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春の花粉症と眠り [東京快眠指南Vol.18]

  • 2016.2.15
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春の花粉症と眠り [東京快眠指南Vol.18] 2016.02.15SLEEPER

東京快眠指南 Vol.18xby Megumi Kaji春の花粉症と眠り

まだまだ寒い毎日ですが、春は少しづつ近づいて来ています。快眠しやすい季節はというと、秋と春、と言いたいところですが、むしろ眠りを妨げるのが、多くの人が悩まされる「花粉症」でしょうか。実は、この花粉症の症状にも、睡眠が深く関わっています。

睡眠時間が足りなくなると、脳機能の低下や集中力の低下、肥満といった様々な悪影響が現れます。そしてその中には、感染リスクが増大する免疫機能の低下も含まれているのです。つまり、睡眠不足の状態が続いて免疫力が落ちると、アレルギー性疾患の発症リスクが増えて、花粉症の症状が悪化しやすくなるというわけなのです。

さらに、この時期は季節の変化に加えて、就職や進学、転勤などの引越しで生活環境が大きく変わる人も多くなるでしょう。これらは、花粉症と同様にストレスとなって、身体機能や睡眠・覚醒に影響を及ぼします。季節の変わり目はもちろんですが、生活や環境の変化が集中する時期でもある春は、きちんと睡眠をとって意識的に体のリズムを整えていくことが大切です。環境の要因と睡眠の関係に気を配ることは、心身のコンディションを保ち、毎日を快活に過ごすためにも重要なポイントなのです。

鍛冶恵

東京生まれ。1989年ロフテー株式会社入社後、快眠スタジオにて睡眠文化の調査研究業務に従事。1999年睡眠文化研究所の設立にともない研究所に異動後、主任研究員を経て2009年まで同所長。睡眠文化調査研究や睡眠文化フォーラムなどのコーディネーションを行なう。2006年、睡眠改善インストラクター認定。2009年ロフテー株式会社を退社しフリーに。2010年、NPO睡眠文化研究会を立ち上げる。

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