1. トップ
  2. グルメ
  3. 【機内食ルポ】本格派カレーも!ANA&ブータンエアラインズ|羽田発デリー経由ブータン

【機内食ルポ】本格派カレーも!ANA&ブータンエアラインズ|羽田発デリー経由ブータン

  • 2024.4.15

今回は東京国際空港・羽田発、ブータンのパロ国際空港までの機内食を実食ルポ。利用した航空会社はANA(全日空)とブータンエアラインズ。インディラ・ガンディー(デリー)国際空港乗り換え、途中ネパール カトマンズも経由しています。搭乗したのは2024年3月です。

機内からエベレストを見おろす贅沢!

カトマンズからパロに向かう窓の外にはヒマラヤの山々が目の前に迫るように広がります。世界一高いエベレストも、その雪煙をあげる美しい山頂をさらに高い位置から眺めることができました。

ブータンへの直行便はないので、どこかで乗り換えなければなりません。今回はまず全日空837便でインドのデリーへ約9時間(帰りは約7時間)、そこからブータンの2つのフラッグシップエアラインのひとつブータン・エアラインズ0774便で、ネパールのカトマンズを経由してからブータンのパロへ約3時間をかけて到着します。

【ANA】羽田発ニューデリー便|やっぱり和食を選びます

羽田空港を定刻に出発した全日空837便は順調に高度を上げて巡航高度の10000mに達します。シートベルトサインが消されると、飲み物のサービスが始まりました。

各種フルーツ系ジュース、炭酸飲料、牛乳、コーヒー紅茶・緑茶に加えて「茅乃舎野菜スープ」、それに日本酒、ワイン、ビール、ウィスキーなどのアルコール飲料も無料です。隣の席の男性は「ハイボール」と注文していました。CAさんがその場でウィスキーを炭酸水で割って作ってくれます。おつまみというか軽いスナックは「ANAハラール米菓子」で、浅草の雷おこしでした。

さて、その後しばらくすると昼食が用意されます。メインは「牛すき焼き丼」と「シーフードドリア」から選べます。

前菜は「合鴨スモークとポテトサラダ」、小鉢に「大根鶏そぼろ煮」、サラダは「ミックスサラダ」、クラッカーとチーズは両メイン料理に共通です。シーフードドリアにはパンとバターがつきます。

合鴨はきっちりと調理されていておいしく仕上がっています。大根鶏そぼろ煮は日本人ならホッとする味わい。サラダは新鮮でしゃっきりとした口当たりです。

前菜や小鉢が和風なので「牛すき焼き丼」を選びました。薄切りの牛肉に、たれは少しとろみがついていて、下のごはんにすっかり吸われてしまうことはないので、ごはんはだれていません。たまご、椎茸、いんげん豆、白滝とすき焼きに必要な肉以外の食材も本格的です。ただやっぱりたまごは茹で卵。生たまごは衛生上の理由から難しいのだと思いますが、半熟でおいしくいただきました。

食後にはお茶、コーヒー・紅茶、それにハーゲンダッツのバニラアイスクリームが配られました。ハーゲンダッツのカップ入りのアイスクリームはカチカチに固く凍っていることもおおいですが、スプーンですくえる程度の柔らかさで、すぐに食べることができました。

牛肉を食べないヒンズー教徒が多いインドのデリー便に牛肉の機内食が準備されているのは驚きでもありますが(もちろん、シーフードドリアはヒンズー教的には問題ありません)、日本発の日本の航空会社ということで、全日空の自信作なのだなと感じられました。

羽田からインドのニューデリーまでは9時間ほどのフライトです。着陸2時間前くらいになると、スナックのボックスが配られました。インドとの時差は3時間30分なので、インド時間だと3時過ぎくらい。午後のおやつと思っておけばいいかなといったタイミングです。

パニーニにラタトゥイユがはさんでありました。これにリンゴとオレンジのカットフルーツ、それにヨーグルトが入っています。

パニーニですが温かくはないのでちょっと残念。でも、ヘルシーな野菜料理なので嬉しいです。これで、インド到着後の夕食までもちそうです。到着予定は午後5時30分頃なので、デリーでの夕食は7時を過ぎそうです。

【ブータンエアラインズ】ニューデリー発カトマンズ経由パロ便|カレーが絶品

空港そばのホテルに宿泊して、翌日の早朝3時30分には空港に戻りました。感覚としては、シャワーを浴びて仮眠をとったといった感じ。デリー発ブータンのパロ往きのブータンエアラインズ0774便は6時30分発と朝早いんです。

パロに到着する前にネパールのカトマンズを経由します。まずは離陸後約1時間ちょっとのフライトで朝ごはんです。短時間のフライトということで、もっと簡単なサンドウィッチとかかなと思っていましたが、しっかりとした一食のボリュームで、メインは豆のカレーでした。

薄いパン「チャパティ」と、料理名はわかりませんがサモサに使うようなじゃがいもと野菜の具を丸めて揚げたもの、それにカットフルーツ、パン、ヨーグルト、ソフトドリンクと紅茶又はコーヒーです。

メニューは一択なので、乗客みんなでベジタリアン! 乳製品のヨーグルトがあるので正確にはラクト・ベジタリアンですね。

この豆のカレーが本格的なスパイス使いで絶品でした。朝からカレー!? という気もしましたが、これはすっかり朝の軽いカレー。でも辛みしっかりで目が覚めました。

カトマンズに到着して、降りる乗客、搭乗する乗客と入れ替わって30分ほどで、ブータンのパロへと出発です。またまた1時間30分ほどのフライトですが、軽食が配られました。

サンドウィッチは具がキャベツのサラダでまたまたベジタリアン。「ベジタリアン料理って物足りない」という先入観がすっかり覆されるおいしさでした。多分、マヨネーズではなくて濃いめのヨーグルトを使っていると思われます。

あとは、フルーツケーキにチョコチップクッキー、ピーナッツでした。いただいたソフトドリンクはトマトジュースです。

そして10時20分には無事にパロに到着。日本との時差は3時間。自宅を出てから24時間近くかかりました!

今回のブータン旅行の目的の一つはツェチェ祭りでした。首都のティンプーを歩いたり、秘境のタクツァン僧院まで登ったり、地元の農家を訪ねたりと楽しんだ後、6日目にはパロを出発して、往きと同じルートを逆にたどって日本に帰ります。

【ブータンエアラインズ】復路|現地の本格的な味を楽しめる本格カレー

そういえば、ブータンエアラインズのCAさんはブータンの正装「キラ」を着ていました。ちなみに男性の正装は「ゴ」という日本の短い着物のような衣装にハイソックスです。

パロからカトマンズの機内で朝のおやつです。クッキーにピーナッツと、チーズを挟んだパンです。飲み物にはトマトジュースを選びました。ちなみに、筆者は機内サービスではトマトジュースを選ぶことが多いです。好きだということもありますが、野菜不足を補うためでもあります。

カトマンズに到着して離陸して、ニューデリーに向かう機内でちょうどランチタイムです。メインはチキンのカレーで、豆のカレーとナンとパン。それに、コーンサラダとケーキ、ヨーグルトです。

このチキンカレーがまたまた本格的。スパイスが効いているし、辛さもしっかり。チキンがよく煮込まれていてかなり現地の味といった印象でした。

ブータンエアラインズの機内食は往復共短時間のフライトながら、現地の味をしっかりと楽しむことができる丁寧に作られた料理で大満足でした。

【ANA】復路|安心できるクオリティで日本人に嬉しいメニュー

デリーに到着後18:50発のANA838便で羽田に帰ります。飛行時間は約7時間と、気流の影響で往きよりも2時間短いフライトです。

まずは往きと同様に雷おこしとドリンク。またまたビールをいただきます。

離陸後しばらくしてディナータイム。メインは「竜田揚げ」か「モッツアレラチーズとベジタブルラザニア」です。

白ご飯に竜田揚げも魅力的ですが、ベジタリアンも多いインドからの便ですから、ラザニアを選んでみました。

ざっくりとカットされた野菜のロシアンサラダ、小鉢の大学芋と豆腐田楽、温野菜サラダは共通。メイン+野菜が3品というのがうれしいです。ラザニアにはソフトロールとバターもつきます。

ラザニアは、野菜を使ったトマトソースにベシャメルソース、平らなパスタと重ねてモッツアレラチーズ。きのこのソースとグリルしたブロッコリーが付け合わせです。

肉が入っていなくっても満足できる内容で、チーズがたっぷりなので満足感もばっちりでした。

食後にはストロベリーアイスクリーム。こちらはごく一般的なタイプだと思います。

羽田到着2時間前、日本時間の夜中の3時過ぎにスナック。ココアの入ったデニッシュにフルーツとヨーグルトと軽めです。かなりの早朝なのでこの位がちょうどいいですね。着陸して入国すると6時は過ぎているし、その時間に何かを食べられるお店もないかと思うので助かります。

というわけで、ANAの羽田〜ニューデリー便と、ブータンエアラインズのニューデリー〜パロ便の機内食でした。ANAは安心できるクオリティで日本人に嬉しいメニュー。そしてブータンエアラインズは現地の本格的な味を楽しめるという内容でした。

©︎Atsushi Ishiguro

元記事で読む
の記事をもっとみる