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日本も要警戒…韓国のパリ予選初戦の相手UAEはA代表経験者多数、監督は日韓A代表に「1勝1分」

  • 2024.4.16

初戦が重要だ。仮に敗れるようなことがあればグループ突破は非常に難しくなる。

ファン・ソンホン監督率いるU-23韓国代表は4月17日(日本時間)、カタール・ドーハのアブドゥッラー・ビン・ハリーファ・スタジアムでUAEとのU-23アジアカップ・グループB第1節を戦う。

今大会はパリ五輪のアジア最終予選を兼ねており、上位3カ国は本大会にストレートイン。4位の場合はアフリカ4位ギニアとの大陸間プレーオフに進む。

ただ、先の順位を考える前にまずはグループステージを超えなければならない。韓国はUAE、中国、日本と同じグループBに入った。

ファン・ソンホン監督
(写真提供=韓国サッカー協会)ファン・ソンホン監督

ところが、大会目前に緊急事態が発生した。チームの中核を担うと期待された欧州組が相次いで合流に失敗したのだ。

エースのMFペ・ジュノ(20、ストーク)をはじめ、爆発的なスピードを備えたウィンガーのMFヤン・ヒョンジュン(21、セルティック)、守備の柱となるDFキム・ジス(19、ブレントフォード)の3人が、所属チームの招集拒否によって合流不可能となった。攻守どちらも大ダメージを受けた状態で、大会に突入することになった。

ヤン・ヒョンジュンとペ・ジュノの空白は、Kリーグを代表する若手有望株のMFオム・チソン(21、光州FC)と米MLSでプレーするMFチョン・サンビン(22、ミネソタ・ユナイテッド)が上手く埋めなければならない。

個人能力に優れた2人のアタッカーが躍動してこそ、多様なパターンの攻撃を通じてUAEの守備を苦しめることができる。

A代表主力多数…UAEの警戒選手は?

韓国の初戦の相手となるUAEは、近年のアジアの舞台では成果を出せずにいるが、簡単な相手と見ることはできない。

というのも、チームの主軸を担う選手が直近のアジアカップにも参加した“A代表経験者”たちだからだ。

FWスルタン・アディル(19、アル・イテハド・カルバ)は、2004年生まれながらすでにAマッチ10試合に出場して5ゴールを決めている。

身長185cmの強力なフィジカルと決定力を備えた選手なだけに、ペナルティエリア内で仕事をさせてはならない警戒対象第1号だ。

2列目とサイドを自由に行き来し、UAEの攻撃をリードするFWハリブ・アブダラ(21、シャバブ・アル・アハリ・ドバイ)も要注意選手だ。

同選手はスピード、ドリブル、パス能力の3つに長けたUAEの実質的なエース。彼も2002年生まれと若いが、すでにAマッチ23試合を消化するなど豊富な経験を持つ。

ボランチとしてチームの中心を握るMFアブドゥラ・ハマド(22、アル・ワフダ)は、安定した守備とボールの配給、老練なゲームコントロール能力に優れている。Aマッチも27試合に出場している。

守備陣では、右サイドバックのDFザイード・スルタン(22、アル・ジャジーラ)と左サイドバックのDFバデル・ナセル(22、シャバブ・アル・アハリ・ドバイ)がキープレーヤーだ。

2人もやはりA代表で主力を張る選手であり、攻守にわたり運動量が豊富で、鋭いプレーで相手を脅かすだけに徹底した準備が必要である。

U-23アジアカップ
(写真提供=韓国サッカー協会)左から中国のチェン・ヤオドン監督、UAEのマルセロ・ブロリ監督、韓国のファン・ソンホン監督、日本の大岩剛監督

UAEを率いるウルグアイ出身のマルセロ・ブロリ監督は、昨年3月にウルグアイA代表の監督代行を務め、日本と韓国のA代表と対戦した経験がある。当時は日本に1-1と引き分け、韓国には2-1で勝利していた。

その後、同年5~6月にはU-20ウルグアイ代表をU-20W杯優勝に導いている。

そして、今年2月からUAEのU-23代表監督に就任。直近で出場した3月のU-23西アジア選手権では、エジプトに0-1、イラクにPK戦3-4、タイに0-1の3戦全敗と結果を残せなかった。

それでも、A代表の主力を多く擁する布陣となっているだけに、初戦で戦う韓国はもちろん、2戦目で激突する日本としても油断は禁物だ。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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