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【おしごと図鑑】インスタグラマーの仕事ってどんな感じ?おしゃれな世界の舞台ウラをご紹介

  • 2024.4.2
高級ホテルのイメージ
高級ホテルのイメージ

毎日のように写真映えする投稿をしている、インスタグラマーやインフルエンサーと呼ばれる人たち。彼女たち(また彼ら)はどんなふうに収入を得ているのか?おいしい食事やかわいいスイーツを食べて、最新のスポットで遊んで。そんな仕事は本当にあるのか?世間の疑問を解消すべく調査しました。

毎週のように高級アフタヌーンティーやビュッフェ、なぜ?

Instagram(インスタグラム)でのインスタグラマーの投稿によくあるのが、高級ホテルのアフタヌーンティーやビュッフェなどのグルメ投稿です。「有名レストランの料理をこんなに頻繁に食べられるなんてどういうこと?うらやましい」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。

これは「プレスツアー」といって、ホテルの広報担当やPR会社がインフルエンサーやメディア関係者を招待して試食などをさせるイベントで撮っている写真も多いようです。

影響力・発信力のある人・メディアにホテルの空間や食事を体験してもらい、その様子を投稿・報道してもらうことが目的です。

無料でホテルに宿泊できたり飲食ができたりなどのメリットがある一方で、プレスツアーに参加するということは、提供されたサービスや食事について微細に紹介しなければいけないということ。ただ宿泊するだけとは違って、多少の緊張感や仕事モードな雰囲気があるとも聞きます。

「三脚」の持参は当たり前、さまざまなこだわり

インスタグラマーのイメージ
インスタグラマーのイメージ

ここで、プレスツアー参加者が語るインスタグラマーの日常を紹介します。

あるホテルラウンジでのスイーツビュッフェでは、二人組みのインスタグラマーがケーキやドリンクをバランスよく並べてテーブルの上を賑やかにセッティング。ワイングラスにはサイダーを注ぐことで、シャンパン風に見せるといったテクニックも駆使します。

ここで登場したのが、大きな三脚。三脚にスマートフォンをセッティングして連写機能を使い自撮りを開始。なんと、シャッターが切られるたびに何度も「かんぱーい!かんぱーい!かんぱーい!」とグラスを軽くぶつけるのです。少なくとも50回は繰り返された連続乾杯に、一般の利用客はかなり驚いていたそうです。

リアルな感動やときめきを写真に残して伝えるのがインスタグラマーの役割と考えると、写真へのこだわりが強いことにも納得できます。

三脚持参は当たり前、他にも写真や動画を撮ってくれる専用のスタッフがツアーや食事会に同行するインスタグラマーも珍しくないと言います。

自分自身が映(ば)えることも大切なので、見た目に気を遣いつつより良いアングルを探して画像や動画を撮りまくることを考えると、撮影専用の人がいた方がいいのかもしれません。

ほめ過ぎはNG、盛り過ぎは必ず視聴者にバレる

アフタヌーンティーのイメージ
アフタヌーンティーのイメージ

インスタグラマーの仕事は、遊ぶことではなく、ホテルやサービスなどの魅力をしっかりPRすることです。その経済効果に期待してホテルやPR会社がツアーや食事会の予算を取るわけですから、投稿を見た人が「行ってみたい」「食べてみたい」と感じ、実際に足を運んでもらえる発信にする必要があります。

しかし、すてきに見せたいからといって過度にほめちぎったりあからさまな画像加工をしたりすると、実態とかけ離れてしまい実際に行った人からのクレームにつながったり、ホテルやインスタグラマー本人の信用問題に関わったりします。

また、最近は情報を受け取る側のリテラシーが高まっていることから「画像を加工し過ぎてウソっぽい」「このアングルばかりで他の場所を写さないのは理由があるからでは?」などと、本質を見抜けるようになっているそう。

そのため、いかに正しくいかに魅力的に見せられるかが試されていると、あるインスタグラマーは語ります。

うそのない発信こそがファンの心をつかみ、憧れられる存在であり続けるための正攻法なのだとか。インスタグラマーの投稿にそんな苦労や工夫があると知ると、非日常な暮らしを送っていそうな彼女たちにほんの少し親近感が湧くかもしれません。

(岩井なな)

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