falò+(虎ノ門ヒルズ)
炭火+発酵の妙味を楽しむ車座イタリアン
厨房の中央にある焼き台をカウンターでぐるりと囲む焚(た)き火のような雰囲気が楽しい、代官山のイタリアン〈falò〉。そのスタイルを踏襲しつつ「発酵」というキーワードを加えた姉妹店が、虎ノ門ヒルズの“第4のタワー”にお目見えした。
シェフに抜擢されたのは、4年前から〈falò〉に入り、シェフの樫村仁尊さんの下で経験を積んできた江口拓哉さん。
「発酵調味料の醸し出すコクや旨味、酸味は、主役の食材を底上げしてくれて料理の味わいに厚みが出る」と、味噌や醤油などさまざまな発酵調味料を店で手造りしている。床下収納には、出番を待つ樽や瓶がぎっしりと。
豚の熟(な)れ鮓(ずし)と白インゲン豆味噌を添えたパテ・ド・カンパーニュや炭に埋めて焼くキャベツ、自家製の塩辛を使うイカ墨スパゲッティなど“とりあえず”の一品から〆のパスタまで、スタッフの「新しさをプラスした、ほかにはない味を!」という意欲みなぎる、イキのいい新店だ。
Information
falò+
〈ピュウファロ〉
住所:東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー4F
TEL:03-6268-8300
営:16時〜21時30分LO(土13時〜、日・祝13時〜21時LO)
休:火曜
2024年1月16日オープン。肩書が「お酒の相談役」のマネージャー・塚本尚史さんが選ぶナチュラルワインの産地は、イタリアの北から南まで満遍なく。グラスワインはメニューに記載していないものも含め、毎日10種類前後を抜栓。イタリアのクラフトビールも。席料450円。ビール980円〜、グラスワイン1,000円〜、ボトルワイン7,000円〜。すぐ出る一品850円〜、前菜980円〜、メイン2,800円〜、パスタ1,800円〜。カウンター18席。