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トップはこんなに小さくていい!“コンパクトスイング”を女子プロがレッスン

  • 2024.4.4

〝なっち先生〞こと大谷奈千代が、コーチに転身して気づいた「プロとアマチュアの考え方の違い」は、スイングの改造や強化以上にスコアアップの効果がある。

そこで「頭と心の中を変えるレッスン」をお伝えします!

クラブの「短いと重い」にも上達のコツがある!

トップはこんなに小さくていい!“コンパクトスイング”を女子プロがレッスン
コンパクトスイングは、手首をあまり使わず、アドレスでできた両腕のなかの三角形の形をキープしながら胸を回してクラブを振り上げる。フィニッシュもコンパクトにするとトップも自然に小さくできる。「1番は『トップがこんなに小さくていいの!?』と感じることですね。短いクラブはヘッドの重みによって思った以上に大きくなりやすいので、心配しなくても大丈夫!」(大谷)

100ヤード前後の距離は、短いクラブで打つため狙ったところへ打ちやすい状況です。ピンにピタッとつける「チャンス!」と思う1打だけに、ミスショットしてしまうとショックも大きいですよね。ミスの原因は、だいたいが大振り。そんな人には私は「ヘッドの重さを上手に使ってください」とアドバイスします。

ショートアイアンやウエッジは、ドライバーより短いのに重量は“重い”ことはご存知ですよね。ヘッド重量はドライバーが200グラム前後なのに対して、ウエッジは300グラム前後と100グラムも重い。この重さをうまく使ってほしいのですが、重さにはメリットとデメリットがあります。悪いほうからお話すると、短いクラブはドライバーと同じような感覚で振ると、重さによってオーバースイングになりやすく、切り返しで軌道やタイミングが乱れてしまうためミートしづらくなるのがデメリットです。うまく当たっても飛びすぎてしまう「タテ距離のズレ」が起こることもありますね。

そのため、大振りせずに小さく振るのが正確性を上げるための正解なのですが、「重いぶん小さく振っても飛ぶ」というのをメリットに感じる意識をもってください。大きいスイングのほうが力もスピードも出るのは間違いではありませんが、ゴルフにおいては、飛距離や方向性などの向上は「大」よりも「小」が有効なことが多い。力を入れるより抜いたほうがいい、というのもそのひとつですね。

重さの活用は、スイングはコンパクトなほうがよく、短いクラブはヘッドが重いのでコンパクトに振ろうとしても意図した位置より高く上がっていきます。スイングをゴルフ仲間に見てもらったり、写真や動画でセルフチェックしたときに「肩の高さまで振り上げたつもりが、頭のヨコまで上がってる!」なんて現象に心当たりがある人は多いはずです。

ゴルフはピンに近づくほど正確性が必要になりますが、距離が短くなるとクラブが短く、重くなるのは正確性を上げるため、と思うのもいいかもしれませんね。

いかがでしたか? 大谷プロの解説を参考にして、重さや短さを見直してみましょう!

大谷奈千代
●おおたに・なちよ/1984年生まれ、兵庫県出身。05年のプロテストに合格。ステップアップツアー2勝、11年には賞金シードを獲得。現在はレッスンにやりがいを感じ、コーチに転身。アマチュアやプロの卵を精力的に指導している。

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