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嵯峨寛子が解説。明日がわかる「ゲーム」の最新時事用語事典

  • 2024.4.12
嵯峨寛子が解説。明日がわかる「ゲーム」の最新時事用語事典

かつては娯楽の一つだったゲームも今や世界的な現象となり、世界のゲームプレーヤー人口はますます増加している。進化し続けるゲーム分野の事象に注目すれば、未来の姿が見えてくるはずだ。

ゲームAI

プレーヤーが操作しないキャラクターの動作制御から、ゲーム開発時のマップ生成やデバッグまで、今やゲームを作るうえで必要不可欠となっているAI。その存在はこれからさらに重要になるはずだ。

AIが進化していけば、プレーヤーがゲーム内で会話をするキャラのセリフをAIが自動生成し、それに声が乗るようなことも実現可能となる。

UGC

User Generated Contentsの略。ユーザーがゲームなどのコンテンツを作る文化は昔からあったが、今ではより進化した形となっている。

2023年3月にはオンラインゲーム『フォートナイト』が、ユーザーが豊富な機能を使用して独自のゲームコンテンツを制作できるクリエイティブツールセット「Unreal Editor for Fortnite(UEFN)」と、公開したコンテンツへのエンゲージメントに基づいて報酬を受け取れるシステムをリリース。

ユーザーがコンテンツを制作して売買することは、メジャーなものとなるだろう。

『フォートナイト』エピックゲームズ
『フォートナイト』エピックゲームズ。どんなメタバース空間もツールで自由に制作できる。画像提供/NEIGHBOR

VRゲーム

PS VR2で楽しめる『グランツーリスモ7』『バイオハザード ヴィレッジ VRモード』といった人気コンテンツや、VRオリジナルの音楽ゲーム『Beat Saber』などの話題作が登場しているVRゲーム。

また、VRゲームの開発に特化したメーカーもすでに存在している。今後デバイスがさらに進化し、よりユーザー層が広がれば、新しい“遊び”の形すら生まれるかもしれない。

エデュテインメント

エデュケーション(教育)とエンターテインメント(娯楽)を組み合わせた新しい教育の形は、特にここ数年で進化している。

コナミデジタルエンタテインメントは『桃太郎電鉄』をプレーしながら地理や名産品などを学べる、という特性を生かしたデジタル教材『桃太郎電鉄 教育版Lite ~日本っておもしろい!~』を、セガはプログラミング教材『ぷよぷよプログラミング』を、すでに学校教育機関に無償で提供している。

学習意欲を刺激するものとしてゲームが活用される流れは、今後も増える可能性が高い。

『桃太郎電鉄 教育版Lite ~日本っておもしろい!~』コナミデジタルエンタテインメント
『桃太郎電鉄 教育版Lite ~日本っておもしろい!~』コナミデジタルエンタテインメント。©さくまあきら ©Konami Digital Entertainment

profile

嵯峨寛子(『週刊ファミ通』編集長)

さが・ひろこ/2009年よりゲーム総合誌『週刊ファミ通』編集部に勤務。「ファミ通.com」副編集長を経て、20年に7代目編集長に就任。

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