頑張ったのですから、趣味や食事、旅行などゆとりのある生活を楽しみたいものです。

ただし、「年収1,000万円」がいつまでも続くわけではありません。老後に生活水準を落とすのはとても大変。稼ぎがあるうちに先取り貯金と投資で潤沢な資産を形成しておきましょう。

たとえば新NISAなら、積み立て投資枠と成長投資枠で、あわせて月30万円投資できます。 月30万円積み立てた場合、20年後に資産は9,800万円超まで膨れ上がります(利回り3%)。

文・岡本一道(政治経済系ジャーナリスト)
日本の国内メディアと海外メディアの両方でのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会・文化など幅広いジャンルにおけるトピックスで多数の解説記事やコラムを執筆。ニュースメディアのコンサルティングなども手掛ける。

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