【トップバリュ】ソムリエ衝撃のノンアル飲料！　8種全部飲んで決定「BAR-ish」ランキング1位は？

3月26日に発売されたイオンPB「トップバリュ」の飲料「BAR-ish（バーリッシュ）」シリーズ。アルコールでもソフトドリンクでもない新感覚ドリンクというこの商品、いったいどんな味なのか？ 大阪エアポートワイナリーでソムリエを務め、現在は「Vinoプレジオ本町」内の入居者専用ラウンジにてソムリエを務める嵯峨建さんが全種類を飲んでレポートします。

目次

・【トップバリュ】BAR-ishとは？
・【トップバリュ】BAR-ish全8種類を飲んで、ソムリエが評価！
・【トップバリュ】BAR-ishおすすめベスト3
・【トップバリュ】BAR-ish、缶を開けたときの香りを楽しんで

【トップバリュ】BAR-ishとは？

アルコールでもソフトドリンクでもない新感覚ドリンク「トップバリュ クラフテル BAR-ish（バーリッシュ）」。全国の「イオン」「イオンスタイル」など、合計約1,700店舗で販売しています。

日常のさまざまなシーンの「雰囲気」や「香り」、「温度感」などのイメージをフレーバーに落とし込んだ“シチュエーションドリンク”で、ハーブやスパイスの香り、果実等の素材を組合せ、「渋み」「苦み」「コク」「酸味」「塩味」といった奥深い味わいを感じられる炭酸飲料。

全8種類あるフレーバーのレシピは、ローアルコールとノンアルコールに特化した日本初のバー「LOW-NON-BAR（ローノンバー） 」監修のもと作成し、清涼飲料水でありながら、まさにバーで味わう本格的なカクテルのような特別な一杯になっています。

価格：280円（税込302.4円）
内容量：270ml

【トップバリュ】BAR-ish全8種類を飲んで、ソムリエが評価！

大阪エアポートワイナリーでソムリエを務め、現在は「Vinoプレジオ本町」内の入居者専用ラウンジにてソムリエを務める嵯峨建さんが全8種類を実飲して評価します！

カクテルに近いイメージで飲める：BAR-ish Seaside

メインフレーバー：グレープフルーツ、ペパーミント、レモンピール
イメージ：シトラスのはじける香りにフレッシュなミントが加わり、 夏の海辺のバカンス気分に浸れます。

【イメージはまさにグレープフルーツ】

まず香りですが、ペパーミント、レモンピールや酸味のある柑橘系、そして生姜のような多様な香りが広がります。爽やかながら少し大人の印象を受け、口に含むと意外と甘さは控えめに感じ、ただのジュースとは違うなと思わせます。軽快な酸と微炭酸により爽快感があり、また後味に残る苦みが全体の味わいを引き締めています。

イメージとしてはまさにグレープフルーツといった感じで、これにハーブのようなフレーバーが加わることで、奥行きのある味わいを生み出しています。

【熱い日にキンキンに冷やして飲んだら最高】

この味わいは商品のイメージ通り、ぜひ真夏の海辺で飲みたいですね。これからの季節、熱い日にキンキンに冷やして飲んだら最高だと思います。甘さが控えめなのもカクテルに近いイメージで飲めるので良いですね。これだけで飲んでもおいしいですが、甘さが控えめなのであまり味付けが濃くない料理でしたら一緒に楽しめると思います。

【リピートして買いたい？】
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おいしさ★★★★
コスパ★★★★
目新しさ★★★

少し不思議な気分になる香りとオトナの味：BAR-ish Campfire

メインフレーバー：ほうじ茶、アップル、ジンジャー
イメージ：香り高いほうじ茶にアップルの甘みとジンジャーの刺激。 星空の下、焚き火をするような心温まる味わいに。

【りんごの甘さ、後味に生姜、紅茶のニュアンス】

焼いたリンゴ、シナモン、ほうじ茶の香り、また、カレーのようなオリエンタルでスパイシーなニュアンスもあります。この今までかいだことのない香りの組み合わせは少し不思議な気分になります。

りんごの甘さ、後味に生姜、紅茶のニュアンス、そして先程のSeasideより甘くやや強めの炭酸を感じます。アップルパイや高級なリンゴジャムといったイメージを受けますが、後味に甘さが強く残るということはありません。オトナの味です。

【ソムリエとして非常に興味深い味わい】

Seasideとは対照的に落ち着いた温かい印象で、飲んだ後の余韻が長く、どことなく木の温もりを連想させます。「星空の下、焚き火をするような心温まる味わいに」というキャッチコピーがまさに当てはまるといった味わいだと思いました。こういった味わいは初めてでしたのでソムリエとしては非常に興味深いです。個人的には就寝前に照明を暗くし落ち着いた音楽など聞きながら、ゆっくりとこのCampfireを楽しみたいですね。

【リピートして買いたい？】
買う

おいしさ★★★★★
コスパ★★★★
目新しさ★★★★★

味わいにあまり主張するものがない：BAR-ish Forest

メインフレーバー：グレープフルーツ、レモン、パセリ、セロリ
イメージ：フルーティな柑橘類に緑の香りのアクセントを。 森の中で深呼吸をするようなさわやかな喉ごしを楽しめます。

【微炭酸の野菜ジュースに柑橘系の爽やかさも】
香りの第一印象は抹茶というか緑茶で、それに加え野菜など緑色の自然物を強く連想させる香りがあり、「なるほど、Forestってこういうことか……」と思わされます。

飲んでみると微炭酸の野菜ジュースといった印象で、後味には柑橘系の爽やかさを感じます。ちなみにこのBAR-ish、缶に入っているので外から色がわかりませんが、SeasideとForestはやや黄色がかった乳白色、Campfireはオレンジがかった乳白色になっています

【二日酔いの時に飲みたい】
「フルーティな柑橘類に緑の香りのアクセントを。 森の中で深呼吸をするようなさわやかな喉ごしを楽しめます」というイメージのForestですが、個人的には森というより野菜ジュースのイメージが強いです。「確かに緑色だけど何か違う……」となってしまいました。ただ、味わいにあまり主張するものがないので食事は何でも合うと思いますし、シーンを選ばずいつどこでも飲めるのではないでしょうか。個人的には二日酔いの時に飲みたいなと思いました。

【リピートして買いたい？】
買わない

おいしさ★★★
コスパ★★★
目新しさ★★★

甘い香りとフレッシュな味わいのギャップがユニーク：BAR-ish Anniversaries

メインフレーバー：みかん、レモン、セージ、バニラ
イメージ：柑橘のフレッシュさと甘いバニラの香り。 ユニークで華やかな一杯は、忘れたくない日の乾杯にぴったり。

【みかんジュース感が強い】
みかん、ラムネ、子どものころにかいだ懐かしい駄菓子のような香りもあり、とにかく甘さを連想させるものがこのAnniversariesの香りの主体になっています。

ですが、香りに反して甘さは控えめなのが特徴です。酸はあまり強くなく優しい味わいで、ほかの商品より炭酸をやや強く感じます。液体の色もみかんに近く、みかんジュース感が強いです。何となくですが、ケンタッキーが合いそうな気がします。

【甘い香りと甘すぎないフレッシュな味わいのギャップ】
イメージ通り、華やかな甘い香りは最初の乾杯に良いと思います。香りの甘い印象から、ノンアル飲料というよりはどちらかというとジュースに近い印象も受けます。香りに高級感はありませんが、その分気軽に楽しめる良さがあるのではないでしょうか。パッケージにあるように、いちごのショートケーキなんかと合わせても面白いかもしれません。甘い香りと甘すぎないフレッシュな味わいのギャップがユニークな商品だと思いました。

【リピートして買いたい？】
買わない

おいしさ★★★
コスパ★★★
目新しさ★★★

冷涼地の白ワインを連想：BAR-ish After the Rain

メインフレーバー：グレープフルーツ、レモン、ローズマリー
イメージ：シトラスの香りにハーブの爽やかさを加えた、雨上がりの雲間から差す日差しのように晴れやかなフレーバー。

【冷涼地の白ワインを連想】
やや青みがかった色合いです。香りですが、グレープフルーツなどの柑橘系と、ほのかに香るローズマリーが良いアクセントになっています。非常に爽やかですっきりとしたクリアな味わいです。

非常にシンプルな構成で、甘さ控えめなレモネードといった趣。このAfter the rainはほかの商品と比べると奇をてらわず、直球で勝負してる感じがあります。また、今回のラインナップの中では一番ワインに近い風味だと感じました。樽を使わずに醸造した冷涼地の白ワインを連想させます。

【ローズマリーの香りとの組み合わせがとても良い】

「雨上がりの雲間から差す日差しのように晴れやかなフレーバー」というイメージ通りの味わい。柑橘系主体のSeasideと似ていますが、より落ち着いている印象です。個性的なBAR-ishの中では少し物足りなさがあるのが残念ですが、このグレープフルーツやレモンといった柑橘系と、ローズマリーという香りの組み合わせは清涼感があり、とても相性が良いと感じました。料理やお菓子などにも応用できるのではないでしょうか。

【リピートして買いたい？】
買わない

おいしさ★★★
コスパ★★
目新しさ★★★

ジャスミンと桜の風味が余韻に残る：BAR-ish Hanami

メインフレーバー：ライム、桜
イメージ：満開の桜を見上げる瞬間の幻想的でちょっと切ないイメージを、桜の香りとライムの酸味で演出しました。

【ジャスミンと桜の風味が余韻に残る】

ロゼワインのような濃い目のピンクがほかと一線を画す色合いです。赤いベリーや花の香りがあり、非常に華やかな印象。春ですね。

味ですが、まずはイチゴシロップのような甘い味わいが口いっぱいに広がります。穏やかな酸味により後味は爽やか。程よくジャスミンと桜の風味が余韻として残ります。炭酸も控えめで飲みやすいです。結構主張してくるタイプですので好き嫌いが分かれるかもしれませんが、私は好みの味です。

【花見のお供に飲むのが一番】
ラベルにもある通り満開の桜をイメージさせる味わいです。「幻想的でちょっと切ないイメージ」は飲む人それぞれ心の中に思い描くものがあるのではないでしょうか。私は特に何も出てきませんが（笑）。これはやはり花見のお供に飲むのが一番でしょう！ ゴクゴク飲む感じではないですね。グラスに注いで鮮やかな色合いも楽しむのもアリだと思います。個人的には、少し肌寒い日に夜桜を眺めながらゆっくり静かに味わいたいです。

【リピートして買いたい？】
買う

おいしさ★★★★
コスパ★★★★
目新しさ★★★★

カクテルのモスコミュールに近い：BAR-ish Rainy Day

メインフレーバー：グレープフルーツ、ライム、スペアミント

イメージ：雨降りの日に窓の外を見つめるような淡い味わいに、 柑橘とミントの香りを加えて瑞々しく仕上げました。

【カクテルのモスコミュールに近い】
After the rainより青みがかった色合いです。爽やかで繊細な香り、ミントの風味が強く、やや甘めで酸は穏やか。爽やかな後味です。

ミントのフレーバーというのは好みが分かれるところですが、個人的にはRainy dayからはフレッシュミントのように自然と癒やされる感覚を受けました。味わい的にはカクテルのモスコミュールに近いでしょうか。料理でしたらハーブソーセージなどが合いそうな気がします。

【落ち込んだ気分も癒やしてくれるような味わい】
爽やか系の味わいですが晴れやかではなく、どちらかというと水や落ち着きのある冷めたイメージを連想させます。従って、Rainy dayの「雨降りの日に窓の外を見つめるような淡い味わい」という表現は的を射ていると思います。落ち込んだ気分も癒やしてくれるような味わいだと感じました。また、ミントには心と体のバランスを整える効果もあるというので、忙しい社会人としては常に1本は冷蔵庫に入れておきたいですね。

【リピートして買いたい？】
買わない

おいしさ 星5つで採点
コスパ
目新しさ

おいしさ★★★★
コスパ★★★
目新しさ★★★

海外で売っている謎のジュースのイメージ：BAR-ish Flower Garden

メインフレーバー：ローズ、ラズベリー、バジル
イメージ：薔薇やベリーの甘い香りと、ほのかなバジルの苦味。 お花畑に寝転んだようなうっとり気分を味わえます。

【海外で売っている謎のジュースのイメージ】
きれいなピンク色をしています。赤い果実やトロピカルフルーツのような甘い香り。何というか、海外で売っている謎のジュースをイメージする味わいです。まるでエナジードリンクのような元気が出そうな味わいも感じます。

爽やかですが甘さが少し余韻に残る感じです。メインフレーバーにあるローズとバジルのニュアンスをあまり感じ取れませんが、隠し味のように作用しているのかもしれません。好みの問題ですが、全体的にちょっと苦手な味わいです。

【疲れているときや元気を充填したいときに】
「お花畑に寝転んだようなうっとり気分を味わえます」とありますが、あまり飲んだイメージとリンクしていないような気がします。いえ、そもそも私の人生にお花畑に寝転んだ経験がないのが原因でしょうか、かなり派手な色のお花畑を連想してしまいます。さらに、飲んだらうっとりするというより気分が上がるように感じます。これは疲れているときや元気を充填したいときに飲んでみましょう。もしかしたら気分を切り替えられるかもしれません。

【リピートして買いたい？】
買わない

おいしさ★★
コスパ★★★
目新しさ★★★

【トップバリュ】BAR-ishおすすめベスト3

1位 Campfire

就寝前やチルしたいとき、星空の下で飲むのがよさそうです。おつまみなどはあまり要らないように感じますが、強いて言えば甘くないラスクやクロワッサンが合うのではないでしょうか。

2位 Hanami

お花見やピクニックなど屋外で楽しむのがよさそう。おつまみやお菓子には生ハムやいちご大福がおすすめ。

3位 Seaside

夏の海辺や暑いときに飲みたいですね。塩味の焼鳥、魚介類を使ったサラダをあわせてもよさそう。

【トップバリュ】BAR-ish、缶を開けたときの香りを楽しんで

普段こういったノンアルコール飲料を飲まないこともあり、今回のレビューはさまざまな発見があり非常に興味深かったです。全体的に上品で、オトナの味わいをしていたので驚きました。

今回、ワイングラスに注いでの試飲も試みましたが、特に香りや味わいが大きく変化するということはありませんでした。勿論、お好みのグラスに注いでも構いませんが、缶のままでも問題なく楽しめます。

特に、最初に缶を開けたときの香りを楽しんでいただけたらと思います。味わいだけでなく香りも堪能できるのがBAR-ishの良いところではないでしょうか。

個人的には一番衝撃を受けたCampfireがおすすめですが、あくまで私の好みなのでみなさんもこのレビューを参考に、お気に入りのBAR-ishを見つけてみてください！

嵯峨建（ソムリエ）
日本ソムリエ協会ソムリエ。資格は2015年に取得。16年から渡仏し、パリの日本料理店で働きながらフランスのワイナリーを巡る。セバスチャン・リフォーワイナリーとにドメーヌ・バイアワイナリーに3カ月間住み込みで醸造作業と葡萄の収穫を経験。日本に帰国してからはソムリエとして大阪エアポートワイナリーでソムリエを務めた後、現職でVinoプレジオ本町内の入居者専用ラウンジにてソムリエを務める。