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グルマン温故知新:渋谷〈マンデガン〉名酒場による、立ち飲み主体のカジュアル店

  • 2024.4.4
グルマン温故知新:渋谷〈マンデガン〉「へしこピザ」

マンデガン(渋谷)

名酒場による、立ち飲み主体のカジュアル店

渋谷の超人気居酒屋〈高太郎〉の2階に、弟(妹?)分となる酒場が誕生した。しかも予約困難な1階とは対照的に、こちらはふらりと立ち寄れるシステムに。「お食事の前や2軒目はもちろん、映画館や劇場も多い街なので、そのついでにも気軽に来てもらいたくて」とは、店主の林高太郎さん。

グルマン温故知新:渋谷〈マンデガン〉「へしこピザ」
トルティーヤ生地を使った軽やかなピザは、酒のあてに最適。へしこは、高太郎さんが愛用している福井・小浜(おばま)〈民宿かどの〉が作る「本づくり鯖へしこ」。深い旨味のあるへしこのほかに、赤タマネギとグリュイエールチーズ、エメンタールチーズをのせて焼き、幅広い酒と合う懐の深い味に。1,000円。
グルマン温故知新:渋谷〈マンデガン〉「高太郎の定番くんたまポテサラ」
〈高太郎〉の代名詞的一品は、お客の要望に応えて〈マンデガン〉でもメニューに。さっぱりと仕上げたポテトサラダと燻香を纏(まと)った味玉、粒マスタード入りドレッシングの酸味が相まって、実に酒が進む。400円。
グルマン温故知新:渋谷〈マンデガン〉「ちょっと大きなしゅうまい」
「さぬきポーク」の挽き肉にタマネギやエビを入れたしゅうまいはしっかり味つけしてあるので、そのままで。1階ではさらに大きいものを切って提供するが、2階では“ちょっと”大きめサイズを独り占めできる。500円。

店を切り盛りするのは〈高太郎〉の女性スタッフ。働き始めて6年目の大和優菜さんを中心に、週替わりでカウンターに立つ。漬物など、それぞれが作った自慢の一品が登場することも。

日本各地の発酵物をテーマにした連載を持つほど、それらに造詣の深い林さん。ゆえに、品書きには〈高太郎〉の定番つまみのほか、発酵食品を使った〈マンデガン〉ならではのメニューも。お気に入りのへしこを使ったピザや、酒粕とカルピスのサワーなど、古くから伝わる知恵の賜物が、林さんたちの感性と出会って新たな味わいを醸し出している。

グルマン温故知新:渋谷〈マンデガン〉女性スタッフの大和優菜さん
高太郎さんが「うちの大黒柱!」と評する大和さん。
グルマン温故知新:渋谷〈マンデガン〉店内
カウンターの天板は樹齢250年の岩手の栗の木。壁は左官仕上げで。

Information

マンデガン

住所:東京都渋谷区桜丘町28-2 三笠ビル2F
TEL:080-9468-0329
営:16時〜22時LO(土・日21時LO)
休:月曜・第1・第3火曜

2023年10月18日オープン。酒はナチュラルワインのほか、日本のウイスキー、日本酒、焼酎とよりどりみどり。店名の〈マンデガン〉は、林さんのふるさとである香川の方言で「全部」という意味。予約不可だが、訪問前に電話で混雑状況確認を。お通し代440円。ビール700円〜、グラスワイン990円〜、サワー類600円〜。おつまみ400円〜、ピザ各1,000円、デザート600円〜。カウンター10席、スタンディング10人相当。

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