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初節句はどうする?おしゃれなママのお祝い事情を覗き見

  • 2024.4.13
出産前から決めていた「原孝洲」の兜でお祝い
生まれたばかりの初節句は袴でお祝い
お雛様と一緒に記念撮影
飾りやすさも魅力の「五色」のお雛様
新生児の初節句は写真で記録

 

子どもの初節句を迎えるみなさん、おめでとうございます。お祝いの計画は進んでいますか?両親を呼んで食事会を開いたり、産後知り合った友達と合同のお祝い会を計画したり、家族写真を撮ったり……と、お祝いの仕方はさまざまです。一生に1度の初節句を良い思い出にするために、押さえておきたいポイントと、参考にしたい先輩ママのエピソードをご紹介します。

「初節句」とは?節句の由来と基礎知識

初節句の準備をする前に、まずは知っておきたい伝統行事「節句」について解説します。

 

「節句」とは?

節句は奈良時代に中国から伝わったとされており、季節の変わり目に無病息災や豊作、子孫繁栄などを願って、お供え物や邪気払いをする行事です。日本古来の宮中行事が加わり、1月7日(七草の節句)、3月3日(桃の節句)、5月5日(端午の節句)、7月7日(七夕)、9月9日(菊の節句)が節句と定められました。

 

「初節句」とは?

古来日本の宮廷で、生まれた子どもの節句を祝ったのが、「桃の節句」と「端午の節句」の始まりといわれています。毎年、3月3日に「桃の節句」で女の子のお祝いを、5月5日に「端午の節句」で男の子のお祝いをしますが、なかでも、お子さんが生まれて初めてのお祝いを「初節句」と呼びます。

 

女の子の成長を祝う「桃の節句」の由来と祝い方

平安時代、貴族たちは上記の5つの節句に身の穢れ(けがれ)を清めていたとされ、3月3日の桃の節句は江戸時代に現在のひな祭りへと発展しました。雛人形は母方の祖父母が贈ると良いとされ、姉妹が生まれたときも、ひとりひとりに贈るのが習わしでした。最近では大きな雛壇を飾ることや収納することが難しいケースも多いことなどから、小さなお人形タイプの雛人形やつるし雛など、コンパクトなものを贈るということも多いようです。

 

「桃の節句」はどんなお祝いをするの?

春の節目を祝う「桃の節句」は、雛人形や桃の花を飾ります。雛壇には子孫繁栄の願いを込め、ピンクと白、緑のひし形の餅を重ねた3色の菱餅や、同じく3色のひなあられを飾ることも。3月3日当日は、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物のほか、最近は春らしい苺を使ったスイーツでお祝いする人も多いようです。初節句は離乳食中のお子さんも多く、ピンクと白、緑の3色を使った可愛らしい離乳食を用意するのも素敵です。

 

雛人形はいつからいつまで飾る?

 

いつから飾る?
雛人形を飾り始める日に明確な決まりはありませんが、一般的には節分の翌日の立春から飾ると良いと言われています。また一部では、立春から15日目ごろの二十四節気の「雨水」の頃に雛人形を飾ると良縁に恵まれるという説も。その理由は、雛人形の由来は厄を移した人形を水に流していたことからくるものとされています。なお、3月2日の前日に雛人形を飾る「一夜飾り」はタブーというのが習わしです。なるべく余裕をもって飾るようにしたいところです。

いつまで飾る?
雛人形を片付ける日は、「啓蟄(けいちつ)」(3月の6日頃、年によって変わります)が良いとされています。若葉が芽吹き、虫たちがうごめき始めるこの日までにという季節的な説と、雛人形は女の子の厄を引き受ける意味を持っているため、災いを遠ざけるといった意味で、できるだけ早く片づけるという意味もあるようです。また、地域によっては旧暦の4月3日に桃の節句をお祝いするところもあり、4月の中旬まで雛人形を飾ってお祝いします。

とはいえ、特に初節句は赤ちゃんとの生活の中で行われます。早めに飾り、片づけるのは大変なこともあるでしょう。焦らず、赤ちゃんとの生活を優先させて、天気の良い余裕のある日に気持ちよく片づけをしましょう。気になる方は、人形を後ろ向きに飾っておくことで、お内裏様とお雛様は眠った(帰った)とする地域もあるので、取り入れてみるのも良いかもしれません。

こんな雛人形も!

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男の子の成長を祝う「端午の節句」の由来と祝い方

春秋戦国時代の中国で5が重なる日を「端午の節句」としていたことから、日本の端午の節句も5月5日に制定されました。武士が持つ剣の形に似た菖蒲を玄関に飾って厄災を払いました。また農繁期の前に女性が家にこもって身を清めた「五月忌み(さつきいみ)」という風習があり、この2つが結びつき、現在の端午の節句が始まったそうです。

端午の節句には、「五月人形」や、「兜」「鯉のぼり」を飾ります。地域によって違いますが、五月人形は父方の祖父母が贈ると良いとされ、女の子と同じように兄弟が生まれたらひとりひとりに贈ることが多かったのですが、こちらも兄が五月人形を持っていたら弟は兜にしたり、すでに鯉のぼりを持っていたら鯉の数を増やす家庭も増えているようです。

なお、鯉のぼりは、その家に男の子が生まれた証しとして、幟(のぼり)や旗指物(はたさしもの)を掲げてお祝いしたのが由来で、「滝を登り切った鯉は龍になる」という中国のことわざから、出世を願って鯉が描かれるようになったそうです。

 

端午の節句はどんなお祝いをするの?

5月5日はこどもの日でもあり、子どもの成長を願う祝日です。兜をかぶった五月人形を飾り、鯉のぼりを揚げ、ちまきや柏餅を食べて男の子のたくましい成長を願ってお祝いし、菖蒲湯に入って健康を願います。お祝い膳には鰤や鯛などの縁起の良い魚が使われることもあるので、離乳食の子どもには、鰤や鯛のだしを使ったお粥などもいいかもしれません。また、成長が著しい竹にあやかって、筍ご飯など筍料理を振る舞う地域もあるそうです。

 

五月人形や鯉のぼりはいつからいつまで飾る?

 

いつから飾る?
一般的に、春分の日(3月20日)頃に飾り始めるのが良いと言われており、きょうだいに女の子がいる場合は、雛人形を片づけて、五月人形を飾るケースも多いようです。遅くとも4月中旬までに飾ることを目安にしましょう。

 

いつまで飾る?
五月人形や鯉のぼりをしまう時期には、雛人形のような言い伝えはないため、5月中旬頃の湿気の少ない日に片づけるのがおすすめ。遅くとも梅雨入りする前にはしまうと良いでしょう。

 

家でお祝いが大変なら鯉のぼりを見に行こう!

近年、全国各地でたくさんの鯉のぼりが掲げられるイベントが開催されています。自宅で人形や鯉のぼりを飾るのが大変なときは、無理をせず、天気の良い日にイベントに出かけて写真を撮るのも手。

 

「初節句」の注意点

「初節句」を迎えるにあたって気になることがたくさんあるはず。よくある質問に答えます。

 

お節句にご祝儀や贈り物をもらったらお礼をしたほうがいい?

祖父母から高価な人形を贈られたり、ご祝儀をもらったら、出産祝いなどと同じように内祝いを贈りましょう。食事会を開いてお礼の気持ちを返すという方法もあります。金額や物品にとらわれず、幸せの気持ちを分けるという意味合いで、無理のない範囲で、「心ばかりですが」とさりげなくお渡しするのがスマートです。

 

初節句はなにを着る?

女の子には着物や袴を着せて写真を撮ることも。最近では、まるで着物や袴のようなデザインのロンパースや、帯がゴムになっているなど着脱が簡単で子どもがストレスを感じにくい衣装もあります。少しフォーマルなワンピースなどもおすすめです。

男の子には陣羽織といって、武将が鎧の上に羽織っていたマントやベストのような衣装を着せ、はちまきを巻いて写真を撮ることも。袴やタキシード風のロンパースでおめかしするほか、金太郎のコスプレ衣装も人気です。

男女ともに、月齢が低い場合はお宮参りで着用した祝い着でも。

パパやママに服装のきまりはありません。家族写真を撮るなどせっかくのお祝いなので、いつもより少しだけおしゃれを楽しんで。セレモニー服でお祝いするのもいいでしょう。

セレモニードレスについて詳しくは

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無理せず翌年に持ち越したり、ささやかな飾りで祝ったりしてもOK

子どもの成長過程における一大イベントの一つである「初節句」。しっかり祝ってあげたいものの、親や子どもが無理をして嫌な思い出になってしまったら本末転倒です。早生まれの子どもなどで産後間もない場合は、翌年に初節句のお祝いをしてもまったく問題ありません。人を招いて盛大にと意気込まず、まずはこの時期限定の可愛い姿を写真に残したり、片付けなども大変にならない小さな人形やタペストリーなどを飾ったりするのも素敵です。

 

先輩ママたちの初節句エピソード

妊娠中から決めていた兜でお祝い。食事はケータリングにして大正解でした

出産前から決めていた「原孝洲」の兜でお祝い
出産前から決めていた「原孝洲」の兜でお祝い

「出産前に男の子が生まれたらこれがいい!と思っていた兜を購入。『五色(原孝洲)』という人形師の作品です。奥行きがあまりなく北欧の棚にも収まるサイズ感と、強すぎない色味、インテリアの中でも浮かないところに惚れました。当日はお気に入りのレストラン『Little chef』さんにケータリングをお願いしました。息子の離乳食は私が丹精込めて…♡ 大人の食事はケータリングにすることで息子の離乳食に集中できて、準備も最小限にできたのは正解でした」
(VERYライター藤井そのこさん/1歳男の子ママ)

 

生後間もない初節句。ささやかでもできることを

生まれたばかりの初節句は袴でお祝い

「生まれてすぐの初節句だったので、できることは限られていたけれど、お祝いごとはとことん楽しもうと思って健やかに成長してくれることを願いながら準備をしました。節目節目のお祝いは家族の記憶にも残っていくので素敵だなと思います」(冨士田通子さん/1歳男の子のママ)

 

出すのもしまうのも簡単な雛人形を厳選。遠方の両親は呼ばずに家族で祝いました

お雛様と一緒に記念撮影
飾りやすさも魅力の「五色」のお雛様
飾りやすさも魅力の「五色」のお雛様

「第2子で待望の女の子だったので、お節句も楽しみでした。出すのもしまうのも簡単で、ひな祭りが楽しみになるような雛人形を探していて、見つけたのが『五色(原孝洲)』の雛飾りでした。風邪などが流行っていたこともあり、遠方から両親を呼ぶのは控え、家族でささやかにお祝いしました」(荻野絢子さん/8歳男の子と2歳女の子ママ)

 

月齢が低かった最初の節句は飾りのみ。翌年、手作りのひな祭りごはんでお祝い

 

新生児の初節句は写真で記録
新生児の初節句は写真で記録

「娘は12月末生まれなので、初年度の桃の節句は私の母が贈ってくれた雛人形と桃の花を飾って気持ちだけお祝いしました。2年目に桃の節句にちなんだ色で作った食事を家族で楽しみました」(中川珠里さん/6歳と2歳の女の子ママ)

 

大泣きの記念写真も今となっては愛おしいシーンです

「七段飾りの前で記念撮影。大泣きしていますが、お兄ちゃんが優しく慰めている姿も今となってはいい思い出です。当日はちらし寿司と、苺のケーキでお祝いしました」
(VERY編集部H/8歳男の子と3歳女の子ママ)

 

気負わず自分たちらしい「初節句」を

「初節句」の頃は、子育てが大変な時期でもあります。無理のない範囲で自分たちらしく、記憶に残せればOK。風習や形にとらわれず、お子さんの成長を願って幸せなひとときになることを願っています。

 

取材・文/渡邊里衛
*掲載中の情報は公開時のものです。また掲載アイテムは私物です。販売を終了している場合があります。

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