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「土下座するなら帰ってやるよ」夫婦喧嘩のたびに離婚届を置いて出て行く夫→「どちら様?」実は私は…

  • 2024.4.16
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家事にも育児にも協力してくれない夫。夫婦喧嘩のたびに、離婚届を置いて1週間ほど実家に戻ってしまいます。そして義母も「嫁が悪い」といつも夫の肩を持つのです。私は夫にも義母にもウンザリしていました―。

「いいか、それにサインしておけよ!」と離婚届を置いて、また義実家に戻った夫。夫の方は記入済み。些細な喧嘩をするたびにこれです。荒々しく出て行った夫の後ろ姿を思い出しながら、離婚届を手に取った私。家事や育児を一切手伝わず、何かあるとこうして出て行ってしまう夫と理由も聞かず、一方的に私を責め立てる義母。

こんなことが日常茶飯事でした……。

嫁 VS 夫と義母

義実家に着いた夫が愚痴をこぼしたようで、今度は義母から連絡が。「息子は家事にも育児にも協力してるじゃない!」「初めての育児で大変だからって、そのストレスをうちの息子にぶつけないでよ!」と義母。

皿洗いすらまともにできない夫。今回は汚れが残っていることを指摘しただけで不機嫌になり、離婚届を用意して実家に戻ってしまったのです。

夫が協力してくれる育児はお風呂のみ。といっても、ただ一緒に湯船につかり、子どもを適当に洗うだけ。タオルで拭いたり、保湿ケアしたりするのは私の仕事でした。

そんなことを私がこぼそうものなら、義母からは「毎日家族のために仕事をがんばっているのに、そんなことまでさせているなんて!」「息子が倒れちゃったらどうするの!?」と言われてしまうのです。「嫁は家事育児をすべて1人でこなすべき」「仕事をがんばる旦那を労わらないといけない」と一昔前の嫁の心得を語り出すのは目に見えていました。

「息子の面倒はしばらくこっちで見ます」「使えない嫁のいる家じゃ、日々の仕事の疲れも取れないでしょうからね」と義母。「こちらとしてはいっそのこと離婚してほしいくらいだわ。うちの息子の嫁にあなたはふさわしくないみたいだし」と言われたので、「つまり、お義母さんは私たち夫婦の離婚に賛成なんですね」と聞き返してみました。

すると、「えぇ、そうよ」「こんなにがんばっている息子に不平不満を言うような嫁なんて願い下げよ!」「文句を言う暇があるならとっとと離婚して息子を開放しなさい!」と言われました。

離婚届は提出済み

1週間後――。

「反省したか?」と夫からスマホにメッセージが。「俺の実家に謝りに来たら帰ってやってもいいぞ!」と言われたので、「しっかり頭を冷やして考えた結果、私は絶対に悪くないと思ったの」「だから帰ってこなくて結構よ」と言うと、夫は頭に血が上ったよう。「全然わかってないじゃないか!」「生活費も一切渡さないぞ!」と怒鳴りつけてきたのです。

「そうだ、今回はお前が土下座して俺に謝るまで帰らないぞ!」「いいか、最後のチャンスなんだからよく考えろよ」と言い出した夫に、呆れて果ててしまいます。

「お前が俺に土下座するなら家に帰ってやるよw」

「そしたら離婚の話も全てなかったことにしてやろうw」

「どちら様でしょうか?」

「え?」

実は、夫が出て行った翌日に離婚届を提出していた私。離婚届はその場で受理され、夫は元夫になっていたのです。

すでに私が離婚届を提出したことを知った元夫は大慌て。「取り消してこい!」と言われましたが、もともとは元夫が自分の意思で記入して、置いて行ったもの。私も離婚に同意したまでです。

「離婚届を出しに行ったら、受付の方から『あら、いつも離婚届を取りに来る人のお嫁さん!?』『ついに決意したのね!』と言われたわよ」

「おかげであんたも私も役場内で有名人。まさか離婚届を出すだけで拍手を浴びることになるとは思わなかったわ」

ようやく自分が役場の人たちからどのような目で見られたのか理解したのでしょう。さすがの元夫も言葉を失っていました。

1時間後――。

離婚を聞きつけた義母から「勝手に離婚なんて絶対に許しませんよ!」と連絡が。すかさず「お義母さんが早く息子を解放しろって言ってましたよね?」と反論した私。そして、義母が元夫からと思い込んでいる仕送りは、実は私の貯金から支払っていたことを明かしてあげました。

離婚後、仕送りがなくなることを知って慌てふためく義母に、今後孫にも会わせるつもりがないことも伝えてやり取りを終えました。

不幸にさよなら

3日後――。

「役場に行ってきたぞ!」と元夫から連絡が。どうやら私と再婚するための婚姻届をもらいに、役場へ行った様子。これ以上、恥を重ねるなんて……あらためて離婚を決断した自分を褒めてあげたくなりました。

「旦那様のお帰りだぞ!今どこにいる!?」「今回は特別に土下座なしで帰ってきてやったんだ」「早く帰ってこないと家の鍵を変えてやるぞ」

家に戻って来たらしい元夫。しかし、その家にはもう私と子どもの荷物はありません。

離婚届を出した足で、私は出産前に勤めていた会社に復職を願い出ました。さらに、実家の両親にも連絡。前々から元夫の態度に思うところがあった両親は、嬉々として2トントラックを借りてきたのです。

「あなたと今後話すのは、財産分与と子どもの養育費に関することのみです」「今後の連絡は、すべて私の父を通してくださいね」と言うと、ようやく夫は事態の重さを理解して青ざめていました。

その後――。

未だに復縁したいとの連絡が父のもとに届いているようですが、元夫とやり直すつもりは一切ありません。今は、仕事のブランクを埋めるために勉強に励んでいます。私自身、夫と義母から離れたことで気持ちがラクになり、子どもと向き合う時間が増え、穏やかに過ごせています。また、私の両親からの愛情も受けて笑顔が増えたわが子。子どものためにも、離婚を決断して良かったと思っています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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