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【選択的夫婦別姓どう思う?】仕事で使うのは旧姓?新姓?旧姓希望でも“新姓を強制”の実態

  • 2024.4.2
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「選択的夫婦別姓に関する女性のリアルな本音調査」を実施

「選択的夫婦別姓に関する女性のリアルな本音調査」を実施
「選択的夫婦別姓に関する女性のリアルな本音調査」を実施

日本は、結婚時に姓を変えなければならない国です。改姓に関しては、手続きの負荷や仕事上での使い分け、改姓における片方の姓の断絶などの課題があります。しかし、現在の日本における就労人口は男女差がほぼないにもかかわらず、姓の選択については女性が改姓する割合が95%で、性差で大きく偏っています。

そこで、女性向けキャリアスクール「SHElikes(シーライクス)」を運営する「SHE株式会社」が、「選択的夫婦別姓に関する女性のリアルな本音調査」を実施し、その結果を発表しました。

調査は、2024年3月26日(火)~3月27日(水)の期間、SHElikesで学ぶ女性670人を対象に、アンケート形式で行われました。

結婚後、パートナーの姓に改姓しましたか?

結婚後、パートナーの姓に改姓しましたか?/SHE株式会社調べ
結婚後、パートナーの姓に改姓しましたか?/SHE株式会社調べ

それによると、「結婚後にパートナーの姓に合わせて改姓したか」について、「パートナーの姓に合わせた」と回答した女性は92.5%という結果となり、9割以上の女性が改姓している実態がわかりました。既婚者の女性の改姓について年代別で見ると、20代では87.4%、30代では93.9%が改姓しており、年代が若くなるにつれ改姓している割合が減少しています。

改姓の理由に、「特に理由はなく、夫の苗字に合わせるものだと思ってた」「違和感がなく普通だと思った」「自然とそうなった。そうしなければいけないという気持ちがあった」「改姓が当たり前の時代だった」など、女性側が選択肢を持つことなく改姓を受け入れている声が多く集まりました。

一方で、現在未婚の女性に「パートナーの姓に改姓したいか」についてを聞くと、「はい」と回答したのは28.9%と3割未満の結果でした。女性の改姓に関する実態と希望には大きな差があることがわかりました。

年代別で見ると、年代が上がるにつれてパートナーの姓に合わせたくない女性の割合が増加傾向にありました。改姓をしたくない具体的な理由に、「苗字が変わることでアイデンティティを失うような気がするので抵抗がある」「仕事などに不利益が生じる場合は変えたくない」「仕事でも今の姓でやってきたし、実家の姓も残したい」「変更の負担も大きく、選択できた方がよい」など、仕事への影響や変更に対する手続きの負担や煩雑さ、慣れ親しんだ姓が変わることへの喪失感などの声が多く集まりました。

結婚経験のある方にパートナーと姓について相談をしたかを聞くと、「相談した」の回答は57.5%と、半数以上の割合で相談ができていることがわかりました。

姓の相談をしたと回答した人に姓の決定について納得しているかを聞くと「納得できた」「ほぼ納得できた」を合わせた回答は84.1%と、8割以上が満足している結果がわかりました。

仕事で使うのは旧姓?新姓?

仕事をする時の姓について/SHE株式会社調べ
仕事をする時の姓について/SHE株式会社調べ

結婚経験のある方に、仕事で使う姓を聞くと、「改姓後の新姓を使う」の回答が54.9%と過半数の結果でした。

「手続きの煩雑さ」「新しい名字を覚えてもらう負担をかけたくない」「社内でプライベートな情報を共有したくない」などの理由から旧姓で働くことを希望する人が多くいるものの、実際には「新姓で働くことを会社に強制される」などの要因もあり、新姓を使って働く方が割合としては大きい結果になりました。

一方で、未婚の人に仕事で使いたい姓を聞くと、「改姓しても旧姓で働きたい」の回答が51.5%と過半数を超え、既婚者の実態と未婚者の希望の回答結果が逆転していることがわかりました。また、結婚後も「改姓をしたくない」の回答が24.4%と4人に1人が実際の改姓も希望しておらず、それを含むと75.9%と4人に3人にが元の自分の姓で仕事をしたいと考えていることがわかりました。

新姓で働くことに対する不安として、最も多かった回答は「変更の手続きが面倒」で、54.6%を占めトップでした。ついで、「旧姓と新姓の使い分け」が26.6%の結果に。日常生活における不便を理由にする回答の割合が大きく占めています。一方で、アイデンティティの喪失やキャリアの分断など、マインド面の要素を上げる回答も一定数存在していました。

新姓で働くことに対する具体的な不安や不都合に、「営業や企画など、外部の方とやり取りをさせていただくことが多かったので、姓を変えることによってまた1から名前を覚えていただかないといけないと思っていた」「今まで名前を覚えていただいたことが無駄になるようで寂しさがある」「今まで仕事を一緒にしてきた人たちに新姓を覚えてもらうことにも違和感を感じる」「改姓の話をすると仕事にプライベートを持ち込むようで、自分の気持ち的に居心地が悪くなりそう」「新しい姓にはこれまで積み上がってきた自分というものがなくなってしまう感じがする」など、キャリアにおける問題や個人のアイデンティティに紐づく声が多く見られました。

選択的夫婦別姓ついてどう思う?

選択的夫婦別姓に賛成ですか?反対ですか?/SHE株式会社調べ
選択的夫婦別姓に賛成ですか?反対ですか?/SHE株式会社調べ

選択的夫婦別姓について賛成かを聞くと、「賛成」の回答は75.3%が選択的夫婦別姓を支持する結果に。「どちらでもない」の回答は22.3%、「反対」の回答は2.4%という結果になりました。

また、「世界の中で夫婦同姓制度があるのは日本だけという事実を知っているか」を聞くと、「知っていた」の回答は34.3%と3人に1人という結果でした。姓にまつわる社会課題について認識していない人・興味を持っていない人が一定数いることが明らかになりました。

(LASISA編集部)

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