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【オトナミューズの歴史プレイバック】築かれていくマイペースな「ミューズっぽい」絆

  • 2024.4.1

子どものころ、雑誌のお気に入り写真だけを切り抜いて自由にスクラップブックを作っていたみたいに。まずは10年間のオトナミューズをダイジェストでお届け! 貼り切れないほどの濃〜い思い出を、ずっと支持して愛してくれた読者の皆様とまず、共有したいのです!
 
創刊から2年半が経過した2016年11月号から2019年4月号までの誌面とともに、オトナミューズの歴史を振り返ります。モデルも、スタイリストも、ブランドも編集部も、だんだんと「ミューズっぽい」を合言葉に親密さを増していった時期。それは読者の皆様とも同様で、次第に個性が強くなっていきます……!

モデルもスタッフも読者の皆様とも築かれていく「ミューズっぽい」絆

骨格診断を受けて「あなたは脚のラインが出るものよりストレートでくるぶし丈のデニムが似合います」と言われた翌日に、ピッチピチのスキニーデニムをドヤ顔ではいてきた誰かがいても「そういうもんだよね〜」と共感できるなら、あなたもお仲間かもしれません。占いや心理テストは大好きで、自分がナニモノなのか、どんなものが似合うのか知りたくてたまらないのに、知ったからとて今日も好きなものを着るだけ、というマイペースさも我々の特徴です。それゆえなのか、実はオトナミューズの美容特集ではこれまでいわゆる「イエベ・ブルべ診断」的なものを積極的に取り扱ったことがありません。だって! ブルべって言われて! イエベにしか似合わないって言われている色のアイシャドウが流行ったらどうするのよ! 私も! トレンドのアイシャドウが塗りたいんだもん!

そうです、ミーハーなんです。赤身肉が流行ってるって言われたら食べに行ってすぐ部活にしちゃうし、「私はとことん、ベーシック派だから」って言ってる人だってよ〜く見てください、たいてい今季買った靴やバッグ身に着けてますよ。どの口が言うんだ。そもそも表紙に「リアルクローズの達人!」ってデカデカと書いてあるのに、モデル5人が着てる服は全員ハイブランドの超絶高価なドレスじゃんとか(下の画像真ん中参照)、うち、ツッコミどころしかないんだから。こういう盛大な矛盾も笑いのネタにできる空気が、身内のみならず、読者の皆様との間にも醸成されてきたと感じることが増えてきました。

だから素敵なものを見つけたら今すぐ人に言いたい。身内にも、オトナミューズを愛読してくださる皆様にも同じスピードで言いたいという気持ちが湧いてくるようになりました。それゆえ同じブランドの同じ靴やバッグが誰かとカブっちゃっても一切気にしません。誰かのマネをしたわけではなく、自分が気に入って買ったのですから。「やだ、色違いじゃなーい♡」なんてキャッキャウフフするだけ。このあたりから、編集部のゆるい会議や撮影スタジオのおバカな会話を赤裸々レポートする事件簿など様子のおかしい企画が出現するようになります。

そうそう、モデルやスタイリストが服やジュエリーを作ったり、ヘア&メイクアップアーティストがコスメを作ることも多々ですが、それを知り合い同士で激しく買いまくるのも特徴です。仲がいいから身内で互助会みたいに買い合ってるだけでしょ、どうせ安くしてもらってんでしょーと思いきや、半径3メートルくらいの近いところで、どのくらい本気で真摯にものづくりに向き合っているかを見ているからこそ品質が信用でき、原材料なんかも見ちゃってるもんですから「ヤバイじゃん! 超お得じゃん!」と思わずおのれ買い(誌面で紹介したものなどを自腹で買ってしまうこと。オトナミューズ用語のひとつ)してしまうのです。するとまた「それどこの?」と聞かれて拡散されていき……、そんなふうに、このころのオトナミューズの撮影現場はトレンドの発生現場でもありました。「顔が上がるの!」とヘアスタイリストのshucoさんが教えてくれたデンキバリブラシ®を、気づいたら関係者が全員買ってたなんてこともありました。あれ当時19万円もしたのに。

現在も続くスタイリスト風間ゆみえさんや白幡啓さん、吉川ひなのさん、佐田真由美さん、創刊号を読んでご執筆を名乗り出てくださったLiLyさん、渋谷直角さんの漫画まで! 力強い連載陣にも支えられ、創刊から5年、オトナミューズの個性が確立していきます。

Thank you to all creators!

otona MUSE 2024年4月号より

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