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「年収400万円」の会社員は年金をいくらもらえる?

  • 2024.4.6
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現役時代に年収が400万円あった場合、年金はいくらくらいもらえるのだろうか。また、会社勤めをしていると厚生年金を支払うことになるが、老後に厚生年金を1人で月15万円もらえる人はどれくらいいるのか?

■年収400万円のサラリーマンがもらえる年金の受給額はいくら?

2022(令和4)年の平均年収は458万円ということが、国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」で分かっているが、年収400万円のサラリーマンは、年金をいくらもらえるのだろうか。シミュレーションしてみた。

●厚生年金の加入期間が40年の場合

シミュレーションでは、厚生年金を満額で受け取れる加入期間が40年の場合と、30年の場合を比較する。

2022年4月分からの毎月の国民年金額は満額の場合、6万4,816円となる。金融機関の年金シミュレーションを用いて毎月の厚生年金額を算出すると、年収400万円の人は7万2,000円ほどだった。つまり毎月の年金額は、約13万7,000円となる。

●厚生年金の加入期間が30年の場合の年金月額

次に、年収400万円、厚生年金の加入期間30年の場合でシミュレーションをしてみよう。すると、厚生年金が約5万3,000円となり、国民年金と合わせると約12万円になった。

同じ年収でも加入期間が短くなることで、毎月約1万7,000円も少なくなくなることが分かる。1年で20万円以上違うため、なかなか大きな金額といえよう。

■厚生年金を1人で「月15万円」もらえる人は全体の何%か?

65歳以上の単身世帯の1ヵ月の平均支出額は13万7,210円あることが、総務省が発表した2021年の家計調査で分かった。昨今の物価高などを考慮し、1ヵ月の平均支出額を年金でまかなおうとすると約15万円は必要だろう。厚生年金を1人で月15万円受け取れる人は、全体の何%ほどいるのだろうか。

●厚生年金で15万円もらうには年収いくら必要?

年金額を決めるのは、加入期間とその間の年収だ。ここからは、65歳以降に厚生年金15万円を受け取るには、年収がいくら必要なのか見てみよう。厚生年金を受け取るということは、同時に国民年金も受け取るということなので、国民年金も含めた金額で紹介する。

一般に公表されている簡易年金試算ツールを使って算出したので、あくまで参考値としてほしい。

・厚生年金加入期間40年、その間の平均年収が460万円

この場合、厚生年金101万円、老齢基礎年金80万円で、月額が約15万833円になる。

●厚生年金で月15万円もらえる人は全体の58.75%

「令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を使って、厚生年金で月15万円受け取れる人は全体の何%いるのか考えてみた。公表されている厚生年金額には、国民年金が含まれている。

調査における年金受給権者の総数は、1,610万133人。そのうち、年金月額15万円~16万円は、94万5,950人だ。この結果、厚生年金で月15万円受け取れる人は全体の58.75%となった。

文/編集・dメニューマネー編集部

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