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【令和版・香水のつけ方】手首or手の甲、どっちが正解?好印象なつけ方を徹底解説!

  • 2024.4.1
教えてくれたのは……

ビューティプロデューサー・香水コーディネーター

牧野和世さん

商品開発や企業コンサルティング、雑誌等の美容企画の監修、一般向けの美容カウンセリングなど、美と健康にまつわる様々な事業を行う美のプロ。サロンで行っている“香水診断”は、受ければ魅力がアップして運気も上がると話題。『キレイもかわいいも思いのまま! 1秒でモテる香水テクニック』(KADOKAWA)など、香水にまつわる著書もあり。
【instagram】kazuyo_makino
【X】@kazuyo_makino

「香水を手首につける」はもう古い?

香水本来の香りを楽しみたいなら、肌ではなく髪や衣類につけるのがおすすめ!

牧野和世さん

同じ香りをのせても、体温や体臭、肌の水分などによって香り立ちはかなり変わるもの。そもそも昔は、香水はその人の体温、体臭、肌の水分量などを考慮してオーダーメイドで作られるものでした。つまり、肌に直接つけた際の香り立ちがベストになるように配合されていたのです。一方、市販の香水の場合は、つける人によって香りは変わってしまうんです。さらに疲れていたり、ストレスフルだったりすると酸っぱくなったり、苦くなったり。もちろん体臭とミックスして楽しむこともできますが、それはかなりの上級テク。髪やジャケットのタグなどにつける方が、失敗が少なく、香水そのものの香りを満喫できますよ。


「香水をつけて手首をゴシゴシこする」つけ方はアリ?ナシ?

皮脂と混ざって香りが変わるから、香水をゴシゴシするのはOUT!

牧野和世さん

香水を手首につけてゴシゴシする。古い映画などでそんなシーンを見たことある人も多いかと思いますが、実はこれはOUTなつけ方。よく“香りがつぶれる”と表現するのですが、こすることで皮脂と混ざりやすくなり、本来の香りが楽しめません。ただ、部屋で読書をするとか、自宅でリラックスタイムを楽しむとか、パーソナルに香りを楽しみたいときは別。自分の肌の香りと混ざることで、より安心感が高まるということも。


「香水は手の甲につける」は正しいの?

香りが混ざりにくいから、手首よりは手の甲につけるのがベター

牧野和世さん

手の甲が“正解”というわけでなく、手首は脈打つ場所のため、匂いが変わりやすい傾向があります。そのため、より香りが変わりにくいという点では、体温が影響しにくい手の甲の方がベターです。衣類などで擦れにくい場所でもあるのですが、手を洗ったりすると結局香りが飛んでしまうので、都度香水をつけ直すか、それができない場合には髪や洋服につけるといいでしょう。


「自分にも香るくらい香水をつける」のはOK・NGどっち?

自分でわかるくらい香るということは、周囲に「つけすぎ」と思われてるはず

牧野和世さん

香りを感じやすい首周りなどにつけた場合は別ですが、ちょっと香りが強いかな……?と自分で感じた時点で、周囲の人には既に「つけすぎ」と思われているかもしれません。特に最近は、さりげない香り立ちがトレンド。強い香りがトレンドだった昔と比べてより香りを“強い”と感じやすくなっているので、シーンによっては注意が必要です。3プッシュ以内にとどめた方がいいでしょう。また、つけすぎた場合はアルコール入りのウエットティッシュで拭き取るのがおすすめ。


香水をつけない方がいいシーンってどんなとき?

絶対ダメというワケではないけれど、食事や仕事のシーンは注意が必要

牧野和世さん

香水は自由に楽しむものなので、つける、つけないに関して、基本的には個人の判断で良いと思います。ただ、食事、特に味だけでなく繊細な香りも楽しむ和食のお店に行く際には避けた方が賢明です。私の香水好きの知人は、ある有名店の入り口でファブリーズかけられたことがあるそうです。仕事のシーンは、香水自体がNGというわけではなく、パウダリーなどの甘い香りは主張しすぎてしまうので、石鹸系やアロマ系の淡い香り立ちのものをチョイスすると◎。


「香水をつけてもすぐに香りが飛んでしまう」この原因と対策法は?

体質で香りが飛びやすい人もいます。肌には直接つけずに、洋服にオンしてみて

牧野和世さん

香りが飛びやすい体質ってあるんです。その場合、たくさんつけても香りが持続しないため、つけるなら洋服に。また、香りは背中側から香らせた方がふわっと広がるので、衣類の腰や背中、ジャケットのタグのあたりにつけましょう。


「香水をつけて日光に当たるとシミができる」って本当?

必ずなるとは言い切れませんが、刺激にはなるので直射日光は避けて

牧野和世さん

シミの原因になる!とは言い切れませんが、香水にはアルコールが含まれていますし、日光に当たることで変化するもの。刺激になることは間違いないので、紫外線があたらない部分につけるように心がけましょう。


日本の「高温多湿な気候」は香り方にどんな影響がある?

湿度が低い方が、香り立ちはより軽やかになります

牧野和世さん

ヨーロッパなどの湿度が低い地域では、香水はより軽やかに、原料に忠実に香る傾向があります。湿度が高いと、香りが重くなるだけでなく、汗や皮脂に混ざることで香りが濁りやすくなるのです。私が、“香水は肌に直接つけない方がおすすめ”とアドバイスするのもそのため。ただ、湿度が高いと香りが甘くなるという傾向があるので、そこを利用して雨の日にメンズの香りや普段だとちょっと強く感じる香りを少量まとうと、ちょうど良いバランスで甘く、セクシーに楽しめます。また梅雨などの高温多湿な時期におすすめなのが、石鹸系のクリーンな香り。柑橘系は体臭と混ざると苦味が出ることがあるので、夏場など湿度の高いシーズンの使用は気をつけましょう。


加齢臭は香水でどうにかできる?

ローズマリーなどはおすすめですが、一番の対策は生活習慣を整えること!

牧野和世さん

加齢臭はほこりのような匂いが特徴。これは、汗や皮脂などに雑菌が繁殖することで発生する匂いなので、ローズマリーなど抗菌作用のあるアロマの香りならば、多少は和らげることはできるはず。ただ、それも一時凌ぎにすぎないので、一番の対策は生活習慣の改善。体臭は乱れた生活習慣が原因で強くなる場合がほとんどですから、水分をたっぷり摂り、タバコやアルコールを控え、肉類多めの食生活を見直す。さらに睡眠を十分にとって、毎日入浴して体を清潔に保ちましょう。これを実現できれば、加齢臭の発生はかなり抑えられるはず。


好印象を持たれる香水のつけ方を教えて!

名刺交換なら手の甲、デートならジャケットなど、シーンで変えましょう

牧野和世さん

想定される動作に合わせてつける位置を変えるのもおすすめ。名刺交換のシーンならば、手の甲に1プッシュ、または爪に練り香水をつけると手の動きに合わせてふわっと香りが柔らかく広がります。また、デートならばジャケットのタグやストールに1〜2プッシュ。ふと動いたときや、お店に入ってジャケットを脱いだり、ストールを外したりした際に柔らかく香るので、その人の印象全体がいい香りになるのです。また、強い香りは腰より下にオン。ふと動いた瞬間に香りがふわりと立ち上るので色っぽい印象に。また、香水をレイヤードする場合には、一番香らせたいものを上半身、それ以外を腰より下につけると狙い通りのバランスで香ります。


写真協力/Shutterstock 取材・文/中川知春

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