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ドアに体当たりしまくる米軍兵士…→思わず通報しかけたその恰好とは【米軍基地で働いてみた(47)】

  • 2024.4.11

<ドアに体当たりしまくる米軍兵士…→思わず通報しかけたその恰好とは>米軍基地で働いてみた[#47]

(前回の続き)ある雨の日、米軍基地のジムのドアに体当たりする兵士を発見した私。
時々、乱暴にドアをしめた時に、内側からロックされてしまうことがあるのですが、そもそもドアはバーを下げて手前に開く方式なのでいくら体当たりした所でドアは開きません。

しかし、思わず目を疑ったのは体当たりの方ではなく、彼のその恰好!
巨大なゴミ袋を頭から被り、切り込みを入れた底から頭だけを出し、体格の良いその兵士の首から下まで体がゴミ袋にすっぽり!

ゴミ袋から頭と足だけが突き出た化け物のような恰好なのです!
体全体を袋に入れている人なんて、運動会の競技で麻袋に入ってピョンピョン飛ぶやつくらいでしか見たことありません。
ビックリして立ち尽くす私を見て「Open the door!」と兵士が叫んでいます…。

慌ててドアを開けると、ニッコリ笑った兵士は得意げに「これなら雨に濡れないだろ?俺、天才!」と自慢げな表情。
いやいや、頭がびしょ濡れの上、身動きもとれていない恰好でドアを開けられない人のどこら辺が天才なのでしょう…。

「とにかく、ゴミ袋から出た方がいいですよ…」とやや冷たい視線を向けると、「……脱げない…Help me…」と情けない顔で助けを求める兵士。

内心呆れながら、脱ぎやすくなるようハサミで切って脱ぐのをお手伝いしました。
「Ta-dah(じゃじゃーん)!」と自分で言いながらゴミ袋からの脱出に成功した兵士。もう笑うしかありません。

その翌日も雨でしたが、また違うデザインに切ったゴミ袋を被ってやってきた兵士は私を見るなり「Good?」とニヤニヤして聞いてきます。
「私、いつの間にゴミ袋服の審査員になったんだ…」と思いながら「…Yes」と答えてあげると満足そう。

とはいえ、Hoodieでやってくる兵士たちの中で、ゴミ袋の色を変えたり、長さを短めにしたりと、彼なりに創意工夫している様子が面白くもあり、かわいく見えました。
雨が降ると、あの兵士は今、何処に居てどうしているかしら?と思い出します。

次回は、トンデもない経歴の兵士が基地にやってきたお話は下の関連記事からチェック!

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