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人生で一度は見たい!オーロラは日本でも観察できる?

  • 2024.4.5
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オーロラのしくみ (C)荒木健太郎/KADOKAWA
オーロラのしくみ (C)荒木健太郎/KADOKAWA

きれいな夕焼けはいつ見えるのだろう?

雲を見て天気を予想してみたい!

空を眺めている時、テレビのニュースを聞いている時など、疑問に感じる天気の話題がたくさんありますよね。私たちの生活を大きく左右する天気について少しでも知識があれば、美しい空や雲に出会えるようになり、災害からも身を守れるようになります。

『すごすぎる天気の図鑑』シリーズでおなじみ、雲研究者で、映画『天気の子』やドラマ『ブルーモーメント』でも気象監修を務める荒木健太郎さんが、そんなおもしろくてためになる、天気にまつわる知識を紹介してくれます!記事で紹介する内容は、YouTubeチャンネル「荒木健太郎の雲研究室」の動画でも解説していますよ。

※本記事は荒木健太郎著の書籍『空のひみつがぜんぶわかる! 最高にすごすぎる天気の図鑑』から一部抜粋・編集しました。

日本でも観察できるオーロラのしくみ

夜空で美しく輝くオーロラは、日本でも観察できることがあります。

宇宙には、太陽など光を放つ恒星から出たプラズマ(電気を帯びたつぶ)が多く飛んでおり、地球には太陽からのプラズマが風のように吹きつけています(太陽風)。

地球から見て太陽と反対側の宇宙にプラズマがいったんたまり、何らかのきっかけで北極や南極に進んで大気中の酸素や窒素にあたって発光したものがオーロラです。

オーロラの色は高さによって違います。

高度200〜400kmではプラズマから小さなエネルギーをもらった酸素で赤くなり、高度100〜200kmでは大きなエネルギーを酸素が受けて緑色に。より低い80〜100kmでは窒素によって青やピンクの光が出て、紫がかったオーロラになります。

北極や南極では磁場の影響でオーロラが見えやすく、太陽風が強いと日本でも北海道などでは高緯度の高い空で発生した赤いオーロラが見えることがあるのです。人生で一度は自分の目で見たい現象です。

オーロラのしくみ (C)荒木健太郎/KADOKAWA
オーロラのしくみ (C)荒木健太郎/KADOKAWA

南極で見られた盛大なオーロラ

赤いオーロラ (C)荒木健太郎/KADOKAWA
赤いオーロラ (C)荒木健太郎/KADOKAWA

北海道で撮影された赤いオーロラ(2023年12月1日紋別郡雄武町)

豆知識

古い書物にはオーロラが「赤気」として表現されています。『日本書紀』では推古天皇の時代に大和飛鳥(現在の奈良県)で、藤原定家『明月記』では京都で赤気が確認されています。織田信長も死の3か月前に赤気を見ていたのだとか。

著=荒木健太郎/『空のひみつがぜんぶわかる! 最高にすごすぎる天気の図鑑』

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