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【インタビュー】“レイソル産”司令塔型CB!20歳の田中隼人がV・ファーレン長崎で見せる成長曲線 「パリ五輪は諦めていない」

  • 2024.4.5
【インタビュー】“レイソル産”司令塔型CB!20歳の田中隼人がV・ファーレン長崎で見せる成長曲線 「パリ五輪は諦めていない」
【インタビュー】“レイソル産”司令塔型CB!20歳の田中隼人がV・ファーレン長崎で見せる成長曲線 「パリ五輪は諦めていない」

Text by 新垣博之

「太陽王」J1・柏レイソルからJ2のV・ファーレン長崎へ育成型期限付き移籍で加入したDF田中隼人。

188cmの長身にして希少価値の高い左利きのセンターバック(以下、CB)は早速、新天地で空中戦の強さを発揮し、得意のビルドアップで最終ラインから攻撃の起点となっている。

昨年には『FIFA U-20ワールドカップ』にも出場した20歳の司令塔型CBは現在、公式戦全試合にフルタイム出場中。現在3位と好調の長崎で順調な成長曲線を描いている。

(取材・文/新垣 博之、取材日:2024年3月27日)

――今年のプライベートな目標が「長崎の観光地全てを巡ること」とクラブのHPに載っていますが、目標の達成まで順調ですか?(笑)

「長崎市内はちょくちょく出歩いているんですけど、キャンプや連戦もあったのでまだまだ行けてないですね。そろそろ雲仙や島原の方にも行きたいです。長崎名物は、ちゃんぽんや皿うどん、カステラを美味しくいただいています!(笑)」

――直近の第6節・ヴァンフォーレ甲府戦(H)で同点ゴールの起点となった縦パスがお見事でした!今季絶好調のMFマテウス・ジェズス選手へのパスも増えてきましたね!

「前半からビルドアップの形が上手くできていた試合だったと思います。それまでチームも公式戦4連勝で来ていたこともあり、手応えを感じて来ているところです。

もともと自分はビルドアップの場面では最初にFWとサイドハーフ(ウイング)の選手を見るようにしています。開幕から2試合目くらいまでは自分でサイドハーフへ飛ばすパスが出せていたと思うんですけど、最近はどんどん研究されて出せなくなって来ています。FWとサイドハーフのパスコースが消された中で、現在はマテウス選手のところが空いている状況なので上手く使えていると思います」

――まだ第6節を消化したところですが、すでに相手チームからの研究や対策がされている実感があるのですか?

「ビルドアップの段階でGKからのパスや、CB間でのパス交換の時に、『自分にボールが来ないように相手にコースを消されている』と感じることがよくあります。今後はマテウス選手へのパスコースもどんどん消されると思います。ただ、そうなれば秋野(央樹)選手や別の選手のマークが空いて前を向きやすくなるので、そこはこちらもフレキシブルに考えてやっています」

スタイル転換のキーマンとなる「左利きのCB」

昨季の長崎は26ゴールでJ2得点王に輝いたスペイン人FWフアンマ・デルガドらの活躍もあり、リーグで4番目に多い70得点を奪いながらも、56失点(14位タイ)を喫したことで7位に終わり、6位以内に与えられるJ1昇格プレーオフへの出場権も逃した。

さらに今オフには契約延長を発表したファビオ・カリーレ前監督がブラジルの名門サントスFCの監督就任を一方的に表明。前監督の違約金などについては現在、国際サッカー連盟(FIFA)へ提訴中だ。

国際的な監督交代問題に揺れたが、その後は新たにヘッドコーチとして暫定的に指揮を執っていた下平隆宏氏が新監督に就任。知将のもとでDFラインから攻撃を組み立てる新たなスタイルへの転換が進む。

1試合ごとのパス本数の平均値が昨季の370.1本から今季は468.3本と、約100本増えたチームにあって、第2節のベガルタ仙台戦(H)で105本のパスを記録した田中はそのキーマンとなっている。

――ただ、甲府戦では試合終了間際に田中選手からのパスを奪われて大ピンチを招くこともありました。左サイドに大きく開いてプレーする場面が多いですが、リスクとのバランスはどう考えていますか?

「確かにああいうシーンは減らさないといけません。ただ、CBが開いてサイドの選手を押し上げていくことはチームとして取り組んでいることでもあります。そこは自分がサイドに開いてから相手の間に差し込んでいくパスの質や精度、その時のポジショニングにももっと拘っていきたいと考えています」

【インタビュー】“レイソル産”司令塔型CB!20歳の田中隼人がV・ファーレン長崎で見せる成長曲線 「パリ五輪は諦めていない」
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第6節の甲府戦ではJ1とJ2の両方で得点王を獲得した元ナイジェリア代表FWピーター・ウタカを相手にも怯まず対応した田中隼人(写真提供:V・ファーレン長崎)

――守備に関してはチームとして、「全38試合で35失点以下」を目標とされています。第5節の愛媛戦(A)では田中選手がシュートブロックを5本も記録するなど、強さが発揮されていますね。

「今はチームとして『クロスを上げさせない』ということに取り組んでいます。実際にクロスを上げられた数も少なくなっていますし、上がって来るクロスに対してもCBを組む新井一耀選手らと上手く声を掛け合えていると思います。

ゴール前へのクロスだけでなく、マイナス方向へのクロスでもCBのどちらかが出ていって跳ね返せるようにできています。今後は相手に打たれるシュートの数も減らしていけるように考えていますが、最後は自分が身体を張って何とか防ぎたいという気持ちが出ているのだと思います」

――ご自身も含めて主に4バックに入る3人が新加入選手で構成されています。連携が積み上がっている段階なのでしょうか?

「キャンプの段階からコミュニケーションも上手くとれていて、今は連携も問題なくやれていると思います。そして、チームとして失点を減らすことを、チームの全選手が強く意識しています。最前線のフアンマ選手も自陣まで戻って守備をしてくれますし、たくさんの選手に助けてもらっているので感謝ですね」

【インタビュー】“レイソル産”司令塔型CB!20歳の田中隼人がV・ファーレン長崎で見せる成長曲線 「パリ五輪は諦めていない」
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自らボールを運び、長短のパスで攻撃の起点となる現代型CBの視点とは?(写真提供:V・ファーレン長崎)

ロマンを感じさせる左利きの長身CBのルーツ

現代サッカーでは世界最高と称されるリヴァプールのオランダ代表CBフィルヒル・ファン・ダイク(195cm92kg)を筆頭に、高さや強さ、速さ、上手さを兼備し、他競技でも一流のアスリートになれそうな逸材がCBを選択する時代が到来している。

希少価値の高い左利き、188cm80kgという身体的なポテンシャルを秘めた田中もその系譜にある現代型CBだ。サッカーファンにロマンを抱かせてくれる20歳のルーツとは?

「5歳の頃からサッカーを始め、小学校時代は地元のミナトSCでプレーしていました。3年生まではポジションも関係なくサッカーを楽しんでいましたね。チームには4年生になると【選手コース】があり、しっかりとした11人制のサッカーをする中で、指導者の方から『CBで行くぞ』と言われたのがキッカケです。それ以降は6年生の時にボランチも少し経験しましたが、ずっとCBでプレーしていますね」

――そして、中学生になるタイミングで柏レイソルのU-15に加入されました。

「小学校6年生の時に千葉県トレセンに選ばれていたのですが、トレセンにレイソルとジェフ(ジェフユナイテッド千葉)の指導者の方がいらっしゃいました。その指導者の方々からお話をいただいて。

実は最初にジェフの練習に参加したこともあって、そのままジェフに入ろうと考えていました。ただ、その1カ月後にレイソルからもお話をいただき、実際にレイソルの練習に参加して施設や環境も見学していく中で、レイソルがJ1クラブであることの凄みを感じました。その時にレイソルのスタッフの方々から『ウチは左利きの選手を大事にしていて、左利きのCBもよく育っているんだよ』というお話を伺っていたので、レイソルに入ることに決めました。

そして、自分がレイソルのU-15に加入した当時、トップチームを率いていたのが下平監督でした。そのトップチームではアカデミー出身の中谷くん(中谷進之介、現ガンバ大阪)と中山雄太くん(現ハダースフィールド・タウンFC/イングランド2部)がCBコンビを組んでいたんです」

田中は憧れの存在に自身と同じレフティである日本代表DF中山雄太を挙げる。

【インタビュー】“レイソル産”司令塔型CB!20歳の田中隼人がV・ファーレン長崎で見せる成長曲線 「パリ五輪は諦めていない」
【インタビュー】“レイソル産”司令塔型CB!20歳の田中隼人がV・ファーレン長崎で見せる成長曲線 「パリ五輪は諦めていない」

当時の柏では経験が必要とされる守備陣において、GK中村航輔(ポルティモネンセ/ポルトガル)やDF中谷、MF秋野央樹(現長崎)など、20歳過ぎのアカデミー出身の若手選手が主力として活躍。中学生だった田中に強い憧れや夢を抱かせたことだろう。

「小学校の頃からずっとプロになる意識はしていたんですけど、中学1年でレイソルに入った頃から、隣のグラウンドでトップチームが練習しているのを見ていて次第に実感が湧いてきました。

高校2年の頃には3年生からでもプロになれるように身体作りもしていましたし、実際に3年生になった頃にルヴァンカップでデビュー(2種登録で3試合出場)した事もあり、その頃から現実的にプロとしてやっていく決意をしていました」

――その高校2年時に2種登録でトップチームへ帯同中、その年(2020年)のJ1得点王となり、MVPにも輝くケニア代表FWマイケル・オルンガ選手(現アル・ドゥハイル/カタール)ともトレーニングをしていたのでは?

「オルンガ選手とは僕が高校1年や2年の時に練習でマッチアップして衝撃を受けました。メチャクチャ吹っ飛ばされて、やられ続けたのを強烈に覚えています」

――では、今までマッチアップした選手で最も脅威を感じたのはオルンガ選手?

「オルンガ選手も強烈だったのですが、試合で対戦した中で自分にとって一番嫌だったのは、浦和レッズのFW興梠慎三選手ですね。

去年の3月に対戦したのですが、興梠選手はずっとオフサイドラインにいるんです。DFとしてはラインを下げちゃいけないと思っていたら、パスが出てきそうなタイミングでCBの間に落ちて来たり、ボールを叩いたらまたオフサイドラインに戻る動きをされるので、なかなか掴めませんでした。身体の使い方やパスを受ける際の顔を出すタイミングも上手いので、実際に先制点となるゴールも決められてしまいました」

――現在の長崎もそうですが、現代サッカーのCBはビルドアップの局面で攻撃の起点になることを求められます。常に狙われているのも実感されているとのことですが、相手のプレスが来ることに怖さは感じないのですか?

「自分にプレスが来ると誰かしらのマークやスペースが空くので、むしろ、来てもらった方がボールを運べますし、フリーマンができるという感覚でやっているので、怖さは全く感じないですね」

――ドリブルでボールを運べるし、自ら逆サイドにサイドチェンジもしますよね?ボールを動かす範囲がかなり広いのですが、どうやって視野の確保をしているのですか?

「まずボールを受ける前に逆サイドのウイングまで見ておいて、ボールを持ってからはFWとサイドハーフの選手を見るようにしています。逆サイドまで見えていると自然と間接視野で中盤の選手や相手も見えるようになってくるので、その感覚で空いた選手にパスを出すようにしています」

――ところで、子供たちの中には嫌々DFをしている子もいると思います。そういう子にはどういう部分に楽しみを見出して欲しいですか?

「自分が得意なビルドアップの場面だと、自分が左サイドバック(SB)にパスを出そうとしている時に相手も左SBに寄せて走っているところを、フェイントで1トップの選手の足元にスパンと縦パスを通せた時が気持ち良いですね。相手の矢印を折れた時に楽しさを感じます」

――とはいえDFなので、まず守備が求められます。自らボールを奪いに行ってもなかなか奪えないとなった時、子供たちはどのように考えていけば良いですか?

「守備にはボールを奪うだけでなく、味方が戻るための時間を稼ぐことや、シュートやパスのコースを切るなど優先順位があります。自分で考えるのも大切ですし、周りの味方と話し合ったり、連携していくことが大切だと思います。それがサッカーという競技本来の楽しさを味わうのに役立つのではないでしょうか?」

おそらく、これは“組織”も“個人”も重要とされるサッカーという競技を離れても、一般社会で必要とされるスキルだろう。

長崎加入の理由は「シモさんのサッカー」

田中は昨年5月~6月にアルゼンチンで開催されたU-20W杯において、U-20日本代表の守備の要として全3試合にフル出場。世代別日本代表の常連でもあり、将来を嘱望される20歳のCBはなぜ、長崎への加入を決断したのだろうか?

「長崎を選んだのは、下平監督が就任されることを知ったからです。自分がレイソルのアカデミーに入った頃、トップチームの監督をされていたのがシモさんでした。その時のサッカーをずっと見ていたので、シモさんのCBからボールを大事に繋いでいくスタイルが、『自分の理想やプレースタイル的に最も合う』、というところを決め手に長崎への加入を決断しました」

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今季から長崎を率いる下平隆宏監督(写真提供:V・ファーレン長崎)

――J1からJ2へカテゴリーを落とすという選択に抵抗は感じませんでしたか?

「昨年までの自分はレイソルで試合に絡めず、自分とプレースタイルも似ていてアカデミーの先輩でもあるDF古賀太陽選手の前で、『壁は高いな』と感じていました。

自分はもともとJ2の試合もよく観ていたので、カテゴリーを下げることに関しての抵抗はありませんでした。J1との差は観ていてもそれほど感じませんでしたし、実際にプレーしていても強度などは大差がないと感じています。

日々のトレーニングを考えても、常にフアンマ選手やエジガル・ジュニオ選手のようなJ1での実績があるFWとマッチアップできる環境があることも大きかったですね」

――現在、ルヴァンカップも含めて公式戦全7試合(その後、9試合)にフルタイム出場を続けています。試合に出続ける中で掴んでいる収穫はありますか?

「今までビルドアップの部分を自分の強みとして来たのですが、逆に自分に足りないものとして守備の強度や連動性、相手の攻撃を跳ね返すパワーというところを課題として挙げていて、長崎に来ました。まだまだレベルを上げていかないといけないとは思っているのですが、少しずつ跳ね返すところなどの守備の部分で成長できている実感があります」

今後の焦点:パリ五輪出場、海外移籍

――今後の目標についてお伺いします。まず、U-20W杯では初戦のセネガル戦で1-0と勝利しながらも、その後はコロンビアとイスラエルを相手に1-2と2試合連続の逆転負けを喫してグループステージ敗退。振り返ってみると、どんな大会でしたか?

「U-20W杯には勿体なかったという想いが今もあります。特に3戦目のイスラエル戦は1点リードして相手が退場者を出し、数的有利だったのに逆転負けしてしまって…。

【インタビュー】“レイソル産”司令塔型CB!20歳の田中隼人がV・ファーレン長崎で見せる成長曲線 「パリ五輪は諦めていない」
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自分たちから試合を壊してしまったと言うか、もっとシンプルにプレーしていたら、もっとチーム全体でコミュニケーションを密にとっていたらと、今思い返しても考えてしまいます。かなり通用している部分があったからこそ、余計に悔しく感じた大会です」

――そんな同じ悔しさを味わったMF松木玖生選手(FC東京)やDF高井幸大選手(川崎フロンターレ)がU-23日本代表として活躍する姿は刺激になるのでは?

「直近のマリ戦やウクライナ戦も観ましたけど、やっぱり悔しいですし、自分もまだパリ五輪への出場は諦めていません。

今も長崎で試合に出続けて活躍し続けることで、パリ五輪のアジア最終予選(※4月15日に開幕するU23アジアカップ)にも選ばれるかもしれないと考えています。そのためにも、いつでも行ける準備をしています」

――クラブでの目標についてはいかがでしょうか?海外移籍も視野に入れているのでは?

「今の自分にはまだ先のことを考える余裕はないので、今年はとにかく長崎をJ1昇格へ導くことだけを考えています。

もちろん、最終的にはイングランドのプレミアリーグでプレーしたいという夢もありますが、まずは長崎をJ1昇格へ導くことですね。それをクリアした時には、長崎から海外へ、ということも視野に入れて考えたいと思っています。

漠然と5大リーグ(イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランス)でプレーしたいと考えていますが、ベルギーのようなリーグでステップを踏むことも含めて、なるべく早く海外で活躍できる選手になりたいと考えています」

――普段から海外サッカーもご覧になっているのですか?

「自分はアーセナルが好きで、日本代表DF冨安健洋選手やCBのガブリエウ・マガリャンイス選手の守備対応、ウィリアム・サリバ選手のカバーリングの意識やスピードといったところを見ています。まだアーセナルの本拠地エミレーツ・スタジアムには行ったことがないのですが、是非行ってみたいですね」

――スタジアムと言えば、長崎ですよね?

「長崎は10月から新スタジアムである『ピースタ』(ピース・スタジアム・コネクテッド・バイ・ソフトバンクの略)でホームゲームを戦います。ファン・サポーターの皆さんには共にJ1昇格を目指して戦う中で、新スタジアムへも足を運んでいただきたいですね。応援よろしくお願いします!」

【インタビュー】“レイソル産”司令塔型CB!20歳の田中隼人がV・ファーレン長崎で見せる成長曲線 「パリ五輪は諦めていない」
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【プロフィール】田中隼人(たなか はやと)

2003年11月1日生まれ(20歳)
188cm/80kg
千葉県鎌ケ谷市出身
ポジション:DF

中学時代から柏レイソルのアカデミーに所属。高校2年時の2020年10月、2種登録でトップチームに帯同。翌2021年には高校3年生ながらルヴァンカップ3試合に出場し、2022年から正式にトップ昇格を果たし、プロ契約を締結。2023年にはU-20W杯に出場するなど、各世代別日本代表でも主力として活躍。しかし、柏ではトップ昇格後の2年間でJ1リーグ出場が7試合と出場機会を掴めず。今季よりV・ファーレン長崎への育成型期限付き移籍を決断。長崎では[4-1-2-3]システムの左CBとして公式戦全9試合にフルタイム出場中。好きな食べ物はロールキャベツで、試合の2日前に温泉に浸かることをルーティーンとしている。

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