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前田敦子さん『私がスカウトされたとき』親になり見守ることの大切さを体験中

  • 2024.4.5

〝あるある!分かる!〟と、等身大の働くお母さんのエピソードが話題の子育てエッセイ。今回は、自身の子育てにも大きく影響を受けているという、あっちゃんのお母さんについて話してもらいました!

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前田敦子さん子育てエッセイ

32歳。お母さん、ときどき女優。

撮影/花盛友里

Profile

前田敦子/Atsuko Maeda

1991年生まれ。俳優として映画・ドラマ・舞台で活躍中。プライベートでは4歳になる男の子のママ。定番の送迎服はスウェット、ゆるパン、スニーカーの3点セット。

私がスカウトされたとき

私は小さな頃から、母にああしなさい、こうしなさいと言われた記憶がありません。勉強しなさいと叱られたことも、なんとゲームを制限されたことすらありません。もう少し助言が欲しかったよ~と、思ったこともありますが、自分で考えて行動することをやらせてもらってきました。

私がこのお仕事を始めるきっかけは、スカウトでした。母と街を歩いていたときに、前の事務所の方に声をかけられたのです。興味を持ったものの、当時の私は超ド級の恥ずかしがり屋。自分ではとても「やってみたい」と言えなくて。でも母は私がすごくやってみたいと思っていることを察して「いいんじゃない」とサラッと言ってくれたのです。それが全ての始まりでした。あの声がけがなかったら、私は、〝やりたい〟と言えないまま終わっていたと思います。

そう、母は背中の押し方もとても上手。マイナスなことやネガティブなことは言わず、私が自分の気持ちに素直に決断できるようさりげなくアシストしてくれるのです。今でも私が不安な気持ちに苛まれたりすると「大丈夫!」「何とかなるよ」と声をかけてくれます。もちろんそれで失敗をすることも(笑)。でも自分で決めたことだから、納得が行くんです。そういうときも母は「まあしょうがないよ」と寄り添ってくれる。

今、自分の子育ても、母の影響をかなり受けているかも。子どもの意見を尊重すること、先走ってレールを敷かないことを大切にしています。意に沿わないことをして苦しい思いをしたとて、いつかその分は副作用で返ってくると思うのです。うちは子ども部屋の掃除も、捨てる捨てないの判断は本人に委ねるように。また、周囲は習い事ブームなのですが、我が家はまだ始めていません。本人がやりたいと言い出すのを待つというスタンスです。とはいえ自分が親になってみて、何も言わずに見守ることの大変さを、身をもって体験中。息子はエネルギーがあり余っているので、スポーツをやってくれたらいいなと密かに思っていますが……どうでしょう。何に興味を持つのかな。その時が来たら息子の背中を押してあげたいと思います。

あっちゃん’s photo

◉あっちゃん出演情報

マスコミ向け試写会が連日満席となり話題となった、三島有紀子監督による前田敦子さん主演映画『一月の声に歓びを刻め』が2024年2月9日(金)よりテアトル新宿ほか全国公開! また日曜ドラマ「厨房のありす」(日テレ系)ではキーパーソンとなる元ヤン第三子妊娠中のママ・三ツ沢和紗を熱演。

Question!

あっちゃんに質問!コーナー

Q. ワーママとして心がけていることは?
(R.Sさん)

A. 一緒にいるときの 会話やコミュニケーションを 大切にしています。

私の母は専業主婦だったので、いつでも側にいてくれる安心感がありました。でも働いているとそうはいきません。離れている時間が増える分、一緒にいるときに満たしてあげたいという責任感が。だから息子との会話は真剣に対等に向き合います。なぜママが働いているのか、できるだけ説明も。そこが理解できていたら、ただ寂しい、ではなくなるかなと。そこを乗り越えて、自分の時間を見つけてくれるといいなと思います。

前田敦子さんへの質問を募集します。までお寄せください♪

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取材・文/塚田有紀子 編集/翁長瑠璃子
*VERY2024年3月号「前田敦子さん子育てエッセイ」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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