国内ツアー通算10勝の小祝さくらプロは、黄金世代の国内“2ケタ勝利”一番乗り！【国内女子ツアー豆知識】

国内女子ツアー第5戦、ヤマハレディースオープン葛城では、54ホールの短縮競技となりましたが、小祝さくらプロが5打差を逆転して今季初勝利、ツアー通算10勝目を飾りました。黄金世代の小祝プロですが、国内ツアーに限れば、2ケタ勝利一番乗りです。

◆黄金世代で国内10勝は初

シーズンオフには一緒にタイでゴルフ合宿をするほどの仲良しでもある竹田麗央プロと小祝さくらプロとの優勝争いになったヤマハレディースオープン葛城。最終日はその竹田プロに5打差ビハインドだった小祝プロが猛チャージで逆転。見事今季初勝利、そしてツアー通算10勝目を飾りました。

先週の臼井麗香プロに続く黄金世代の優勝となりましたが、98年度世代としては、実に45勝目となります。そのうち10勝を小祝プロが挙げたわけですが、国内ツアーに限っていえば、2ケタ優勝を飾っているのは小祝プロのみです。海外ツアーを入れると、畑岡奈紗プロが11勝なので、あと1勝で追いつくことになります。

北海道北広島市出身の小祝プロは、ジュニア時代から北海道ではほぼ無敵に近い存在でした。全国大会でも上位に顔を連ねていたにもかかわらず、「プロテストに受かる気もしなかった」そうです。プロになってからも「1勝できるイメージすらありませんでした」と、控えめな姿勢は変わりません。「よくここまでこれたなと思います」と、10勝を挙げても不思議そうな表情を浮かべていました。

ただ、ツアー10勝を達成したのは過去に41人しかおらず、小祝プロが42番目の達成者となります。年齢順で言いますと、25歳351日は13位。試合順で言いますと、224試合(アマ12試合含む)は第29位になります。

◆黄金世代で優勝を飾ったのは8番目

ちなみに、黄金世代で最初に優勝したのは14年に当時15歳で高校1年生だった勝みなみプロでした。その後、畑岡プロもアマチュアで日本女子オープンを制します。3番目は新垣比菜プロ、4番目は大里桃子プロ、5番目は河本結プロ。6番目に渋野日向子プロ、7番目に原英莉花プロときて、8番目にようやく小祝プロが登場します。19年のサマンサタバサレディースがツアー初勝利でした。ただ、そこから5年連続で優勝を飾り、今回の優勝で6年連続での優勝となります。地道に勝ち星を重ねてきたことがよく分かりますね。

6年連続優勝は7位タイの記録になります。最長記録は不動裕理プロの10年連続優勝。その次がアンソンジュプロの9年連続、3位は平瀬真由美プロと全美貞プロの8年連続です。

また、5打差逆転優勝ですが、27位タイの記録になります。これまでの最大差は02年の廣済堂レディスゴルフカップで藤野オリエプロが達成した11打差逆転です。次に大場美智恵プロと渋野プロの8打差逆転優勝がきて、7打差逆転が4人、6打差逆転が19人います。

「できれば30歳まではやりたいですね。あと何年できるか分かりませんが、自分のモチベーションが続くまでやりたいです」。そんなことは言わず、10年でも20年でもツアーで頑張る姿を見せてほしいですね。

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