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足が前に出なくて歩けない!?突然わが身に降りかかっためまいがする病気とは【体験談】

  • 2024.4.9

40代に入ったころ、ファミレスで食事後に立ち上がったはいいものの、歩こうと思っても足が前に出ない!? ということがありました。一旦は良くなり無事帰宅しましたが、翌日に歩行困難に加えて尋常じゃないめまいがして命の危険を感じたのです。救急車で運ばれた病院での診断結果と回復までの体験談です。

突然のめまい発症

40歳になった夏、大好きなミュージカルを当時中学生だった息子と見に行ったときのことです。軽くランチを食べようかとファミレスに入り、大のお酒好きの私はランチタイムにもかかわらずビールを2杯たしなみました。そろそろ行こうか、と立ち上がったのですが、歩こうと思っても足が前に出ません

一瞬パニックになりましたが、フラフラするものの症状はすぐ改善されたので、前日ほぼ徹夜状態でビールを飲んだからかな? 数日前に風邪をひいて数日寝込んでいたことも影響しているのかな?と軽く考え出発しました。当時私は自宅で仕事をしていて、ある意味自由でしたが今思うと不摂生な生活をしていて、そのことも体調に異変を来たした原因の1つになっていたのかもしれません。

そしてミュージカルを堪能、夜もお酒を堪能し、宿泊先はお台場のホテル。ロケーション良し、お部屋も快適、久々のお出かけに息子も楽しそうでした。

楽しかった一泊旅行から帰ると、遅くまで仕事をおこない深夜3時過ぎに就寝。明け方になってトイレに行こうと立ち上がると、前日よりさらにひどいめまいが。頭がグルグルしてあまりのひどさにどうにもならず、歩こうと思っても足が前に出ない症状が再度起こったのです。

救急搬送後の診断結果は

はいつくばるようにしてトイレにたどり着き、無事ベッドまで戻ってきましたが頭を上げるだけで強烈なめまい。再度寝ようと思うのですが、気分が悪く眠れません。少し休めば良くなるはずと思っても、時間の経過と共に症状は悪化するばかり。そしてめまいに加えて尋常ではない吐き気までしてきて、頭の病気が疑われてこのまま死んでしまうのでは? と思ったほどでした。

週末だったこともあり、息子は祖母の家に泊まりに行っていたため不在です。そこで元看護師の母になんとか電話をして、救急車を呼ぶから一緒に付き添ってほしいと頼みました。

その後、病院に運ばれ救急で診察をしてもらい、眼振(眼球がけいれんしたように動いたり揺れたりすること)や指の動き、ろれつなどを確認されました。その後、めまいは数日続き、徐々によくなってきて、検査の結果、脳への異常がないとの判断に。風邪が治ったと思ったらめまいがし始めたという状況も考えると「前庭神経炎(ぜんていしんけいえん:内耳と脳をつなぐ前庭神経に炎症が起こり、誘因なく、突然強い回転性のめまいが生じる病気)」だったのだろうと診断されました。

めまいというとメニエール病をまず思い浮かべましたが、前庭神経炎のほうがより強いめまいと吐き気があるそうです。そして前庭神経は体の平衡感覚の維持に関わっているため、歩行困難という症状が見られるのも前庭神経炎の特徴のようです。とりあえず吐き気止めの点滴を受け、その日は入院することとなりました。

前庭神経炎は怖い病気ではない

前庭神経炎の原因ははっきりとわかっていないそうです。医師の話によると風邪のような症状の後に発症することも多いそうで、ウイルス性のものという説もあるそうです。

私自身は深夜遅くまで仕事をしていたり、お酒を飲む機会や飲酒量が多い不摂生な生活を送っていたり、また外出した当日は台風一過で気圧が不安定だったこと、そして40代という年齢も影響していたのかな? と思っています。中年男性でめまい持ちはあまり聞きませんが、中年女性のめまい持ちは周りにもかなりの人数がいます。

幸い前庭神経炎の症状はメニエール病より強いものの、再発の可能性は低く、入院翌日に退院できることに。若干のふらつきはあるものの、あの強い吐き気はうそのようになくなっていました。帰宅後も吐き気止めとめまいの薬を飲み、生活でもできるだけ昼間に仕事をするよう心がけ、夜中までかかる仕事は一旦お休みにしました。

そして大好きなお酒も一時お休みにし、それから2週間を経過するころには、すっかり元通りの健康な状態に戻りました。10年たった今でも再発はしていません。ただその後ダブルワークで勤務するようになると、今度はメニエール病の症状が出るようになりました。現在は症状が出たときだけ病院にかかり、薬を処方してもらっています。

まとめ

どんな病気も突然ですが、めまいは本当に突然に強い症状が現れるので命の危険を感じてしまいます。その不安からくるストレスで新たなめまいを起こす可能性もあるそうです。めまいという病気とじょうずに付き合いつつ、でも病気に慣れてしまって大きな病気のサインを見逃すことのないよう定期的に検診を受け、予防に努めていくつもりです。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

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著者:sara


監修者:医師 高島雅之先生

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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