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「探さないでください」親子げんか後、【反抗期の娘】が置手紙を残して家出 → その本心は?

  • 2024.4.1

反抗期の子供との向き合い方って難しいですよね。しかし、その裏には子供の隠された思いがあるのかもしれません。今回は筆者の知人Aさんから聞いたエピソードをご紹介します。

画像: 「探さないでください」親子げんか後、【反抗期の娘】が置手紙を残して家出 → その本心は?

小学五年生の娘の反抗期

Aさんには小学五年生の娘と幼稚園児の息子がいます。

娘は元々物静かで成績優秀、あまり手がかからない子でした。その一方で幼い息子はやんちゃもの。Aさんは日々息子の世話を焼いていました。

しかし、最近「ウザい!」「放っておいて!」などとAさんに対し、何かと反抗的になってきた娘。

「これが反抗期ってやつか。本人が『放っておいて』と言ってるんだから、落ち着くまでそっとしておこう」と、Aさんは反抗期に差し掛かったであろう娘と、少し距離を置くことにしたのです。

我慢の限界で対立

ある日、朝遅刻ギリギリの時間に娘を起こしたAさん。寝坊した娘は「なんで起こしてくれなかったの!?」と激怒します。

「自分のことは自分でやってって言ったでしょ?」とAさんが注意すると、「うっざ! マジであり得ない!」と娘は目覚まし時計をAさんに全力で投げつけたのです。

これにAさんは「いい加減にしなさい!」とブチ切れ。娘の頬を「バチン!」と叩いてしまいました。

そのとき別の部屋で「ママ~ごはんこぼした!」と叫ぶ息子。「もぉ! 何やってるの!」とAさんは急いで息子のもとへ。その後、娘は朝食も食べず、無言で支度をして学校へ向かいました。

娘が置手紙を残して消えた

夕方、息子を迎えに行った後、買い物をしたAさん。家についた頃には薄暗くなっていました。

「今朝、叩いてしまったことを娘に謝ろう」と思いながら、玄関で娘を呼びましたが返事はありません。そしてリビングのテーブルに、娘の書いた一通のメモが置かれていたのです。

「探さないでください」

「娘が置手紙をして消えた……私のせいだ!」Aさんはパニック状態になりながら、玄関を飛び出しました。すると、庭の物置からすすり泣く声が。娘はそこでうずくまっていました。

娘「本当は心配してほしかった」

娘を家に入れたAさんは、まず今朝のことを謝りました。すると娘は「自分でもお母さんにどう接していいのか分からない」と大声で泣き出したのです。

「本当は放っておいてほしいなんて思っていないの。『お姉ちゃんは手がかからないから』と、いつも弟が優先されて寂しかった。家出すると言えば心配してもらえるかと思って……ごめんなさい」

こう話す娘を、Aさんはギュッと抱きしめたのでした。

まとめ

年の離れた弟に、実は嫉妬していた姉。しかし、反抗期ゆえに、その気持ちを正直に伝えられず、寂しい思いをしてきたのでしょう。

反抗期になると、自分の思いとは裏腹に、思ってもいないことを言ってしまいがちです。親はそのことを理解してあげながら、自立心を尊重しつつ、子供と寄り添っていけたら良いですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:花澤ひかる

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