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「葬送のフリーレン」フリーレン&フェルンに扮するコスプレイヤー「持ち運びが楽な“分解できる杖”自作」<AnimeJapan>

  • 2024.4.16
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「葬送のフリーレン」フリーレン/オバケのQさん(写真左)、フェルン/ひまさん(写真右) 撮影:ソムタム田井
「葬送のフリーレン」フリーレン/オバケのQさん(写真左)、フェルン/ひまさん(写真右) 撮影:ソムタム田井

【写真】「葬送のフリーレン」フリーレンのコスプレを披露したオバケのQさん

漫画やアニメ、ゲームといったコンテンツと並び、いまや日本が誇る文化として、海外でも広く親しまれているコスプレ。3月23日、24日には、世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2024」が東京ビッグサイトにて開催。前年比132%となる13万2557人が来場し、会場は大盛り上がりとなった。WEBザテレビジョンでは、見どころ満載だった同イベントの中から、屋内外のコスプレエリアを彩ったコスプレイヤーたちにクローズアップ。撮影とともにインタビューも実施し、それぞれの「コスプレに対するこだわり」などを話してもらった。

「葬送のフリーレン」や「ダンジョン飯」のキャラに扮するレイヤーたち

■「葬送のフリーレン」フリーレン/オバケのQさん

3日前に急きょフリーレンのコスプレをすることが決まり、急いで杖を制作しました。素材は主に100円ショップで購入できるもので、それらを加工、塗装して作成しています。一番のこだわりポイントは、分解が可能で持ち運びに便利なようにしている点です。柄の部分には分解可能なデッキブラシを利用していて。その他にも暗記シート、編物用の棒針、園芸の支え棒、鍋蓋の取手、ホースなどを使っています。

メークに関しては、フリーレンは童顔のキャラクターなので、丸くてやわらかい印象になるよう工夫しました。チークを丸く入れたり、ウイッグはあえて顎のラインが見えるように調整したりして、顔が丸く見えるようセットしています。それと、眉毛は白い絵の具と化粧下地を混ぜたお手製の化粧品で仕上げました。絵の具の発色の良さと化粧下地のメークオフのしやすさを兼ねていて、個人的にとても気に入っています。

■「葬送のフリーレン」フェルン/ひまさん

イベントの3日前に急きょ「フリーレンとフェルンで併せをやろう!」ということになりまして。せっかくなら杖もあった方がいいよね…ということで、急ぎで制作したのがこちらの杖になります。短時間で作りはしたものの、貧相なものにはしたくなかったので、造形にはこだわったつもりです。また、持ち歩くことを考えて軽めの素材を使ったことと、持ち運びが楽になるように分割できる仕様にしたところもこだわったポイントです(銀の金具の部分で半分に分解できます)。

それと、いつもは下まつ毛をつけることで“コスプレしてます”感を強調したメークをしているのですが、今回はできるだけフェルンの素朴な雰囲気を再現したくて、薄めのメークにしてみました。薄いとはいえ全くメークをしないわけではないので、ちょうどいいバランスに仕上げるのが難しかったです。

■「葬送のフリーレン」ラヴィーネ/雨晴ゆずかさん

こだわったのはウイッグの色味です。光の当たり具合で微妙に変わるので、できるだけアニメの色味に近づけられるように調整しました。それと髪の長さにもこだわりがあって、アニメ絵では腰のあたりで結ばれていたので、長すぎず、短すぎず、ちょうどいい位置に結び目がくるよう気を付けました。また、髪形が前髪パッツンで三つ編みハーフアップだったため、二次元を三次元で表現したらどうなるか…といったことも考えながら作成しました。

■「ダンジョン飯」ライオス・トーデン/八尋さん

鎧や鎖帷子の造形にこだわりました。鎧については、形状をライオスのそれに近づけるために型紙を何度も作り直し、この形に仕上げました。塗装においても下地や塗り方にこだわり、より金属感のある色味に仕上げたつもりです。素材については、イベントで移動が多くなると思いましたので、柔らかい素材を使用して動きやすさに気を使っています。鎖帷子については、こちらも金属感が出るように素材選びから気を使い、完成させました。

■「ダンジョン飯」チルチャック・ティムズ/うつきさん

ウイッグや鎧、ベルトなど、ブラウン系が多いため、ゴチャゴチャした仕上がりにならないよう気を付けながら制作に挑みました。どこのパーツを同じブラウン色にするか? いろんな資料を見て悩みながら、布や素材を選定するのが楽しかったです。パッと見ただけだと分からないかも…ですが、リュックや寝袋も含め、装飾はすべて忠実に再現するよう、制作には力を入れました。ベルトのバックルのピンの向きや、鎧の黒いラインとベルトが重なる位置なども全て原作通りに。たっぷりとチルチャック愛を込めました!

今回は、自分の中で常にコンプレックスだった“身長が低めで小柄で痩せ型”な体形を初めて生かせたのも大きいです。体にしっかりフィットするように作ったことで、キャラクターの特徴である“小柄で細身な体形”も再現できたと思います。メークも濃くならないよう、なるべくナチュラルに仕上げました。

「ダンジョン飯」のアニメを見始め、原作や関連書籍を読み終わって、まだ1カ月半くらいしかたっていませんが、とにかく没頭しています。深く作り込まれた世界観とたくさんの魅力が詰まった「ダンジョン飯」。これからもコスプレで作品への愛を体現していきます!

「ニコ超」をはじめ、4月以降もコスプレイベントは続々開催!

こうして大盛り上がりのうちに終了した「AnimeJapan 2024」だが、その直後には早くも「AnimeJapan 2025」の開催決定が発表され、話題になっている。2025年3月22日(土)、23日(日)の2日間、今回と同じく東京ビッグサイトにて実施されるという。

また、それまでの期間にも「ニコニコ超会議2024」(4月27日・28日、千葉・幕張メッセ)、「日本橋ストリートフェスタ2024」(5月12日、大阪・でんでんタウン)、「ホココス2024 ~南大津通歩行者天国COSPLAY~」(5月19日、名古屋・南大津通歩行者天国)など、コスプレも楽しめる大型イベントは全国で多数開催予定となっている。

はたしてこれらのイベントでは、どのような漫画、アニメ、ゲームのコスプレに人気が集中するのか? 今のうちからトレンドを分析しておき、会場で答え合わせをするのも面白そうだ。

◆取材・文=ソムタム田井

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