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「出産まであと1カ月」初めての妊娠・出産にドキドキしていると、突然ママの体に異変が起こって…

  • 2024.4.12
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初めての妊娠・出産でドキドキしていましたが、つわりも軽く経過は順調。あとは出産予定日を待つだけ……と思っていたのに、まさかの出来事が起こってしまいました。このとき身をもって「出産は何が起こるかわからない」ということを知ったのですが、そのときの私の体験をお伝えしたいと思います。

前期破水〜尿もれ? 破水? 悩んだ1時間

正期産の時期まであと少しと迫った、妊娠35週1日の夜中1時。トイレに行こうと目を覚まし、立ち上がって歩くとなんとなく下着に違和感が……。トイレに来たものの尿意はないので、違和感の正体を確かめるべく立ったり座ったりしてみると、自分の意思とは関係なく無臭の水が出てきました。

これは何なんだ? 尿もれなのか?と悩んで、立ったり座ったりを10分おきくらいに繰り返してみました。やはり意思とは関係のない水で、それが破水かもと気づくまでに1時間ほどかかりました。ようやく携帯で「妊婦 破水」と検索、「前期破水」という記事を見つけ、ようやく産婦人科に電話するに至りました。

搬送から出産まで

電話口の助産師さんにはとても落ち着いたトーンで「破水かもしれないからきてください」と言われました。寝ている夫を起こし、とりあえず母子健康手帳だけ持って病院へ。

結果、破水しており、そのまま出産することに……。しかし週数がまだ早いことから私が通院していた産婦人科では出産できず、MFICU(母体・胎児集中治療室)がある大きな病院に救急搬送されることになりました。

病院に着いたのは朝4時、破水から6時間、そこからじわりじわりと痛みがやってきて、なんとなくの痛みが未体験の激痛に変わり、陣痛と闘い抜いた挙句、回旋異常のため昼の3時に緊急帝王切開で出産。破水から14時間後のことでした。

退院するまでの搾乳の日々

赤ちゃんはすぐにNICU(新生児集中治療管理室)へ、フラフラだった私もMFICUに入ることに。翌日、車椅子で赤ちゃんに会いに行きました。糸かと思うくらい細い管で点滴を受けている小さなわが子と、お互い本当によく頑張ったよね、と無言で称え合いました。

それから赤ちゃんの退院まで、私の仕事は母乳を搾って届けること! 昼夜関係なく3時間おきにガチガチに張るおっぱいを搾乳して母乳パックに詰め、保冷バッグと保冷剤で保護してNICUに持っていきました。

産後の体で電車やバスに乗るのは大変でしたが、病院に行くたびに赤ちゃんを抱っこしたり、おむつを替えたり、直に授乳をしたり、看護師さんに丁寧に教わりながらお世話できる時間は、とてもありがたかったです。

早産ならではの小さなハプニング

早産という形であれなんとか出産し、2週間で退院できたのですが、予想していなかった小さなハプニングが……。早過ぎかなと思いながら出産予定日の2カ月前にはいろいろ準備していましたが、元々の出産予定日は秋だったため、衣類はすべて長袖の秋物。ところが実際出産したのはまだまだ夏真っ盛りで、とにかく暑かったのを覚えています。

その中でも失敗したのは、退院時の服装として選んでいたタイツでした。妊娠中も足のむくみがひどかったので愛用していた着圧タイツ。いつものようにタイツありきの服装で用意していたのですが、帝王切開で切った傷の上にタイツのゴムが当たってとにかく痛くて痛くて……。しかし服装的に脱ぐわけにもいかず、ひたすら後悔でした。

妊娠中はとにかく順調だった私でしたが、急に破水し早産になりました。そんなことになるとは、予想さえしておらず。今となってはいい思い出ですが、何が起きるかわからないという日頃の心構えが何より大切だなと痛感しました。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

イラストレーター/ねね


著者:松本美波


監修者・著者:助産師 松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

ベビーカレンダー編集部

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