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玉ねぎの甘味を活かした"チーズがとろり玉ねぎスープ"

  • 2024.4.9

玉ねぎの甘味をしっかりと引き出し、パルミジャーノの底や側面のかたい部分と煮て旨味を加えることで、とても複雑でコク深いスープに仕上がります。食文化研究家の北村光世さんに、パルミジャーノを使ったお惣菜レシピを教えてもらいました。

玉ねぎの甘味を活かした"チーズがとろり玉ねぎスープ"

■“チーズがとろり玉ねぎスープ”のつくり方

スープストックを使っているわけでもないのに、バターたっぷりのオニオングラタン・スープより、複雑で深い旨味。しかも、味わいやあと味はぐっと軽やか。
まさに、だしとしてのパルミジャーノの本領が発揮されるスープだ。端っこのほうの残り物のチーズでこんなにおいしいスープがつくれるとは!


◇材料 (4人分)

パルミジャーノ・レッジャーノ:8~12個(底や側面のかたい部分1~1.5cm角)
玉ねぎ:大2個
オリーブオイル:大さじ3
塩:小さじ約1/2
胡椒:少々
水:6カップ


(1)玉ねぎをカットする
玉ねぎは皮をむいて縦に半分に切り、さらに縦に薄切りにする。

(2)玉ねぎを火にかける
シチュー鍋か深めのフライパンなど底の平たい鍋に、オリーブオイルと玉ねぎを入れ、塩を加えて混ぜ、蓋をして弱火にかける。

(3)炒める
4分ほどして、玉ねぎがしんなりしてきたら、炒める。ときどき混ぜながら飴色になるまでゆっくり炒め、ボウルなどに取り出す。

(4)煮立てる
③の鍋に水を入れ、底や側面についた旨味をこそげ取りながら煮立てる。

(5)調味する
③の玉ねぎを戻し、5~10分煮て、塩(分量外)、胡椒で味をととのえる。

(6)仕上げ
パルミジャーノを加えてさらに煮、チーズがとろっとしてきたら完成。

完成
完成

――教える人

「北村光世 食文化研究家」

京都生まれ。アメリカ留学後、青山学院大学で長年教鞭をとる。30年以上にわたって地中海地域をはじめとする世界各国を旅し、あるいは生活しながら、風土ありきの食文化や料理を研究。また、イタリア・パルマの郊外に拠点をもち、イタリアと日本の文化交流にも力を注ぎ続けている。


※この記事の内容はプレジデントムック技あり!dancyu「チーズ」に掲載したものです。

文:遠藤綾子 写真:浜村多恵

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