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実は【夜間低血糖】のせい?明け方目が覚める、寝ても疲れが取れない原因と対策を医師が解説

  • 2024.4.8
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教えてくれたのは…

みぞぐちクリニック 院長

溝口徹先生

神奈川県出身。1990年福島県立医科大学卒業。横浜市立大学医学部付属病院、国立循環器病センター勤務を経て、日本初のオーソモレキュラー栄養療法専門クリニックを開院。
分子栄養学的なアプローチで悩みや症状の根本からの改善に取り組む。
公式HP:https://mizoclinic.tokyo/

眠りが浅くて早朝目が覚める、寝汗、歯ぎしり……。睡眠の質の低下の原因は夜間低血糖!?

実は【夜間低血糖】のせい?明け方目が覚める、寝ても疲れが取れない原因と対策を医師が解説
みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生

早朝目が覚める、寝ても疲れが取れないなどの症状を訴えて受診される患者さんのお話を聞いて、血糖値を測ると、夜間に急激に血糖値が下がっている人が多いです。これが、「夜間低血糖」の状態。血糖値が下がりすぎると震えや発汗、脱力感の症状が出ることがありますが、これは緊急性を要する低血糖の場合。夜間低血糖は、睡眠中に血糖値が急激に変動すると、血糖値を上げるためにアドレナリンやコルチゾールなどの興奮系ホルモンが一気に分泌されることで、交感神経が優位になります。すると、体がこわばって寝汗や早朝覚醒、歯ぎしりなどを引き起こし、睡眠の質が低下してしまいます。


夜間低血糖が引き起こす症状

明け方に目が覚めて寝付けない
✔ 起きた瞬間から肩や首が凝っている
✔ 悪夢を見る
✔ 歯ぎしりをしている
✔ 寝ても寝ても疲れが取れない
✔ 倦怠感
✔ 仕事のパフォーマンスが落ちる
✔ 朝すっきり目覚められない
など

みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生

夜間低血糖の症状は典型的なものがないことが多いです。睡眠の質の低下や日中の倦怠感などを訴えて来院された患者さんのお話を聞いて夜間の血糖値を測ると、寝ている間の血糖値が急激に下がっており、夜間低血糖を引き起こしているということが判明します。共通しているのは睡眠の質が低下している点。寝ているのに疲れがとれない、など睡眠の質の低下を自覚している方は夜間低血糖を引き起こしている可能性があります。


こんな症状がある場合は夜間低血糖かも。セルフチェックリスト

✔ 寝汗や歯ぎしり、悪夢を見るなど睡眠の質が低下している
✔ 明け方目が覚める
✔ お腹が空いて眠れない。目が覚めることがある
✔ 朝起きた時、肩こりや首こりがある
✔ 寝ても疲れが取れない。倦怠感や頭痛がある

糖尿病でない人も夜間低血糖になる可能性はある?

みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生

糖尿病の方でなくとも、夜間低血糖になる可能性はあります。“血糖値スパイク”と呼ばれる血糖値の乱降下が夜間低血糖の原因のひとつですので、血糖コントロールをすること、足りない栄養素を補うことが大切です。


夜間低血糖になると明け方目が覚めたり悪夢を見たりするメカニズム

寝ている間に血糖値が下がる

血糖値を上げようとコルチゾール、アドレナリンなどのホルモンが分泌される

自律神経の一種、交感神経が優位になる

体がこわばり、明け方目が覚めたり悪夢を見たりして睡眠の質が低下する

みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生

個人差はありますが、糖質を摂取してから最も血糖値が下がる約4時間後には、血糖値を上げるアドレナリンやコルチゾールが分泌される事で交感神経が優位になります。このため夕食の糖質量が多いと寝ている時間も交感神経が優位になり、途中で目が覚めたり、体がこわばったりします。


夜間低血糖を防ぐためにやるべきこと

実は【夜間低血糖】のせい?明け方目が覚める、寝ても疲れが取れない原因と対策を医師が解説

✔ 夕食は糖質を控えめにする
✔ ゆっくり食べることを意識して、炭水化物は最後に食べる
✔ 寝る前にタレの味付けの焼き鳥やMCTオイルまたはココナッツオイルを摂る

みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生

夜間低血糖対策で一番大切なことは、血糖値の乱高下を防ぐこと。夕食は炭水化物を控えめにしてゆっくり食べるだけでも、血糖値をコントロールできます。また、寝る前の効果的な補食も有効です。脂質やタンパク質が中心で少量の糖質を含むものを適量摂るのが良いでしょう。
タレの焼き鳥ハニーナッツMCTオイルもおすすめです。MCTオイルはダイレクトにケトン体を生成し、糖の代わりにエネルギーになるため夜間低血糖対策には最適です。
ただ、胸やけを起こす方もいるので、その場合はバターをひとかけかじるのでもいいでしょう。


夜間低血糖を引き起こすNG行動

✔ 夕食で糖質をドカ食いする
✔ 寝る前に甘いものを食べる
✔ お酒を飲む

みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生

夕食で糖質をたくさん摂ると血糖値の乱高下に繋がり、夜間低血糖を引き起こす可能性があります。寝る前に甘いものを食べたり、お酒をたくさん飲んだりするのも避けるのがおすすめです。これでも睡眠の質が改善されない場合は、昼食から血糖値の乱高下を防ぐ食生活を心がけましょう。


対策しているのに、明け方目が覚めてしまった場合は……?

みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生

いろいろ対策をとっても明け方目が覚めてしまう場合は、起きてしまったタイミングでラムネなどの甘いものを食べることで血糖値が上がって、落ち着くと思います。あくまで対処療法なので、根本から食生活や体の改善をするようにしましょう。


夜間低血糖を引き起こさない体をつくるためにやるべきことは?

みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生

まずは、腸の炎症をケアして腸内環境を整えること。具体的には、腸の炎症を引き起こす原因であるグルテンやカゼインを控えることで、栄養を吸収しやすい腸内環境が整い、夜間低血糖の症状も軽減されると思います。また、筋トレをすることもおすすめです。筋肉はエネルギーの貯蔵庫であり、血糖値の調整を行う働きもします。筋肉が増えると、ブドウ糖をため込み、血糖値を調整してくれます。家でできる手軽なものでもいいので、できる範囲から始めてみましょう。もちろん、血糖値を乱高下させないような食生活を心がけるのも大切です。


夜間低血糖の症状が気になったら何科に行くべき?

みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生

残念ながら、睡眠の質の低下と夜間低血糖を結びつけられる先生はまだ少ないのが現状です。栄養や代謝を理解している先生のクリニックを受診するのがおすすめです。糖尿病を専門にしている先生も夜間低血糖を知っている確率は高いです。


夜間低血糖の治療内容は?

みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生

みぞぐちクリニックの場合は、栄養解析検査を実施し、亜鉛やビタミンBなどが足りているかを調べます。その後、腸の粘膜のケアをして栄養を吸収しやすい腸内環境に整えたり、夕食の内容を指導したりします。


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イラスト/二階堂ちはる 取材・文・構成/剱持百香

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