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【ウエディング・パーティ最旬トレンド】vol.71 ウエディングのテーマ選びに悩んだときは…

  • 2024.3.31

全米ブライダルコンサルタント協会(ABC協会)小原義之さんが、花嫁たちに世界のウエディング状況をお届け。

Victoria Angela Photography

例えば、日ごろ会社では男性にも物怖じしないバリバリのキャリアウーマンと思われているけど、プライベートでは週末に茶道をたしなみ、作法の習得にも時間を割いている。そうした淑やかな一面もあることをウエディングでゲストの皆さんに知って欲しいと思っている花嫁さまがいらっしゃるかもしれません。

Marc Willson /The Style Marc

一方、例えば日ごろはおとなしくて内気な性格と思われているけれど、仕事帰りにスポーツジムに通って体を鍛え、汗を流す毎日を過ごしていらっしゃる新郎さまもいらっしゃることでしょう。アクティブで体を動かすことが大好きという一面を、ウエディングを通してゲストの皆さんに知って欲しいと思っているかもしれませんね。

「ウエディングのテーマ」とかしこまって言われると気後れしてしまいますが、自分自身をどう表現したいのか、ゲストの皆さんからどのように自分たちを見て欲しいのか、という気持ちがあれば、皆さんの考えや希望が見えてくるはずです。そんなふたりの気持ちさえ分かれば、明確なテーマがなくてもオリジナリティのある演出は実現できます。

Ceci New York

おしとやかな一面を表現したいのか、アクティブな一面を表現したいのか。それによって会場の基調カラーもおとなしめにするのか、明るいポップな感じにするのかなどが異なってきます。

それは、会場の基調カラーに留まらず、テーブル上のアレンジメントなど、ビジュアルで表現できるものにはすべてあてはまること。

まずは統一感を演出するために、ゲストが最初に目にする招待状のカラー・デザインから工夫できますね。写真のように明るい色使いの花柄模様の招待状と、スタイリッシュなカラー・デザインの招待状では受け取ったゲストのふたりへの印象が大きく異なってくることがわかります。

ほかにも、例えば挙式や披露宴での入場方法、挙式でのイベントなどさまざまな演出で、ふたりらしさを表現する方法はあります

Sareh Nouri

ウエディング・ドレスでもその演出は可能です。自分を可愛く表現したい、大人っぽく表現したい、おしとやかに表現したい、古風な感じに見せたい、モダンに見せたいなどといった希望を表現するためにさまざまなデザイン、シルエットのドレスが用意されているのです。

Sareh Nouri

ドレスは、花嫁にとって自分を表現する最大の武器。ドレスによって、ゲストが受ける花嫁の印象も大きく変わってきます。

国内各地でドレスサロンを経営していたころ、よくこんなシチュエーションに遭遇することがありました。初めてのドレスサロンに来店する前にすでに着たいデザインが決まっている花嫁さんは、来店すると真っ先に候補のデザインを選んで試着します。

しかし、夢にまで見た希望のデザインが試着して初めて、自分には似合わないと気づくことも少なくありません。さあ、こうなると大変な状況となります。ドレス選びが白紙となり、どんなデザインを着ていいのか分からない状態で、サロン内にあるデザインを片っ端から試着する方もいます。

そういうときにこそ私がヒアリングしていたのが、ウエディング当日に、ご自身をゲストの皆さんに向けてどう表現・演出したいのか、ということ。その気持ちさえ聞くことができれば、あとはその表現を代弁してくれるデザインを提案するのみです。

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