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日本の3月2連戦も“敵情視察” U-23韓国代表がパリ五輪最終予選へ準備本格化、UAEで直前キャンプへ

  • 2024.4.5

パリ五輪出場を目指すU-23韓国代表が、U-23アジアカップに向けて本格的な準備に乗り出す。

ファン・ソンホン監督率いるU-23韓国代表は本日(4月5日)、仁川(インチョン)国際空港を通じて直前キャンプ地のUAE・ドバイへと出国する。

招集メンバー23人中、海外組を除く国内組18人で今月1日に始動し、利川(イチョン)総合運動場でトレーニングを実施したU-23韓国代表は、来る15日よりカタールで開幕するU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選)への出場を控えている。

ドバイキャンプでは大会に向けて戦術練習を本格化する予定だ。

9日には現地で中東チームと強化試合を行う予定で、11日に開催地カタールに入国する。

海外組のMFペ・ジュノ(20、ストーク)やDFキム・ジス(19、ブレントフォード)などは、所属チームの日程に応じてカタール現地で合流する予定だ。

ペ・ジュノ
(写真提供=韓国サッカー協会)ペ・ジュノ
日本の3月強化試合も視察

今回のU-23アジアカップには16カ国が出場し、4チームずつ4組に分かれてグループステージを行う。

同大会の上位3カ国がパリ五輪本大会にストレートインし、4位国はアフリカU-23ネイションズカップ4位国のギニアと大陸間プレーオフを戦う。

グループBの韓国は16日にUAEとの初戦を戦い、19日に中国、22日に日本と対戦する。

グループステージから手強い相手が揃ったが、特に日本は同年代で強力な競争力を誇る。実際、韓国は前回の2022年に行われたU-23アジアカップ準々決勝で、パリ五輪世代の“年下”U-21日本代表に0-3の完敗を喫したことがある。

大岩剛監督率いるU-23日本代表は、4日にU-23アジアカップのメンバー23人を発表した。

GK小久保 玲央ブライアン(23、ベンフィカ)をはじめ、DF内野貴史(23、デュッセルドルフ)、MF佐藤恵允(22、ブレーメン)、MF山本理仁(22、シント=トロイデン)、MF藤田譲瑠チマ(22、シント=トロイデン)など、欧州組は5人選出された。

ファン・ソンホン監督は3月、ユルゲン・クリンスマン前監督の解任に伴いA代表の暫定監督を務め、タイ代表と北中米W杯アジア2次予選2連戦を指揮した。

その間、U-23韓国代表は招待出場したU-23西アジア選手権で、指揮官不在ながらタイとサウジアラビアにそれぞれ1-0で勝利。最後はオーストラリアをPK戦の末に下し優勝した。

ファン・ソンホン監督
(写真提供=韓国サッカー協会)ファン・ソンホン監督

日本も同期間、ホームでマリ(1-3で敗戦)、ウクライナ(2-0で勝利)と強化試合を行い、アジアカップへの準備を進めた。

いわゆる「ツージョブ」で多忙な3月を過ごしたファン・ソンホン監督は、世代別の国際大会で日本と対戦経験が豊富な韓国サッカー協会専任指導者のビョン・ソンファン氏に分析を託した。

ビョン・ソンファン氏は2022~2023年にU-17韓国代表の監督を務め、2022年6月にU-16インターナショナルドリームカップ2023でU-16日本代表、2023年6月にU-17アジアカップでU-17日本代表と対戦した。なお、試合はいずれの試合も0-3で敗れている。

そんなビョン・ソンファン氏は、3月の国際Aマッチ期間に日本を訪れ、強化試合2戦を視察したという。ただ、日本も完全体で戦ったわけではなかった。

ビョン・ソンファン
(写真提供=韓国サッカー協会)ビョン・ソンファン氏

U-23韓国代表も、ペ・ジュノなど中核を担う欧州組の合流が不確実だ。

今回のU-23アジアカップには所属チームの派遣義務がない。あくまで協力を求めなければならない。

実際、ペ・ジュノは3月のU-23西アジア選手権でもU-23韓国代表に合流していたが、ストークの要請でオーストラリア戦前にチームに復帰したことがある。

また本日(5日)には、元々メンバーに選ばれていたMFヤン・ヒョンジュン(21、セルティック)がチーム事情による招集不可能が発表された。

準備過程の時点から“変数”が発生しており、今後も起こり得る可能性を考慮しなければならない。パリ五輪出場の道のりは決して簡単ではない。

それでも、U-23韓国代表が今回も五輪出場が決まれば、世界記録更新の10大会連続五輪出場という偉業達成となる。

ファン・ソンホン監督自身、最近ではA代表の新監督候補として取り上げられている。まずは本業のU-23韓国代表を率いて、自身の手腕を示す最大の試験台に立つ。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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