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【京都和食】東京幻の名店『京味』出身店主の注目店!御所南の路地奥の隠れ家「つろく」

  • 2024.4.5

おおきに~豆はなどす☆今回は中京区御所南エリアにある長い路地奥にある隠れ家的和食店。伝説の名店『京味』出身のご主人が営む、全国的にも食通の間で注目のお店。

伝説の名店『京味』出身店主営む和食店

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中京区、烏丸二条から東へ行った御所南エリア。ここに4年前オープンされた日本料理店『つろく』があります。あまりにも格子戸のエントランスが目立たな過ぎて、気を付けていなければ素通りしてしまいそうな佇まいですが(汗)

この日は食い意地の張った食通の友人と注目していたお店だったので、予約して伺いました。

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それにしても、この奥にお店があるとは想像もつかないような迷宮感もありますが(笑)

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その突き当り右手の建物。こちらが、その目指すお店。

こちらのご主人は、東京新橋の京料理名店『京味』出身の方。私自身はそのお店に伺ったことはありませんが、東京の食通の知り合いがよく話題にしていたので、以前から店名だけは認識していました。

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京味は京都出身の伝説の料理人・西健一郎さんが営むお店で、食通の有名著名人の御贔屓筋多く、東京で一二を争う有名店でした。グルメ漫画『美味しんぼ』やNHK『プロフェッショナル仕事の流儀』にもご主人が登場され、東京の料理界では重鎮的存在だった様子。その西さんが2019年ご病気により死去。それに伴い京味も惜しまれつつ閉店。

それ以降、京味出身の料理人が東京を中心に独立してお店を持たれたりする中、ここ京都にもその一人がお店をオープンされた、という流れ。

個人的に京料理のお店には比較的行く機会がありますが、東京の京料理、いや日本料理をいただく機会はあまりないので興味津々。

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店内はゆるいアール状のカウンター席で、その中でも私たちは小上がり掘りごたつ式の席でした。カウンターでも調理されていましたが、奥にも厨房があります。

京味出身の方のお店ということで全国誌で紹介される機会が多いのか、この日の客層は京都以外から来られている方がほとんどの様子。もしかしたら、この御所南に他から移住してきた層かも。最近の御所南は関東圏や他からの移住組多数で地元民を上回るほど、という話もよく聞きます。ちょっと特区みたいな様相です(笑)

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そしてメニューはこちら。
料理はアラカルトで注文するスタイルですが、メニューには値段が記載されておらず、調子こいて注文して最後会計で白目むくタイプのお店か?と。結論から言うと、最終若干白目でした(笑)

メニューを見ていると、京料理ガチ勢のお店ではあまり使わない食材も見受けられたり。この日は3月の終わりで、ちょうど端境期の食材調達の難しい時期だったということもあるのかもしれません。

そして、お酒も。日本酒であれば、店内に飾られているもの以外でも、好みに応じてお出しできます、とのこと。

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ますは生ビール、サッポロ黒ラベルでスタート。

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こちらでは最初に二品お通しメニューが出てくるスタイル。この日は春の味覚、筍二品。ちなみに筍は京都・物集女産。今年は例年より桜の開花が遅いように、筍の出荷も遅いそうです。

こちらは、筍と地鶏の炊いたん。筍と地鶏の味わいを引き立てる繊細なお出汁で、木の芽の爽やかさも効いています。筍はしゃくしゃくとした食感よろしく、少しえぐみあり。個人的に多少えぐみあるほうが春らしい味わいで好みですが。

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もう一品は筍と猪のおこわ。最初の1品とは対照的で猪の濃厚さが印象的。

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続いてお造り。
この日ある魚で盛り合わせをお願いしたところ、鯛、太刀魚、イカ、雲丹、そして別盛りで赤貝に。お醤油は2種用意され、さらに個人的にお塩もお願いしました。

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すかさず日本酒にスイッチ。秋田・栗林酒造店の純米酒『春霞』。辛口のお酒をお願いしましたが、意外と甘口でした(笑)まあ、でも爽やかな口当たりで美味。お造りにもよく合いました。

お猪口は数ある中からチョイスし、こちら染付のものを。器は全般どれも素敵でした。

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そして、赤貝はかなり肉厚。部位の食べ方にも工夫を凝らされていました。

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続いて、青干しぜんまい白和え。わらびは食べる機会比較的ありますが、フレッシュぜんまいを干したもの、ですかね。食感よく和え衣もわりと濃厚。他具材を足さないシンプルな白和え。

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で、伏見の日本酒がありますよ、ということで教えてもらったこちら。2022年に創業した比較的新しめの酒蔵『日々醸造』の『日日 玉栄』。滋賀県湖北産酒米「玉栄」使用の720mlボトルタイプで、開封時に破裂音するほど(笑)ピチピチとしたシャンパン感もある日本酒で、面白い味わいでした。

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それに合わせるは、マナガツオの塩焼き。肉厚でいいサイズのナマガツオで、身はふっくらと、皮は上品に香ばしく。添えられた蕗味噌絶品。口当たりも滑らかで、いい苦味でした。

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さらに白魚と空豆の天ぷら。淡泊な春の味わい。

以上、今回の会計一人14000円弱。若干割高な印象でしたが、東京や御所南相場だと妥当なのかもしれません。ただ、新しい発見もあり、面白い体験でもありました。ご参考に。ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

名称:つろく
場所:京都市中京区松屋町51
電話:075‐275‐3926
営業時間:17:00~23:00
定休日:日曜日

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