「断捨離」「ミニマリスト」が流行語にもなった2020年代。物を捨てることが節約につながると考える人が増えたようです。しかし「捨てないこと」は元来の家計節約法であることをお忘れではないでしょうか。
今回は、多くの家庭にあるものの中から、「食パンの袋止め」「ハンガー」「新聞紙」の再利用アイデアをまとめました。「ひたすら断捨離」の時代はもう古いかも?と思ってもらえるかもしれません。
■「食パンの袋」の再利用アイデア
食パンの袋、何も考えずに捨ててしまっていませんか?実はこれ、生ゴミやおむつの処理に使えるんです。食パン袋は、ポリプロピレン(PP)という、気体を通しにくい素材でできています。
消臭用に市販のポリプロピレンの袋を購入している人がいるかもしれませんが、食パン袋でリサイクルすれば月間数百円、年間数千円の「エコ節約」ができます。
災害対策で常備しておけば、色々な使い道があり、ごみ収集されない場合にも安心です。
■「余ったハンガー」の再利用アイデア
本や雑誌の収納で、次から次に棚やケース、ブックエンドを買っている人はいないでしょうか。本や雑誌の収納には余ったハンガーを使いましょう。
読みかけの雑誌や本を、今読んでいるページにしおりをするようにハンガーにかければさっと続きが読めて便利です。また、並べてみるとお部屋がカフェに大変身。すぐに真似できるハンガーの活用術です。
おしゃれなエコ節約で収納費用を節約できます。
■「新聞紙」の再利用アイデア
新聞紙は浸透性に優れ、食油や廃油の吸収はもちろん、床に液体をこぼしてしまったときも重宝します。新聞紙で窓や鏡を磨くと、ピカピカになります。また、新聞紙を靴にまるめて入れれば、臭いや湿気を取るのに役立ちます。
「窓や机、鏡など家のあちこちを磨くために、マイクロファイバーのふきんやウェットシートを常備している」、という方、新聞紙で代用してみてください。年間数千円の節約になりますよ。
■捨てない・節約・投資が老後資金形成の近道
いつも捨ててしまっている何気ないアイテムを活用すれば、年間数千円から数万円、節約できます。ただし節約だけでは十分な貯蓄はできません。エコ節約とあわせて実践していただきたいのが「投資でお金を大きくすること」です。
特に2024年からスタートした新NISA(つみたて投資枠)なら、月3,000円、20年間の積み立てで100万円以上の資産を形成できます(利回り4%)。
捨てない・節約といった土台のうえでさらに「お金を育てる」ことができれば、貯金はみるみる膨れ上がります。エコ節約と投資でゆとりある老後を実現しましょう。
文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー)
新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。転職・結婚・出産を経て一時は専業主婦になったが、自分の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャルプランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。