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観光地にだって「日常」がある…景勝地の周りは大事な小麦畑 観光客の侵入が問題に

  • 2024.4.14

「非日常」を楽しもうと今、北海道内の観光地を訪れる人が増えています。

一方で、その観光地にも「日常」の暮らしがあります。

そのバランスは、どのように取れば良いのでしょうか?

雪に覆われた斜面に1本の木が立つ、写真映えする風景。

SNSで韓国から人気に火がついた、北海道美瑛町の「クリスマスツリーの木」です。

その前には立ち入り禁止などを書かれた看板がたくさん並んでいます。

Sitakke

道路の片側にはレンタカーなどがずらりと並びます。

そして、道路脇では踊りながら動画を撮影する人も。

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観光客が増えるにつれて今、迷惑行為や交通渋滞などが頻発しているのです。

地元のタクシー運転手に話を聞くと、「他の有名な木のところでも、農地に入る人は結構行くと見かける」のだそうです。

ツリーの周辺は小麦畑。農家は、観光客の靴に付いた病原菌や害虫が入ることをおそれています。

コロナ前の2019年度、美瑛町には年間242万人が訪れましたが、今年度は上期だけで、すでに140万人。

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コロナ前を超える勢いです。

農地に無断で侵入してしまう観光客。

時には市街地で一般の民家の敷地に入ってしまうこともあるとのこと…。

そんな状況への対策のひとつが、クリスマスツリーの木など4か所に設置した監視カメラです。

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もし農地に侵入すると、中国語や日本語など4か国語で警告します。

また、混雑解消のために、AIカメラやセンサーで捉えたデータを混雑情報として、JR美瑛駅や観光案内所に表示しています。

美瑛町商工観光交流課の成瀬弘記課長補佐は「観光協会でもマナー啓発の動画を作り、インターネットで流しているが、それを観光客に周知して理解してもらうことが非常に難しい」と頭を悩ませています。

雄大な丘の景色が魅力の美瑛町。

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戻ってきた観光客とのあつれきを避けながら、地元住民の生活を守る取り組みが続いています。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年3月27日)の情報に基づきます。

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