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【素敵なおうち訪問:2拠点生活】 心と体がほぐれる自然に囲まれた香川での暮らし(スタイリスト細沼ちえさん宅 前編)

  • 2024.4.3

半年前から東京と香川の2拠点生活に挑戦しているスタイリストの細沼ちえさん。ゼロからの状態で始まった香川での暮らしは、心と体を休息しシンプルに流れる時間を楽しんで暮らしているそう。今回は、自然に囲まれた香川での暮らしについて詳しくお話を伺いました。

スタイリスト 細沼ちえさん PROFILE 会社員として働いたのち、アシスタント経験を経て、2009年に独立。雑誌や広告などで幅広く活躍し、近年はインテリアやプロップのスタイリングなども手がける。昨年夏から東京と香川の2拠点生活にチャレンジ中。   Instagram : @chienuma

季節によって変化する光と風が心地いい

今の暮らしを決断する後押しとなったのは香川での住まいとの出合いでした。山も海もすぐそばにある豊かな自然に惹かれて香川に通うようになったのは数年前。東京と行き来する中で2拠点生活を意識するようになったそう。

「ようやく自由に海外旅行できるようになってきて、いろんな国へ旅行するのもいいなと選択肢にあったのですが、せっかくなら今までやったことがなかったことにチャレンジしてみようと。香川でお世話になっている人たちとも旅行者としてではなく、拠点を構えてもっと関わりたいなとも思っていました」

そんなふうに考えていたところに、以前から気になっていた今の物件がタイミングよく空いて2拠点生活をスタート。現在は仕事のスケジュールと相談しながら月に1週間〜10日間ほど香川に滞在する生活をしています。香川の家からは山も海も近くて、近くの島までフェリーで20分。空が広く、自然の中にいると、心も体もほぐれてリフレッシュできます。

東京と香川。それぞれの部屋に共通しているのは、空間自体が魅力的で光がたっぷり差し込む気持ちがいい場所であること。好きなものに囲まれて仕事に邁進する東京での暮らしと、なにも置かずに空間そのものと流れる時間を楽しむ香川での日々。2拠点生活のチャレンジは始まったばかりです。

家の中に「自然」があると、何をしても気分がいいんです

光と風を感じられ、大きな窓から緑が見える自然に恵まれた香川の部屋。大きな家具を置くより、なにも置かずに空間そのものを楽しんでいます。リビングに浮かぶ象徴的なライトは香川とゆかりのあるイサム・ノグチの「AKARI」。ベンチは備えつけで、腰かけたり、PC作業をすることも。床にゴロンと寝転んだり、香川の家では時間の流れに身をまかせてのんびりしたくなるのだそう。

アーチのある内装に惹かれて

ドアや廊下など、内装には随所にアーチが。丸みのあるラインは空間を柔らかく感じさせてくれる。ベッドルームの入り口もアーチ型で、まるで洞穴の中で眠りにつくようなワクワクするデザイン。

香川で出合った縁のある小物たちを飾るコーナー

飾り台にした切り株はホームセンターで購入。香川の庵治石に関わる事業を展開する「蒼島」の手ぬぐいを額装したものや四国のアウトドア誌『YON』など、こちらで出合ったものを飾って。

季節の移ろいを繊細に感じながら過ごす

木洩れ日など、光がきれいに入ってくるところも香川の部屋の魅力。季節によって太陽の角度が変わると、光の入り方も変化していく。大きな窓からは植物が見えて、野鳥がやってきたり、虫の種類や空気の匂いの変化など、季節の移り変わりを体感できるのも香川での生活ならでは。

夏は島へふらりと出かけます

いちばん近い女木島はフェリーで約20分。赤と白のしま模様がレトロでかわいいフェリー「めおん」で向かいます。島へ行くときは、海グッズを持ってすっぴんに帽子を被り、朝から向かうのが定番。海で泳いで午後には帰ってきて、家でお昼寝をするのが至福の時。東京ではできない時間の過ごし方を満喫しています。

photograph:Shinpei Kato(KAGAWA)、Masanori Kaneshita(TOKYO) text:Aya Kuribayashi

リンネル2024年3月号より
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