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子どもの「パパ・ママ」呼び、大きくなったら「お父さん・お母さん」に変えさせるべき?子育てアドバイザーが示す見解

  • 2024.4.11
親子間の「呼び方」に悩む親、意外と多い?
親子間の「呼び方」に悩む親、意外と多い?

あなたは子どもを呼ぶとき、どんな呼び方をしていますか。また、子どもからはどんなふうに呼ばれているでしょうか。家庭によって呼び方はさまざまだと思いますが、子どもが親を「パパ・ママ」と呼んでいるケースでは、子の成長に合わせて「お父さん」「お母さん」と変えさせるべきか、それともそのままでよいのか、悩む親も少なからずいるようです。同様に、親が子どもを呼ぶときも、幼い頃のままの「◯◯ちゃん」「◯◯くん」という呼び方のままでよいものか……と迷う声も聞かれます。

親子間の「呼び方」は、子どもが大きくなったら変えた方がよいのでしょうか。子育てアドバイザーの佐藤めぐみさんが見解を示します。

「どう呼ぶか」よりも「互いの関係性」が大事

親子間での呼び方は、単なる呼称ではありません。愛情表現の一つであり、その呼び方自体にも愛着を感じているものであり、そして呼びかける瞬間も呼ばれる瞬間も、親と子のつながりを意識させるものだと思います。

そんな呼び方について、幼少期から、子どもが親のことを「パパ」「ママ」と呼んでいるケースは少なくないと思います。その場合、大きくなってからもその呼び方を継続してよいのか、悩む親もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、呼び方に関しては「パパ」「ママ」を継続することに何の問題もありません。

男の子の場合、小学校高学年くらいから「ママと呼ぶのが恥ずかしい」と思う子も出てきて、自ら変えるケースもあります。「パパ」「ママ」から「お父さん」「お母さん」へ、さらに年齢が進むと「おやじ」「おふくろ」へと呼び方を変える子もいるでしょう。

友達の影響力が強くなってくると、子どもの方から変えることは多いもの。そのため、親が「こうすべき」と決める必要はないと考えます。

一方、子どもの幼少期から親が「◯◯ちゃん」「◯◯くん」と呼んでいるケースも多いと思います。この場合も、「子どもが成長してからも、この呼び方のままでいいのかな」と迷うことがあるのではないでしょうか。

これに関しても、「◯◯ちゃん」「◯◯くん」と呼び続けること自体は問題ありません。ただ、このような疑問が挙がる背景には、「『◯◯ちゃん』『◯◯くん』は幼い子への呼び方ではないか」という考えがあると推測します。

呼び方自体は何ら問題ありません。しかし、もし仮に、親が子離れできぬままの結果が「◯◯ちゃん」「◯◯くん」だとしたら、それは問題になり得ます。

大事なのは「どう呼ぶか」よりも、その背後にある「互いの関係性」です。わが子の自立を妨げてしまうような親の過干渉の結果が「◯◯ちゃん」「◯◯くん」の継続だとしたら、その場合は親子間の距離から見直す必要も出てきます。

子どもは「呼称」自体に愛着を感じている

では、もし、子どもが親を呼ぶときの呼称を「変えさせたい」と思う場合、親は子どもに対してどうアクションするのがよいのでしょうか。

仮に、親が「今日から“ママ”ではなくて“お母さん”ね」とアプローチする場合、子どもの年齢によっては、呼び方が変わることで「ママがママではなくなってしまう」と感じる場合があります。

子どもは「ママ」と呼ぶことで安心感を得ていたり、「ママ」という呼称自体に愛着を感じていたりするものなので、急に「お母さん」と呼ぶように言われても、なかなかすぐには切り替えられないこともあるでしょう。

先述したように、ある程度の年齢になると、子どもの方から親への呼び方を変えることは、特に男の子の場合はよくあるので、それに委ねた方がよりスムーズといえるでしょう。

中には、「パパ」「ママ」と呼ぶのが照れくさくなる時期を経験していることから、自分の子どもには最初から「お父さん」「お母さん」と呼ばせている、という親もいるのではないでしょうか。

今は「パパ・ママ」派と「お父さん・お母さん」派がありますが、昔は初めから「お父さん・お母さん」が当たり前でした。どうスタートさせるかは家庭それぞれの選択であり、それぞれ方針があっていいと思います。

ただ、赤ちゃんの発語の流れで、生後6カ月くらいになると「マ」「パ」などの「子音+母音(m+a、p+a)」が出てくるので、「パパ」「ママ」の方が赤ちゃんにとって発音しやすい呼び方ではあると思います。そのため、「パパ」「ママ」に比べると、初めから「お父さん」「お母さん」と正しく言うのが難しいという点は、知っておいた方がいいかもしれませんね。

オトナンサー編集部

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