3人に1人「社長への不満・不信感で転職を考えた」中小企業の社員の本音を調査

社員はどう思ってる？中小企業の社長の評価を調査

「あしたのチーム」が、国内中小企業の組織課題や実態の把握を目的に“社長”にフォーカスした「中小企業社員300人に聞いた“ウチの社長”調査」を実施し、その結果を発表しました。調査は、、2024年3月8日（金）～9日（土）の期間、全国の中小企業で働く20～40代の社員300人を対象にインターネット上で行われました。

社長の評価できないところは？

まず、社長への評価を知るために、「あなたが自社の社長に対して評価していないことは？」という質問を行ったところ、最も多かった1位が「後継者の育成」で52.7％、2位「社会や技術革新」44.7％、3位「女性管理職登用など女性活躍への貢献」44％という結果でした。一方、「働きやすさの整備」「顧客の信頼獲得」「売上への貢献」「カリスマ性・リーダーシップ」などは「評価していない」は4割以下にとどまり、過半数の社員が評価していることがわかりました。

社長への評価が明らかになったところで、その影響として「社長への不満や不信感から転職を考えたことがあるか？」を聞いたところ、社員の3人に1人以上となる37.3％が「ある」と回答。「社長への不満や不信感による周囲の退職者」も30％と、“社長により社員が辞めている”という実態も浮かび上がりました。

社長の考え、ぶっちゃけ古いと感じる？

単刀直入に「社長について考えが古いと感じることはありますか？」という質問をしたところ、「よくある」22.3％、「たまにある」42.3％と合わせると64.6％と過半数が「社長の考えが古いと感じる」と回答しました。

さらに、古いと感じる方に社長にアップデートしてほしいことを聞くと、トップは「労働に関する価値観・考え方」26.3％となり、以下「社長自身の言動」25.8％、「自らを客観視する力」20.1％、「デジタル対応」18.6％、「時代の空気を読む力」13.9％とつづきます。どれも時代の流れに合わせて変化や革新を社長に求める社員からの期待の声でしょうか。

最後に会社について聞いてみました。トップダウンの企業文化や硬直的な組織運営などの古い体質を揶揄（やゆ）する“JTC（ジャパニーズ・トラディショナル・カンパニー）”という言葉を最近目にすることが多くなりましたが、自社は「JTC（伝統的な日本企業）」だと思うと回答したのは合計41.7％でした。

（LASISA編集部）