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確認されてもいない情報が飛び交うSNS時代に必要な“中立ギア”…韓国女優の疑惑は冷静に見守るべき

  • 2024.4.7

生半可に判断したり、言葉を並べたりすると、失敗しがちだ。情報に多様かつ迅速に接することができるSNS時代は特にそうだ。

断片的な情報、確認されていない事実に対して中立的な立場を失えば、高い授業料を払わなければならないため、冷静で客観的な視線がさらに求められている。

事実確認もできない事案に言葉が載せられ、蒸し返される過去の発言や行動が、その事案を先入観なしに眺めることを難しくさせる。肯定的な視線であれ、否定的な視線であれ、影響がないとは言えない。“中立ギア”を入れることが難しい理由だ。

両者の主張が対立しているからこそ

最近では、『私の夫と結婚して』で知られる女優ソン・ハユンの校内暴力疑惑が大きな話題となっている。

ソン・ハユン
(写真提供=OSEN)ソン・ハユン

韓国JTBCの時事番組『事件班長』(原題)に、とある情報提供者が登場して疑惑が浮上し、誰かを特定できる写真とヒントを残したことで、疑惑の人物がソン・ハユンであることが明らかになった。

放送後まもなく、ソン・ハユン側は「情報提供者側の主張に関して俳優に事実確認をした結果、情報提供者とは一面識もなく、その内容すべてが事実ではないことを確認した」と公式立場を明らかにした。

だが、「90分間ビンタされた」といった見出しがドーパミンを刺激し、ソン・ハユンの過去の言動が掘り返され、今回の事案を中立に見ることができないようにした。

ソン・ハユン側が「現在、情報提供者側の一方的な主張で無分別な憶測と推測性の内容が広がっている。確認されていない事実と推測性の報道は自制するようお願いする」と要請したが、オンラインコミュニティやSNSを中心に騒動は大きくなっていった。

ソン・ハユン側は校内暴力疑惑について、もう一度「放送内容および後続報道と関連して該当内容はすべて事実ではないことを、もう一度申し上げる。情報提供者側に対する民事・刑事上の措置、およびJTBC『事件班長』に対する放送禁止仮処分など、必要なすべての措置を考慮する」と伝えた。

両方の言葉をすべて聞こう

オンラインという世界で匿名の仮面をかぶって誹謗を続ける一部の悪質ユーザーらに対して、もはや善処はない。

所属事務所も悪意のある誹謗、憶測、デマに対しては善処のない強力な法的対応を予告し、実行に移している。

最近では、歌手兼女優のペ・スジ関連の記事にコメントをつけて侮辱容疑で起訴された男性が、有罪判決を受けた。2PMのジュノに継続的に悪質なコメントを書いた人物も罰金300万ウォン(約30万円)を言い渡されており、警告を軽く受け取ってはならなくなった。

『明心宝鑑』(孔子・孟子・老子・荘子をはじめとする先儒・先賢の言葉を集めた箴言集)にも、いかなる問題や紛争が生じたとき、片方の言葉だけで判断せず、両側の言葉をすべて聞いてこそ、誤解や是非を正確に判断できるという話がある。

「両方の言葉をすべて聞いてみなければならない」というのは、時代が流れても変わらない真理だ。

SNS時代に突入し、ドーパミン中毒によって「ドーパミンデトックス」という新造語まで作られた今、必ず胸の中に刻まなければならない言葉だ。

(記事提供=OSEN)

◇ソン・ハユン プロフィール

1986年12月2日生まれ。2004年、高校生のときに雑誌モデルとしてデビュー。芸名「キム・ビョル」で活動したが、2012年のSBSドラマ『ファントム』から現在の芸名「ソン・ハユン」に変更した。以降、ドラマ『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』『恋のプログラミング~ダメ男の見分け方~』『オー!ヨンシム-帰ってきた初恋-』、映画『完璧な他人』などに出演。2024年のドラマ『私の夫と結婚して』で、主人公を裏切る悪役を熱演して一気に知名度を上げた。

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