老後は「富裕層」と呼ばれる部類に入ってゆとりのある生活を楽しみたい。
ーそう思うなら選択肢は2つー
1 仕事を頑張って年収をアップさせる
2 今の収入を資産運用で膨らませる
難易度が低いのは、2の「今の収入を資産運用で膨らませる」方法です。
「仕事を頑張って年収をあげ、お金持ちになる」という考えは崇高ですが、ご存じのとおり、中々労力がいります。
その点、2の「資産運用を組み合わせた方法」ならば、少しだけ力を抜いて、効率的にお金持ちを目指せます。ただし、資産運用でお金を効率よく増やすためには、「元手が大きいこと」が重要。つまり、いずれにしてもしっかり働いて、収入を増やすことが不可欠なのです。
今回は老後富裕層を目指す方に向け、現役政治経済系ジャーナリストの筆者が具体的な方法を解説します。
■何よりも「元手」が必要
資産運用で毎年5%のリターンを得られるとしましょう。元手が100万円だった場合、1年間で増える金額は「100万円×5%」で5万円です。
しかし、元手が1,000万円だった場合、「1,000万円×5%」で50万円です。リターンのパーセンテージは同じでも、利益が10倍も変わることが分かりますよね。
そうです。資産運用では元手の金額が非常に重要になってくるのです。ただお金を投資に回すだけで、かかる手間はほとんど変わらないのに・・・。
■「労働」で収入を増やそう
資産運用で効率的にお金を増やすためには、まずは資産運用に回す元手をしっかりとつくることが最優先です。とはいえ「労働で収入を増やす」って、実はとても大変なこと。
仕事では嫌な人とも顔を合わせなければならないし、達成しなければならない目標もあります。ストレスを抱えながら健康を維持するには息抜きが不可欠。
「とにかく稼がなければ」とひっつめすぎず、お休みの日は好きなレストランにいく、など自分を適度に甘やかしましょう。
■同時に資産運用もスタート
貯まったお金を眠らせておくのももったいない!
労働収入で元手をつくったら、どんどん資産運用に充てていきましょう。
1年目に投資に回した100万円が毎年5%のリターンを生み出せば、5年後の資産はプラス約27万で127万円まで増えます。
1年後:105万円
2年後:110万2,500円
3年後:115万7,625円
4年後:121万5,506円
5年後:127万6,281円
増えたお金がまたリターンを生み出すので、お金が増えるスピードは増していきます。これが「複利効果」と呼ばれるもので、積み立て投資の醍醐味です。
■労働と投資のバランスを適切に
老後富裕層になる方法は「無理なく元手をつくって、投資すること」ただそれだけ、と考えてください。
「いつも前向きな気持ちで働いて、得たお金を雪だるま式に増やしていく」
ーそのことに小さなワクワク感を感じられたら、自然と富裕層に近づきますよ。
文・岡本一道(政治経済系ジャーナリスト)
国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。