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バスで【ありがた迷惑】!? 不安そうな男児に「一緒に行こうか」目的地へ案内すると → 母親が現れて?

  • 2024.4.7

公共の場では、お互いに相手を思いやった行動が大切ですよね。筆者も困っている人を見かけたら、なるべくお役に立ちたいと思っています。今回は筆者が実際に体験した、幼稚園生の次男と一緒に市営バスに乗っていた時に起きたほっこりするエピソードをご紹介します。

画像: ftnews.jp

バスに1人で乗って来た男の子

次男と一緒にバスに乗っていると、私たちの目の前の席に小学校低学年ぐらいの男の子が乗って来ました。

彼は手に持っているメモ用紙を何度も見て、とても緊張していました。

しかも停留所に止まるたび、不安そうにキョロキョロしています。

そこで私は「ねぇねぇ。ぼくはどこで降りるの?」と優しく声をかけました。

すると男の子は「ここ」と手に持ったメモを見せてくれました。

偶然、目的地が同じだったので一緒に行くと……

紙には、バス停の名前・運賃・バスを降りてから目的地に向かうまでの地図が手書きで描かれていました。

スマホで簡単に地図が見られる時代、私は男の子の親御さんが描いた手書きの地図になんだか、ほっこりした気持ちになりました。

地図をよく見ると、私たちが降りるバス停と一緒で、目的地の方向も同じでした。

私は「おばちゃんたちも近くだから、途中まで一緒に行こうか?」と声をかけ、3人で男の子の目的地まで向かったのですが……。

お母さんが現れ、想定外の事実を伝えられる

バス停を降りて100mほど行ったところにある学習塾の前に着きました。

すると近くにいた女性が男の子に声をかけました。

すぐに男の子のお母さんだと気づき、バスで一緒になって目的地も近かったのでここまで3人できたことを伝えました。

するとお母さんは「ありがとうございます!」と笑顔で頭を下げてくれました。

私が「こんなに小さいのに、1人でバスに乗ってすごいですね!」と伝えると、お母さんが「実は、来年から塾に通うので、家から1人で行けるか練習してたんですよ〜」と教えてくれました。

私は、「え〜そうだったんですか! なんか、余計なことしちゃってすみません!」とペコペコ頭を下げました。

お母さんは「親切な方と一緒で、安心しました!」と言ってくださいました。

まとめ

声を掛けたものの、まさか通学デビューの練習中だとは思わず、今回は思いやりの行動が少し裏目に出た形となってしまいました。1人で不安そうだった男の子の練習の糧になればいいのですが。もし次に会うことがあれば、男の子が無事に塾へ通学できるように、そっと見守ろうと思います。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:広田あや子

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